初心者向け FXで勝つ為には -1

証拠金維持率とは?

本格的な講義を始める前に、Twitterで参加されている初心者の方へ

Twitter上ではリアルタイムにトレードを配信しています。1回のエントリーの為に、数時間前からレートの動きを予測し、そこから狙ったポイントまで到達した所からエントリーするというスタイルを続けています。

勝率が高くても1回の負けで全損して一発退場、、そんな事が実際起きています。何故、このような事が起きるのでしょうか?

答えは簡単です。

証拠金維持率の問題です。(※以後、維持率と表記します)

この維持率について多くの質問を頂きます。初心者の方でどの位の維持率を維持していれば良いのかわからない方も多いようです。そこで今回、維持率についてお話したと思います。

ロスカット

日本国内の証券口座で運用されている方は、おおよそ50%~100%で強制ロスカット(自動的に証券会社から強制的に決済されてしまいます)されると思います。

ロスカットとは、簡単に言えば、5万円を口座に入金したとしましょう。レート変動で損失額が5万円を超えたら元金も失うばかりが、それ以上の損失が発生してしまいます。これを防ぐ為に証券会社が自動的に元金の5万円以上の損失が出ないように、事前に強制的に決済してくれるわけです。

簡単に言えば、どの位「投資余裕」があるのかを感覚的に分かりやすく数値化したものと思えば良いと思います。例えるなら、車のガソリンの残量計とでも思えばよいでしょうか。

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1/2になったら「ちょっとガソリン気を付けよう、、警告灯が付いたら流石にまずい、、、給油・・・と考えますよね。

維持率も同じで、100%が満タンで安全エリアではないのですが、維持率が100%に近づけば、燃料計で言えば「警告灯が点灯」したような状態です。

※証券会社によってロスカットの%は違います。なので、100%でガス欠。(取引終了)。50%でガス欠(取引終了)という具合です。

海外口座では維持率0%までというのもあります。ただ、海外口座は様々なリスクも多く、初心者は避けた方が賢明だと思います。

維持率の計算方法

維持率を学ぶ上でいくつかの言葉を覚えましょう

①必要証拠金
レバレッジという言葉はお分かりでしょうか。簡単に言えば、少ないお金で大きなお金を動かすという事です。(教科書的に言えば、テコのように小さい力で大きな物を動かすという事です)

FXとは少ないお金で大きな取引が出来る事が魅力です。ここでポンドを例に取って説明しましょう。

FXでの取引の最低ロット数(最低買わなくてはいけない取引量)は国内証券会社は1万通貨です。(1枚、1ロット等とも言います)

「〇万通貨」という言い方をすると分かりにくいです。簡単に言えば、ポンドであれば、1万ポンドという事です。ドル円で言えば、1万ドルです。こう言えば分かりやすいのではないでしょうか。

普段、単位として通貨なんて言葉使いませんからね 笑

1万ポンドが最低の取引単位という事です。つまり、1ポンド(2020.1.14現在141.500円)は、

141.500円 × 1万ポンド = 141万5000円という事です。ポンド円を買うに当たって最低の1万通貨を買うのに、必要なお金は141万も必要という事です。

ここで銀行の窓口を思い浮かべてください。

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イギリスへ旅行に行くにあたって、1万ポンドを持っていく為に、円をポンドに交換しなくてはいけません。

あなた「1万ポンド分、ポンド紙幣に交換したいのですが」
銀行:「はい、それでは141万5000円をお預かりさせて頂きます」

という事です。※実際は交換レートは違いますよ(笑)

言うなれば、「等価交換」しているという事です。違う通貨同士を交換するに当たって、今のポンドの価値と円の価値を同等の価値で交換しているというわけです。これが!レバレッジ1倍という事です!

