FXノート「スキャルピングの決済ポイントについて」

・これまでに「トレードコラム」や「ご質問への回答」でもたびたびご説明してきたように、数分単位でトレードが完結するスキャルピングでは、間違いなくエントリーが最重要である。

しかしだからと言って、決済はいい加減でも大丈夫というわけではもちろんない。

今回の記事では、私が行っている決済ポイントの精査について取りあげたい。

・私が決済するポイントの目安として重視しているのは、移動平均線である。

結論から先に述べると、指数平滑移動平均線(EMA)を期間10~30の範囲で表示し、その時々の為替の値動きに合わせて、あるEMAのラインに到達したら決済するのがルールである。

さて、移動平均線の種類には「単純(SMA)」、「加重(WMA)」、「指数平滑(EMA)」などがあるが、私が好んで用いているのは指数平滑移動平均線(EMA)である。

それぞれの移動平均線を算出する計算式は、ほとんど気にする必要はないが、
私がEMAを利用している理由は、値動きに対する反応感度が高く、スキャルピングに向いているからだ。

もちろん、印象や感覚上「向いている」と感じているのではなく、長期間の分析を行った結果、その他の移動平均線よりも検証結果が良いから利用しているのである。

下のチャートでは「単純移動平均線(SMA 黄色)」と「指数平滑移動平均線(EMA ピンク)」をプロットしたが、EMAのほうがSMAよりも値動きにより早く反応していることがわかると思う。


・さて、「種類」の次に、移動平均線には「期間」のパラメーターがあるが、私はその時々の為替相場の波長に合わせて10~30の範囲で微調整して設定している。

期間のパラメーターと利食いポイントとの関係について、次のような特徴がある。

①期間パラメーターを小さな数値に設定すると、決済シグナルが早く発生するので、勝率は高くなる一方で、利を伸ばせないので、トータルではなかなか勝ちにくい。また、決済ポイントが早く発生しすぎた結果、利食いではなく損切になることもよくある。

②期間パラメーターを大きな数値に設定すると、決済シグナルが遅く発生するので、勝率は低くなる一方で、利を伸ばすことができる。

その一方で、決済ポイントの発生が遅いため、利食い損ねて逆行されて、結局、損切にかかることもよくある。

ちなみに下の画像では、EMAの期間パラメーターをそれぞれ10(黄色)、20(ピンク)、30(灰色)に設定したが、★マークで逆張りエントリーし、●ポイントで決済するのが最も基本的なトレードロジックになる。


このチャート画像のケースでは、EMA(期間30)を利食いに使うのが最も有効ではあるが、いつもそうとは限らないことが、下のチャート画像を見ればすぐにわかるはずだ。


上のチャート画像では、EMA(期間10)では利が浅くほとんど儲からない。

その一方で、EMA(期間30)まで利食いを待つと、結局、利食い損ねて逆行され、最終的には損切にかかってしまう結果となる。

・もちろん、EMA(期間20)やEMA(期間30)にプライスが到達するのを待っていると、結果的に利食い損ねてしまい、EMA(期間10)がベストの利食いポイントになることも、実は少なくない。

特にトレンドが発生している時や、値動きが乱高下しているとき、モメンタムが強いときなどは、その傾向が顕著となる。

したがって、私が利食いをする際には、その時々の値動きの勢い(モメンタム)を最重視しつつも、時間帯分析に基づいたその時間の典型的なボラティリティーなどを総合的に判断し、さらに経験で培った感性を織り交ぜながら、移動平均線の期間パラメーターを柔軟に可変させて対応しているのだ。

私は移動平均線以外にも、10秒チャート、ローソク足の色の変化、ATRstopsなど、EMA以外にも様々な方法を使って決済の精度を向上させようと努力しているのだが、チャンスがあれば今後の記事のなかでそれらを紹介していきたいと思っている。

最後に、読者の皆さんは、自分の決済タイミングをどのようにお決めになっているだろうか。

一定の値幅での利食いや、抵抗線、指示線などの水平ラインを使ったシンプルな利食い方法もあるが、自分なりに徹底的に突き詰めて検証していただきたいと思います。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

1
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。