ブラウニーからワイン

設計演習の中休みの時に、ある学生が「今度もお菓子を作るんです」と言う。
先週、廊下を歩いている時にいい匂いがしたので、なにかと思って覗いたら、ブラウニーを作っていたのでした。イベントのための予行演習ということらしい。ぼくらの学生の時ならば、チーズケーキというところだろうか(学校があった福岡には、近くに美味しいチーズケーキの店があった、ような気がする)。

演習の後でヨコヤマセンセイに、「ブラウニーを知ったのは、『ノッティング・ヒル』でだったかなあ」と言うと、「どんな場面でした?そんなのあったかなあ」という返事。

「あったよ」
「どんな時に出てきた?」
「たしかにあったと思うよ、たぶん」
「noteに書いておいてくださいよ。報告だけでいいですから」

「ところで、主演はだれでしたっけ」
「同じ監督のラブアクチュアリーで首相役をやった人」
「首相といえば……、コリン・ファース?」
「いや違う。でも、ほら『ブリジット・ジョーンズ』でそのコリン・ファースと共演していた……」

2人とも思い出せないのでした(顔はわかっているのだよ)。

こんな具合に話が続き、「ノッティング・ヒル」の彼が主演した別の作品の話に。一時売れっ子だった脚本家がすっかり流行らなくなって、地方都市の大学の講師になる話。あった、あった。でも、名前はやっぱり、思い出せない。

「共演の女優が、すっかり変わっていたんですよ。素敵だったのに、なんとかトメイ。『リ・ライト』」
「『リ・ライフ』でしょ」
「いや、『リ・ライト』。だって、脚本家の話。描き直す、人生をやり直す話でしょ」
「そう。『リ・ライフ』だよ」
「『リ・ライフ』は別の映画じゃないかしら。原題は絶対『リ・ライト』」
「あ、原題はそうなのかも」

やれやれ。

それから、話は、二人ともが好きなリドリー・スコットの話に。

で、家に帰ったら、「リ・ライフ」を見ようとして、探したのだけれど見つからない(借りて観たのかも)。

仕方がないので、いろいろと探しながら取り出したのは「プロヴァンスの贈りもの」。下手をすると、迷ったげく、結局観れなかったということになりかねない(よくあるのです)。そう言えば、別の時に僕が、サインペンで下書き無しに書く練習をしないといけないと思っていると言うと、そうですよ、やっておいた方がいいですよ、と間髪を入れずに返ってきたのでした(ああ)。

映画の話に戻ると、あの「ブレード・ランナー」を作ったリドリー・スコットのものにしてはずいぶんロマンチック(でも、「ブレード……」にもそうした要素はありそうです)。というかちょっと甘いお話。話自体は大甘と言っていいと思うけれど、まあ気持ちのいい映画だし、風景が素敵です(映画の楽しみの一つ)。おまけに、ワイン作りの話でもある。主演は、ラッセル・クロウ。おまけに、前にも書いたことがあるけれど*、プロヴァンスの景色は葡萄畑であれ、庭であれ、紗(ちょっと変な言い方だけれどあかるい光のせいかとも思うような紗)がかっているような気がするのは、我が家の機器のせい?それとも、南仏の強烈な光の故だろうか(ロンドンの景色の方が、コントラストがはっきりしている気さえするのだよ)。

そして、次の日、「リ・ライフ」を借りに行こうか、それとも「ノッティング・ヒル」で確かめて観ようかと思ったのですが、結局ワインつながりで「ボトル・ドリーム」**を観た(これも、有名になる直前のアメリカのナパとフランスを舞台にしたワインをめぐるお話)。こちらも、素敵な景色、風景が出てきて好きな映画の一つ。

監督も知らないし、主演の俳優達の名前も知らない。かろうじて、ワイン・ショップのオーナー役のアラン・リックマンだけ(「ダイ・ハード」のテロリストや「ラブ・アクチュアリー」で妻を裏切りかけた社長役。「ハリー・ポッター」にも出ているようです)。

ナパのワインがパリ在住のワインショップのオーナーが開催したコンテストで優勝するまでのエピソードを描いている。実話に基づいた話だというのだけれど、やっぱり甘くて、でも気分がよくなるいい話し。半分は、やっぱり、ロマンティックな青春、そして父と放蕩息子との和解の物語でもある。

その景色はといえば、明るい光に満たされたコントラストがはっきりした色調で描かれていました。

ところで、ナパでの試飲はたいていごくふつうのコップでした(先日ワイングラスを割ってしまったので、気になっていたのです)。それで、コップでもいいかという気になったのですが、やっぱりちゃんと選ぼうと思いなおした。ま、残り少ない時間だし、用が足りさえすればいい、というのではちょっと寂しい気がするのです。なんと言ったって良いもの、好きなものと一緒なのは嬉しいのだから(モリスの言うとおり)。

そして、翌日は3本目のワイン映画を観た(ワインの入ったコップを手にしながら)。映画は、見始めると続けて観たくなります。

あ、ブラウニーの場面は、…。忘れていました(やれやれ)。ま、大抵こんな具合です。(F)

*  http://home.kanto-gakuin.ac.jp/~fujimoto/nicespaces.html#084%20ターナー展

** http://home.kanto-gakuin.ac.jp/~fujimoto/nicespaces.html#205%20ナパの醸造家の卵たちはビールを飲む
予告編は、こちら https://www.youtube.com/watch?v=DYs0kblXToA

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FY+W, Design Studio

藤本・横山デザインスタジオ(関東学院大/人間共生学部/共生デザイン学科)+渡辺のノートです.
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