FXノート「エントリーポイントの精度を格段に高める10秒チャート」

・今までの「トレードコラム」や「ご質問への回答」でも何度も説明してきたように、数分単位でトレードが完結するスキャルピングでは、エントリーが命である。


勝負を決する80%は、エントリーポイントの精度にかかっていると言っても過言ではない。

今まで「エントリーポイントの精度を向上させる方法」として、取り上げてきたテーマをまとめると、次のようになる。

①ドル円と相関性の高い米国10年債利回り、NYダウ平均、日経先物チャートを見てエントリーする

②使用するインディケーターのエントリー基準を厳しくする

③各種フィルター(時間帯別のボラティリティーなど)でエントリーをふるいにかける

④シグナル発生後に、すぐにエントリーしないで、引き付けてからエントリーする

⑤値動きが加速したポイントを狙ってエントリーする

⑥通貨ペアのパワーバランスを見てエントリーする

上記以外にも、詳説はまだしていないが、私が行っている方法として、

⑦オーダーフロー(板情報)や出来高を見てエントリーする

というテーマにも、ちらっとだが言及した。

これらの各記事を参照してもらうとわかるが、私がいかにエントリーポイントにこだわっているかが、おわかりいただけると思う。

・さて、今回のワンポイント解説では、エントリーポイントの精度を向上させる方法として「10秒チャート」の利用について説明してみたい。

恐らくほとんどの読者にとっては馴染みが薄い時間枠のチャートだと思うが、私は1分足チャートでエントリーするシグナルを把握し、実際にエントリーするタイミングは「10秒チャート」で判断している。

具体的には、私がよく「引き付ける」とか、「上げ(下げ)止まり感を確認する」と説明するのは、「10秒チャート」のローソク足の色で判断することが多い。

また、実際には利食いのタイミングにも使用することで、かなり高い精度の決済が可能になるので、私のスキャルピングにとってはなくてはならないものと感じている。

下の画像では、左が通常のドル円1分足チャート、右が10秒足チャートになるが、2つのチャートを1画面に出して、同時に注視してスキャルピングを行っている。

・10秒足チャートに似たものに、「ティックチャート」というものがあるのはご存知だと思うが、私はかなり昔に使っていた。

ティックチャートは時間の概念を排除し、すべての出来高を記録するものなので、為替値動きの生データーではあるが、インディケーター類を設定できないため、値動きが早いだけであまり利用価値を感じなかった。

それと比べると10秒足チャートは様々なインディケーターを設定できるので、格段に使いやすく、スキャルピングにとって効果的である。

私はこのように、様々な方法を使ってエントリーの精度を向上させようと、日々、努力しているのだが、それでもさらなる工夫、さらなる分析、そしてさらなる精進が必要だと実感している。それでもさらなる工夫、さらなる分析、そしてさらなる精進が必要だと実感している。

会員の皆さんも、いろいろな視点でエントリータイミングを精査し、少しでもスキャルピングが上手くなっていただきたいと思います。

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