FXノート「スキャルピングに才能は必要か(その2)」

先回のトレードコラムでは、

「為替鬼さんの本を読み、さっそくスキャルピングをやってみました。
数カ月はやりましたが、なぜか全然勝てません。自分にはスキャルピングの才能がないのでしょうか。」

というご質問への回答として、FXで勝ち続けるのは決して簡単ではないというお話をしました。

今回の記事では、その続きをお送りします。

●初心者ほど「才能がない」と言う

FX初心者に多い感想ですが、「 スキャルピングをやったらすぐ勝てると思って始めたが、数か月間実践しても勝てないのでやめた。自分には才能がないから勝てないのだ」というのがある。

初心者はなぜすぐに「才能がない」と言うのか不思議だったのですが、それは「才能がない」という弁明が、努力することからの最も簡単で楽な逃げ道だからではないでしょうか。

どんなことであれ、上達する道のりでは、努力と挫折に向き合わなくてはなりません。

努力不足は自分の責任ですが、「才能がない」と言ってやめてしまえば、
その責任からも逃げられるので、免罪符としての利用されているのような気がします。

そもそも初心者がスキャルピングを初めて、短期間で勝てるようになるのなら、世の中でFXで負ける人など誰もいなくなってしまいます。

●トレードに必要な才能とは

もちろんある分野で、いろいろと試行錯誤をし、つらい努力を長期間継続しても、結局、できるようにならないことはたくさんあります。

また、どんな分野にも、いわゆる天才がいることも、否定できない事実でしょう。

よく言われることですが、トレードで勝ち続けるためには才能が必要なのでしょうか、それとも努力だけで本当に勝てるようになるのでしょうか。

この点はよく議論されることですが、私の意見を本音で言えば、FXで勝ち続けるためには、才能は間違いなく不可欠だと実感しています。

ただし、ここで言う「才能」とは、いわゆる特別な「才能」ではありません。

私が言いたいのは、努力を継続できる才能、言い換えれば、努力を楽しめる素質です。

前回の記事でも述べましたが、ある技術をマスターするのに一万時間もかかるとすれば、その対象が好きでなかったら、おそらく努力を継続することは不可能ではないでしょうか。

実際、いわゆる一流のプロと呼ばれている人たちは、他人から見ると苦行に思える努力や鍛錬を、好きでやっている場合がほとんどで、本人は努力しているとは感じていないところに、興味深い共通点があります。

例えば将棋棋士で、日本将棋連盟の元会長でもある谷川浩司永世名人は、「毎日の努力の積み重ねを、それほど苦にせずにできることこそ、 才能といえる。」と述べています。

●勝ち続けているトレーダーとは

私が知っているFXトレーダーを見回してみるとで、ずっと勝ち続けている人は、例えば売買ロジックの検証をするのが楽しくてたまらないとか、チャートを一日中見ていても全然飽きないとか、MT4のEA用のプログラムを作成してたら、気がついたら朝になっていた、こんなタイプの人間ばかりという印象があります。

かく言う私も、平日は毎日一日の大半をPC前に張り付いて、トレードをするか、相場の分析、検証をしています。

こういう生活をもう10年以上も続けていますから、家族からは変人扱いですし、そんな生活が辛いどころか楽しくて仕方がないというのが本音で、
毎日起床して最初に言葉はいつも、「今日も楽しい一日がはじまったぞ~!」です。
(一番きらいなのが金曜日深夜未明で、大好きなのが日曜日の深夜未明です)

これはおそらく、ゲームマニアや鉄道オタク、アイドルの追っかけなどと同根で、とにかくその分野が大好きなので、ずっとそのことに没頭しても飽きないし、疲れない、それどころか楽しくて仕方がないのです。

もちろん鉄道オタクでない普通の人が、電車の時刻表を一日中見ろと言われたら、苦痛でたまらないこと思います。

ですから、「お金を稼ぐために(あまり好きじゃないけれど)FXをやる」というのでは、上級レベルまで努力が継続できず、長期的に勝ち続けることが難しいと思います。

世界を代表する発明家トーマス・エジソンが次のように言っています。

「もちろん、生まれつきの能力の問題も、まったく無視はできない。それでもやはり、これはオマケみたいなものだ。絶え間なく粘り強く努力する。これこそ何よりも重要な資質であり、成功の要といえる。

我々FXトレーダーが勝ち続けるためのエッセンスが、この言葉に詰め込まれているように感じます。

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