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#6 自動車業界でよく目にするacronym

ドウモ、イトウです。普段から目にしている英語で書かれたメールやドキュメントなどから、わたしが出会ったいろいろな英語表現について調べたことを備忘録として残していくシリーズ、第6弾です。

今回記録する表現は、以前紹介した省略語:acronymの中から自動車業界でよく目にする3つをピックアップします。

1. CASE

自動車業界を代表する4つの巨大トレンドの頭文字をとったものです。
Connected コネクテッド
Autonomous 自動運転
Share& Service シェアリングとサービス
Electric 電動化

・コネクテッドは繋がる車。インターネットとの接続は、自動車だけでなく家電などの領域でも注目されている技術トレンドですね。ドライバーと繋がる、交通インフラと繋がる、自社サーバーと繋がるなどによって様々な機能やサービスが提供されるようになってきています。

・自動運転は、言わずと知れたホットトピックですね。全自動運転の実現をレベル5として段階分けされています。現在すでに実用化されているのはレベル2になります。自動ブレーキやACC(アダプティブクルーズコントロール)がこれに該当しますね。Autonomousについては、ちょっと辞書を引いてみます。

ロングマン現代英英辞典より
au‧ton‧o‧mous /ɔːˈtɒnəməs $ ɒːˈtɑː-/ ●○○ adjective
1 an autonomous place or organization is free to govern or control itself

an autonomous place or organization is free
--> autonomousな場所や組織は自由にできる
何を?:to govern or control itself
--> 自分自身を統治したり制御すること

2 having the ability to work and make decisions by yourself without any help from anyone else 

having the ability
--> 能力を持っている
どんな?to work and decision by yourself
--> 自身で機能したり決断を下す
さらに修飾:without any help from anyone else
--> 他の誰からの助けも借りずに
ということで、ここで意味しているのはAutonomous Drivingということになります。

・シェアリング& サービスは、後述するMaaSに向かっていく技術トレンドですね。カーシェアリングサービスは徐々に広がっている印象があり、自分も個人間カーシェアリングで自分の車を貸し出したり、借りてみたりしています。日本ではあまり流行ってないですが、配車サービスのUBER(eatsではない)もこの1つですね。

・電動化は、ハイブリッド自動車や電気自動車という形で近年より多く見かけるようになってきたので馴染みがあります。数年おきに厳しくなる排気ガス規制に対応するため、電動モーターによるアシストを行うハイブリッドシステムの搭載を余儀なくされています。排気ガス性能は向上しますが、コストは高くなってしまうので、プリウスなどに搭載されるストロングハイブリッド(数百Vにもなる高電圧)ではなく、マイルドハイブリッド(ギリギリ低電圧の48V)システムの導入が流行っています。

2. ADAS

上述の自動運転に関するもので、
Advanced Driver Assistance System 先進ドライバーアシスタンスシステム
を表します。ステレオカメラやセンサー、レーダー、LiDARを使ったセンシングと認識・識別技術、それに対する制御などかなり複雑なシステムです。

3. MaaS

上述のShare&Serviceに関連するワードです。
Mobility as a Service サービスとしてのモビリティ
IT分野でもXX as a Serviceは流行りの概念です。"製品を売る"というビジネスモデルから、"サービスの一部として提供される"ビジネスモデルへ変わっていくということですね。自動車の場合は、移動手段の1つという立ち位置への変化が予測されています。例えば、目的地をスマホで入力すると、電車を使うルート、車を使うルート、自転車を使うルートなどが表示され、予約・決済なども同時に完了するようなサービスのことです。自分で運転をするだけでなく、ここに自動運転車も入ってくることが予想されているので、CASEとの密接な繋がりを感じることができます。

業界を超えて

如何だったでしょうか。今回は英語表現についてというよりは自動車業界で流行っているacronymを中心に紹介させてもらいました。こうして改めてまとめてみると、他の分野、とくにIT分野との関わりがとても深くなっていると感じます。これから先、どんな未来を創っていくことになるのか、ワクワクしますね。
このような流行りワードはacronymになる傾向があります。皆さんのいる業界ではどんなacronymが流行っているのでしょう。もしよかったら教えてください!

それでは。

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