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【500文字コラム】お茶も旅する

愛媛と高知の県境、仁淀川に掛かる緑色した大きな橋を目印に、
少し首を天に傾けば視界に広がるお茶の里。
仁淀川町“沢渡地区”へ2年ぶりに訪れた。

茶畑の緑と、空と川の青が眩しいくらいに映り込む。
山の斜面に段々と並んでいる茶畑の姿は、圧巻でいて、美しい。

茶畑につくと、大きな機械を大の大人が4人がかりで支え、
広大な敷地を何度も何度も往復している。

深緑のお茶の木から、ぴょこっと顔出す若草色の新芽たち。
煌々と輝く太陽に照らされて、時折黄金色にも見えるその姿は
「わたしを連れて行って」と言わんばかり。

大人たちが汗水流して摘んだ新芽たちは、
加工場で蒸されて、揉まれて、乾燥させて。
まるでおめかしをするように、
私たちの見慣れた「お茶の葉」へと変化していく。

「今年のお茶は良い出来だ」麦わら帽子を被った代表は言う。
このお茶を楽しみにしている人へ
今年も届けられることを嬉しく思うと言葉が続く。

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2019年に発覚した潰瘍性大腸炎とゆるく付き合っている、見た目はちきん・メンタルありんこHSP気質の元看護師です☺︎今は元より好きだった【言葉と写真】で活動してます。私の発信が誰かの励みになれば嬉しいです。みなさまのサポートは、今後の発信や活動に使わせていただきます。