FXノート「負けの原因を徹底的に追究することの重要性」

先週のトレード結果は、ここ最近で最も悪い運用成績となってしまった。

具体的には、月曜日に-110万円、木曜日に-250万円で、それ以外の営業日は微益という、散々な結果となった。

先週とその前の週とでは、いったい何が変わったのだろうか?

それは英国総選挙の予想外の結果の影響で、ポンド円、ポンドドルに乱高下が生まれ、その余波がユーロや米ドル、日本円に波及している印象だ。

私のスキャルピング手法では、値動きが止まる可能性が高いポイントで逆張りで仕掛けるのだが、先週はこの手法があまり機能せず、大きな損失を計上したのだ。

ところで、イギリス総選挙は為替相場にどのような乱高下を引き起こしたのだろうか。

これを「主観的」にではなく、「客観的」に把握することこそが、同じような損失を防ぐことにつながるはずだ。

そこでイギリス総選挙の前と後の値動きを、この会員レポートではお馴染みの、エンべロープのパラメーター検証で使用しているインディケーターで確認してみることにする。

①6月6日(火)のポンド円の値動きチャート(1分足)と、エンべロープの到達レベル

チャート上の緑色の横線(グリッド線)は50PIPS間隔に表示しているので、この日の最高値と最安値の値幅(ボラティリティー)は、およそ200PIPSほどあり、
通常時よりもちょっと値動きが激しかったことがわかる。

ただし、エンべロープの到達レベルを下記の画像で確認すると、それほどひどい値動きではないこととがわかる。

結果的には、ポンド円はそこそこの利益となった。

(画像の上半分のチャートは、上の画像と同じくポンド円の1分足チャートで、下半分のギザギザの波形が、この「会員レポート」ではお馴染みの、「エンべロープの検証」インディケーターのもの)

②6月7日(水)のポンド円の値動きチャート(1分足)と、エンべロープの到達レベル


*この日はそれほどエンベロープの基準を大きく逸脱することがなく、特に問題なくポンド円はそこそこの利益となった。

③6月8日(木)のポンド円の値動きチャート(1分足)と、エンべロープの到達レベル

*この日は10か所ほど、エンベロープのエントリー基準を大きく逸脱しているポイントが発生し、選挙前の情勢の変化がチャートに現れ始めている。

ただし、全体的にはそれほどひとい値動きというレベルではなく、前日同様、ポンド円はそこそこの利益となった。

④6月9日(金)のポンド円の値動きチャート(1分足)と、エンべロープの到達レベル

朝方、イギリス総選挙の出口調査が発表され、与党(保守党)が過半数を獲得できないことが判明すると、ポンド円は大暴落し、1分間で300PIPS近くも急落した。

この余波でエンベロープの基準を大きく抜け続け(数値が上限、下限を抜けている)、大荒れのひどい値動きであることが一目瞭然である。

結局、この日を境に、為替相場のポンド系の値動きが大きく変わり、この翌週(つまり先週)にポンド円で大損することになったのだ。

このように、選挙前の6月6日、7日、8日と、選挙後の9日のエンベロープの基準レベルを表すチャートを比較することで、先週大損した原因が客観的に見えてくる。

あとは、この原因に対する有効な「対策」を講ずることであるが、話がずいぶんと長くなったので、具体的な対策については、またの機会に譲りたいと思います。

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