ノーコードプラットフォーム メリットと導入前後の注意点
ノーコードプラットフォームのメリットと、導入する際に気を付けるべきポイントなどを紹介します。
ノーコードプラットフォームのメリット
ノーコードプラットフォームのメリットは、とにかく(時間と労力、および習得について)低コストであるということです。
プロトタイピング作業が要らない(デザイニング・イン・ブラウザの実現)
最も時間と労力がかかるコーディング作業が一切要らない
というのが、その理由です。
筆者の実感では、例えば制作時間について多めに見積もっても、
Editor XやSTUDIOのような「次世代型WYSIWYGエディタ」で、従来の1/4以下のコスト
Wix エディタのような「ブロック型エディタ」で、従来の1/6以下のコスト
だと考えます。
また、ノーコードプラットフォームは、コーディングを伴う場合と比べ、その学習コストが著しく低いことも特筆すべき点です。
今後は学校やスクールなどの教育機関でも、ノーコードプラットフォームは学習プログラムやカリキュラムに採用されて、どんどんと扱える人材が輩出されることでしょう。
また、企業もその人材の採用がしやすくなっていくものと予想します。
ノーコードプラットフォームの導入検討前に、社内で確認しておくべきポイント
ウェブサイトのオーナー企業(インハウス)の方へ
担当者の選定
ウェブサイトの制作・運営保守担当者は、担当者の休暇や離職などのことも踏まえて、可能であれば2名以上の複数名をアサインしておいた方がいいでしょう。
内製化の作業範囲と内容
ウェブサイトの制作・運営保守を社内で内製化する場合、その作業範囲や内容を明確化しておくことで、外部協力者へ協力を依頼する際に的確な指示が可能になります。
ドメインレジストラ
ウェブサイトをノーコードプラットフォームでリニューアルする場合、独自ドメインの接続作業をしなければなりません。
そのため、事前にドメインの登録業社との契約や、設定更新について確認をしておきましょう。
メールサーバーとメーラーソフト
ウェブサイトビルダー提供社のホスティングを利用することにより、ウェブサーバーの移転が伴うことになります。
ウェブサーバーとメールサーバーを同一のサーバーで利用している場合、別途、新規にメールサーバーの用意を進めます。
また、クライアントサイドのメーラーソフトの再設定方法なども確認しておきましょう。
外部協力者
ノーコードプラットフォームでのウェブ制作は、従来の方法とはまったく異なる、業界内でもまだ新しい分野です。
正確で広く深い知識とコスト意識を持つ、良質な外部協力者(制作補助者、研修指導者、コンサルタントなど)を探して、しっかりと協力を仰ぐことで、無駄な労力や時間を消費することを防ぎましょう。
ウェブサイト制作プロダクションの方へ
制作メニュー
ノーコードプラットフォームを提案・提供することで、クライアントへ提示する制作メニューも、それに合わせて刷新します。
特に、制作時間と工数が大幅に減るのですから、大胆な刷新が可能になることでしょう。
そうは言っても、ノーコードプラットフォームでのウェブ制作が一般化するまでは、無闇に低価格化する必要もありません。
むしろ、今は大きく儲ける機会だと言えるでしょう。
案内およびPR広告
ノーコードのウェブサイトビルダーを採用することが、既存のウェブサイトのリニューアルの契機となりえます。
既存顧客へのこの新サービスの案内や、新規顧客向けのリニューアルサービスのPR広告を用意したらいいでしょう。
外部協力者
ノーコードプラットフォームでのウェブ制作は、従来のウェブ制作とはワークフローからしてまったく異なるため、新しいノウハウが必要になります。
また、レスポンシブウェブデザインやCSSレイアウトなどの知識も求められます。
制作プロダクションの場合でも、正確で広く深い知識とコスト意識を持つ、良質な外部協力者(制作補助者、研修指導者、コンサルタントなど)を探して協力を仰ぐことで、高い競争力と利益を得ることができるでしょう。
ノーコードプラットフォーム 導入時の注意点
ウェブサーバーの指定の有無
ノーコードプラットフォームの多くは、デベロッパーが提供するホスティング上でウェブサイトを構築することになります。
もしもウェブサーバーの指定があるようなら、検討しなすか、Webflowなどを選択することになります。
基本機能と拡張機能の仕様
ノーコードプラットフォームによって、基本機能や拡張機能による指向や可能性がかなり違います。
ウェブサイトの目的に応じたものを選択する必要があります。
ランニングコスト
ウェブサイトビルダーサービスの月々のサービス利用料は、各社によって違います。
また、コースやオプションによっても差が出てきますので、よく調べて、比較した方いいでしょう。
スマートデバイスへの対応
ノーコードプラットフォームのスマートデバイスへの対応のあり方(作成結果)も、各社さまざまですので確認が必要です。
また、レスポンシブウェブデザインに対応している(次世代型WYSIWYGエディタ)か否かも合わせて確認すべきです。
デスクトップコンピューターで仕事をしていると勘違いをしてしまいそうになりますが、現代のウェブサイトは、スマートデバイスで利用されることの方が圧倒的に多いことを忘れてはいけません。
デザインの自由度
デザインの自由度は「次世代型WYSIWYGエディタ」と「ブロック型エディタ」でも大きく違いますし、新旧のプラットフォームの先進性でも差があるでしょう。
制作するウェブサイトが求めるデザインにあったプラットフォームを選択しましょう。
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