FXノート「FXで年単位で勝っている人の比率をご存じですか」

・どんな業界にも「不都合な真実」というものが存在するが、それはFX業界も例外ではない。

私の個人的な印象や肌感覚でも、客観的なデーターを見ても、FXで長期的に勝ち続けることは、極めて難しいと言わざるを得ない。

今回のFXトレードコラムでは、そんなFXの不都合な真実についてお話ししたい。

・読者のみなさんは、FX取引の長期的 な(数年以上)勝ち組の割合は、どれくらいだと思いますか。

よく言われている「都市伝説」では、長期的な勝ち組は5%程度、有名なFX講師(●●●●先生)の実感では、スキャルで長期的に勝てるのは1000人に一人(0.1%)、
有名なファンドトレーダー(●●為替氏)は、「FXは簡単には勝てない。というか、もっと厳しい言い方をすると、ほとんど勝てない」と主張している。

また、先日もご紹介したが、元JPモルガン・チェース銀行の為替ディーラーは、「あらためて申し上げます。悪いことは言いません。FXには近づかないで下さい。個人投資家のみなさんの来るべきところではありません。」と手厳しい。

・上記のように、有名なプロのトレーダーやディーラーの主観的印象では、FXは勝ち続けるのが極めて難しいと主張しているし、私も同感である。

一方、主観ではなく客観的にはどうなのだろうか。

例えば、台湾で行われた36万人のデイトレーダーを対象とした大規模調査によると、15年間一貫して勝ち続けたトレーダの割合は、わずか0.3%であった。

また、米国の「ドット・フランク法」では、米国で営業しているFXブローカーに対して、自社の顧客の4半期ベースでの、勝ち組投資家の割合を公表するよう義務付けている。

それによると、3カ月間で見た場合の勝ち組は、大半の業者で3分の1程度にとどまり、1年での勝ち組を計算すると3~4%前後と推定される。

ちなみに、日本国内においては、FX業者に「ドット・フランク法」のような法律はないが、バイナリーオプションに関する取引実績に関しては、各業者が毎月公表している。

それによると、大半の国内FX業者のバイナリーオプション取引に関して、月単位の勝ち組は4分の1程度にとどまり、1年単位で考えると、確率的には、勝っている人がほとんどいなくなる計算である。

・今まで見てきたFXやそれに近いバイナリーオプションなどの勝ち組の割合を見て、読者のみなさんはどのようにお感じになっただろうか。

実は上記の勝ち組比率は、他の分野の次のような例に近いと言える。

例えば、夏の甲子園に出場できる全高校野球部員の割合は0.54%、(⇒甲子園のベンチに入る高校野球部員900人÷全国の高校野球部員16.8万人)。

また、2017年に東京大学に合格できた割合は0.26%で、受験生に絞ると0.5%程度となる。(⇒東大合格者3083人÷18才人口119万3千人、ただし、18才人口全員が大学受験を目指すわけではないので、大学進学率を考慮すると、およそ18才人口の半分が進学を目指すと仮定した場合)。

FXの長期的な勝ち組比率が1%などと言われても、正直、ピンとくる投資家は少ないかもしれないが、甲子園に出場できる高校野球部員や、東大に合格できた割合が0.5%程度という客観的なデーターを知ると、自分がこれから勝とうと意気込んでいるFXが、いかに勝ち続けるのが難しいかを実感できるのではないだろうか。

ただし、私が主張したいことの真意は、「FXは簡単ではないから、あきらめろと!」いうことではなく、甘い気でやるならやめておいた方がよい、やるなら精一杯取り組もうということである。

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