ベイビーブローカーを見に行きます

是枝裕和監督の映画ベイビーブローカーを見に行きます(上映期間滑りこみ)。
週1で一緒に外食に行っている、食いしん坊のパートナーが身の程知らずにも、
「最近そんなに外食行きたいわけでもないかも」とか調子に乗ったことを行っていたので、映画に誘ってみました。
そしたら案の定「やっぱりご飯も食べたい!」とか言い出したので、晩ご飯兼映画です。
「そんなに外食行きたくないとか言ってたこと、ご飯に謝りなさい」と言ったら、
素直に「ごめんほほやで〜(鼻ほじ)」って言ってたのでヨシとします。

是枝裕和監督の作品は、この前は「万引き家族」を見たことがあって、とても面白かったです。
血の繋がりのない6人?家族の父母が、ある日虐待されていた子どもを拾ってきて勝手に保護してしまう所から始まる話。
(法を重んじるに人は通じない話だけれど)明確な悪事ではないこの行為が発端に始まり、
誰が悪いでもなく段々と家族がバラバラになっていってしまう話。誰も悪くないのなら、では悪いのは社会なのか。
社会を作っているのは人なのに、誰が明確に悪いでもないのに、静かに社会に押し潰されていく人が存在している現実。

たぶん見る人によって解釈がそこそこ変わる作品なんじゃないかと思いました。
色んなテーマがありました。他にも感想を抱いてけど忘れてしまった。覚えている範囲ではぼくは上記のように捉えました。
是枝裕和監督作品は、家族とそれを取り巻く社会を題材にしたものが多いイメージがあります。
ベイビーブローカーも楽しみです。

家族といえば、性的少数者の間ではchosen familyという家族形態を作る人がいるそう。
文字通り「選んだ家族」。主にクィアコミュニティに多いのかな。
従来の家族観に捉われず「この人と家族になりたい!」という人と作る家族。
男も女も、親も子も、年代も、もちろん人種も国籍も関係ない。素敵な形です。
club houseで話したことのある、台湾のノンバイナリーの活動家さんもchosen familyと住んでました。

「万引き家族」の家族も、分かりやすく従来の父母、おばあちゃん、子ども、みたいな形をとっていた。
けれど血の繋がりのない者同士が繋がっていたという意味ではchosen familyである。

「家族」という強い繋がりにを連想される関係性にはこだわるつもりはなくて、
もっとweak ties的な弱い繋がりでも良い。
従来の家族を形成することが難しい、あるいはその必要がない性質の強いXジェンダー。chosen family とかweak ties にはコミュニティの運営者としてはちょっと気になるキーワードなのです。
まぁそんなオシャレな言葉じゃなくて「山賊を作りました」とかでもいいんですけどね。

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