レバレッジ1倍って・・・・

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100Kgの石を持ち上げるのに、100kgの力が必要。。。重い・・・

もし証券会社が「うちはレバレッジ1倍でしか取引できません」なんて言う所があれば、あなたは141万5000円を入金して、やっと1枚の取引が出来るという事です。

さて、国内証券会社はレバレッジ25倍まで取引可能です。つまり、計算式に当てはめれば、

1万ポンド(141万5000円)÷ 25倍 = 56,600円

※言葉では25倍ですが、言ってみれば25分の1の資金で取引出来ますよ。という事と同じです。

レバレッジ25倍で1万ポンド(通貨)の取引する為には、56,600円用意すれば取引出来ます。という事なのです
この、56600円が必要証拠金というわけです。

※変な突込みを入れる人がいるので断って置きますが、証券会社によって必要証拠金の金額は違いますし、日によっても変動したりもしますよ(笑

②レバレッジというような仕組みが成り立つのか?

これを理解出来ていない人がかなり多い印象です。なので詳しく説明します。中級レベルの人でも誤解している方はかなり多いです。

よく考えれば、56,000円しか持っていないのに、141万5000円もの取引が出来てしまうのか?不思議に思った事はありませんか?
これから説明しますが、説明を読む前にちょっと考えてみてください。理由を明確にパッ!と思いついたでしょうか?こういう細かい所ですが、知識として身に付けて損はありませんので、読んで見てください。

まず、「FX」日本語で言えば、外国為替証拠金取引、英語で Foreign eXchange。何故「FE」と略さなかったかは知りません(笑

何故、レバレッジという事が可能なのでしょうか?
もし 56,000円しか持っていないのに、141万円(5000円はもう省きます、、笑)もの取引をして、損失を出したら誰が損失埋めるの?って事を考えた事はないでしょうか?

FXとは、簡単に言ってしまえば、両替行為です。

また例えをしましょう。

2020.01/14 1ポンド=141円
1万ポンド両替すると、141万円です。

2020.1/15 1ポンド=143円(前日より2円上がっています)
1万ポンドに両替すると、143万円です。

さて、あなたが1/14日に両替をしたとしましょう。手元には141万円
翌日ポンドのレートを調べたら、143円!

えーーーー!!! 1/15日に両替していたら、2万円得したじゃーん!!!
凄い、損した気分・・・となりますよね

つまり、FXの取引に当てはめれば、
1/14日に、141円で買を入れました(1万通貨=1万ポンド)
すると。1/15の翌日には、143円に急騰!

56,600円しか用意していないのに、141万円もの大金動かして、2万円も儲かっちゃった!って事ですよね。
56,600円が、76,600円の資産に増えたわけです。

でもこんな虫のいい話があるでしょうか?
ここで、「言われてみたらそうだよな?」って思った方。

FXを理解出来ていません 笑

世の中そんな虫のいい話、儲け話はありません 笑

ではどのような仕組みになっているのでしょうか?

まず、ポンド円を取引していて、ネット上でポンドと円を実際に交換していると思っているので、そういう風に思ってしまうのです。
例えば、よく億トレーダーなんて言いますよね。一回の取引で100万通貨(100万ポンド)の取引している。100万ポンドと言えば、1憶4000万円です。(1ポンド=141円換算)。

ここが大きな間違いです。

皆さんも1万ポンド、141万円を自分は動かしている。そう思っている方も多くいます。

実はFXというのは、実際にお金なんか動いていません。(笑

FXとは「差金決済」という仕組みで取引がされています。
例え話でお話します。

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以前Twitterで使用した壺です 笑

今日、私と貴方でこの壺の取引をしたとしましょう。
私:「このロックオン壺、850万円でお売りしましょう」
貴方:「ありがとうございます!これでFXで勝てるようになります!はい、それでは850万円、ロックオンさんにお支払いします」

これがいわゆる、現物取引です。
皆さんがコンビニで缶ジュースを購入して、レジで135円支払う。
これと同じです。

現物取引であれば、FX上で実際にお金の交換をしている事になりますが、先ほど言ったように、実際にはお金は動いてない取引をしています。

どういう事かというと、(ここから差金決済という話です)

現物取引は「その場」で、現金850万円と、壺が交換される取引です。
では「差金決済」とは

1/14(約束(契約)だけをする)

貴方:「ロックオンさんの壺を850万円で買います」ただ、支払いは1か月後の2/14に、してください。その時の「時価で売り壺は返す約束をします!
(用意した850万円はまだ手元にある)

