「フリーライドをみんなのものに。」をコンセプトに今シーズンよりスタートしたFWT ACADEMY。

そんなFWTアカデミーのアドバイザーとして日本のフリーライドシーンを牽引する7人のレジェンドが参加している。今回は、アドバイザーインタビューの第二弾、白馬を舞台にフリーライドの魅力を伝えている古瀬 和哉さんに、フリーライドの魅力について話を聞いた。

「楽しみながら上達する、そのサイクルを広げていく」

ーーはじめに、FWT アドバイザーとして参画したきっかけについて教えてもらえますか？

古瀬: もともと自分自身がメインにしていたフィールドがフリーライドで、自分自身の中にもフリーライドを極めていきたいという想いがあったのでアドバイザーとして参加させてもらいました。

ーーFWT ACADEMYが魅力的な点を教えてもらえますか？

古瀬: アカデミーの魅力は、いろんなジャンルの人と滑る機会を持てることですね。バックグラウンドが違うスキーヤーの人と滑ることで視野や技術の幅も広がるし、刺激を受けられると思います。

ーーFWT ACADEMYではどんなことを教えてもらえるんですか？

古瀬: フリーライドを楽しむためのマインド的なことからテクニカル的なところまで、フリーライドの基礎を広く学べます。テクニックも従来のHow Toというよりは、山に合わせて滑る実践的なスキルになるので、ぜひACADEMYを通して一緒にセッションしてもらいたいですね。

ーーフリーライドを楽しむためのマインドとは、具体的にどういうものですか？

古瀬: 大事なのは、楽しみながら滑るということです。新しい技術や滑りができるようになると、スキーはもっと楽しくなります。いろんな地形に合わせて対応できる滑り方を身につけ、その状況の山に合わせて滑り方を変えられる。そうした技術を広げていくことでいろんな山で「楽しむ」ことができるようになると思うんです。

僕自身は、もっとたくさんの人にスキーを楽しんでもらいたいし、滑り続けてもらいたい。だからこそ、上達の喜びを感じながら滑ってもらいたいんです。

新しいことができるようになるとどんどんスキーが楽しくなる、そうするとさらに滑りにのめり込んで上達していく、このサイクルを作り出すのが大切かなと思っています。

フリーライドって終わりがないんですよ。上手くなればなるほど、そのおもしろみの深さに気づいていく。フリーライドにハマっている人は「深い深い」っていうんですけど、実際に足を踏み入れてみると、聞いていたのよりさらに深いその魅力に気づくんです。その第一歩をACADEMYで提供できればいいなと思っています。

ーー最後に。日本にフリーライドカルチャーが根付くために必要なことは？

古瀬: 日本人のスキーヤーの意識改革が必要かだと思います。時代の進歩に伴い、ギアの性能も上がってるし、ゲレンデでもフリーライドを楽しめるコースもできた。あとは、滑り手自身の気持ちの持ち方だけだと思うんですよ。変にカテゴリ分けをするのではなく、自由にカッコいいスタイルを求めて楽しむ。そうやってスキーにもっともっとハマっていけば、自然とフリーライドカルチャーは浸透していくと思いますよ。

FWT アドバイザー: 古瀬和哉