ロックオン:「では2/14日の時価で売り返してもらいます!」
(壺はロックオンが持っている)
ロックオンが売り返しで引き取るので、2/14が来ても壺はロックオンの手元のまま。

貴方の思惑
壺を買う理由は、この壺が1か月後に1000万円に値上がりすると予測は出来る。ただ、最近ロックオンさんの人気がないから1か月もすれば、650万円位に値段が一時的にでも値段は下がるだろう。(* ̄▽ ̄)フフフッ♪ 
850万円で買って、1000万でロックオンに売り返すより、650万円で買って、1000万円で売り返せばウハウハだわ(* ̄▽ ̄)フフフッ♪ 

さて、時は流れて1か月後。

2/14

ロックオン:「お待ちしておりました。早速売買なのですが、申し訳ないのですが、今、壺は950万円の値段になっております」
売り返すという約束なので、ロックオンの所に壺が戻ってきた事になる)
事実上、壺は貴方と私の間で動いていない。

貴方:えーーーーーー!!!
100万円も値上がりしちゃったの?先月、、、買っておけばよかった、、
950万円で買わないといけないのか、、、
しかも売り返すという契約付きだから壺が手に入るわけでないし。。

つまり、壺という現物の動きはなく、先月850万円だったものが、950万円。の支払いだけをしなくてはならない。

長い、やり取りになってしまいましたが、1/14日の時点では、貴方は現金を支払っていません。2/14日になり、壺は950万円になってしまいました。しかし、壺を950万で買わなくてはいけない契約があります。

さて、ここで元々850万円用意していて、私に支払いをしたわけではありません。2/14日に、壺はロックオンに売り返すという契約なので、壺はロックオンの手元、価格は950万円になってしまったわけなので、差し引き100万円だけをロックオンに支払った。という事になります。

少しわかりにくいのですが、

簡単に言えば、壺の価値だけを取引したという事です。

結局850万円を支払っているわけではなく、100万円の差額だけを貴方は支払った事になるのです。貴方は100万円の損失分だけをロックオンに支払ったという事なのです。

つまり、実際に動いたお金は100万円だけです。

これが差金決済です。

FXは差金決済という仕組みです。つまり、壺と同じように、

決済した時に、購入した時の価格の差額を支払う!

これがFXなのです

なので、実際に円とポンドを交換しているのではなく、決済ボタンを押した時に、購入価格との差額を支払っているので、100万通貨動かそうが、1000万通貨動かそうが、実際にお金は動いてなく、決済した時のプラス分、マイナス分をやり取りしているという事なのです。

FXの最低取引ロット数が、1万通貨(ポンド)なら、56,600円の必要証拠金と言いました。

取引をしても、購入(エントリー)ボタンを押しても、現金の動きはありません。リアルな数値に当てはめてみましょう。

1ポンド=141円50銭 で1万通貨(ポンド)、「買い(buy)」で購入
(141万5,000円)

1ポンド=141円70銭にレート変動
(141万7,000円)

差額=2,000円

証拠金として6万円入れているとすると、差額で-2,000円ですから、実際に動いた現金としては2,000円

証拠金からマイナス分の2,000円を引いて!

58,000円の資産に目減りした事になるわけです。

ですから、6万円しか投資してないのに、1万通貨を動かせるわけです。価値の差額分だけをやり取りしているのがFXであるという事です。

どうでしょうか?
理解できましたでしょうか?(^^;

ここまでで、5600文字にもなり、、、あまりに長くなってきたので、
続きは次回に続く、、、という事で^^!

こちらの記事の下の方には、「コメント」ボタンがあります。是非、コメント下さい。分かりにくいよ!でも、分かりやすいです!でも、コメント等頂けると、執筆の励みになります。宜しくお願いします。

レバレッジや、証拠金について、ここまで書いてある教科書も少ないとは思います、、書いている本人は、、これなら分かりやすいかな、、と思って書いていますが、読む側の皆さんからすればどうなのか、、、ご意見お待ちしております。

では、また次回


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