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ついに開かれた魔法の宝石箱

少し前までアイドルなんて全く分からず、ライブもまともに行ったこと無かったオタクが、アイドルライブを全通してきた話。
準備編に引き続き本編を書いてます。

前日譚はこれです。

※この記事は2019/06/28〜2019/06/30に行われたGEMS COMPANYことジェムカンの1stワンマンライブ「MagicBox」のレポート記事になります。

GEMS COPMPANY ジェムズカンパニー (通称ジェムカン)
YouTubeとニコニコ生放送での配信を通して出会った12人の女の子。
共通するのは、それぞれが叶えたい夢があること!
アイドル・歌手・声優などを目指す、個性豊かな彼女たち。
公式サイト説明文より。

1stワンマンライブ MagicBox

MC うたひな回
開場 17:00 開演 19:00
MC ERINGIBEAM.回
開場 11:00 開演 13:00
MC citross回
開場 17:00 開演 19:00
MC MATULIP回
開場 11:00 開演 13:00
MC fulfill回
開場 17:00 開演 19:00

全5公演、各回のMCをGEMS COMPANYグループ内のユニットが務めていました。
また、物販も開場時間から販売を開始する形であり、普段の活動やライブ準備の合間を縫って、メンバーが直筆のサインを書き入れたサイン入りチェキを含めたランダムチェキくじを初めとした、ライブTシャツやストラップ、マフラータオルなど様々なグッズが販売されました。

会場は横浜、DMM VR THEATER YOKOHAMAで客席は350席ほど。
ライブ発表当初は「5公演もチケット完売するのだろうか?」等という心配もあった話を後日聞きましたが、無事に全公演全席完売でした。

細かい技術に関してはこちらの記事が参考になると思います。
私は細かい所は分からないので、雑な感想では映画館の様な座席があって、凄い演出や表現が可能な会場なんだな〜って感じでライブに臨みました。

ライブ当週、当日の予報は大雨

大雨だけならまだしも、週の始め頃に沖縄の南で熱帯低気圧が発生し、その後台風に発達。進行ルート予報はライブ初日である6/28に会場がある横浜へと直撃するルートでした。

ファンの中でも、てるてる坊主を作る方がいて皆で晴天を祈る中、前日にメンバーのなにぬちゃん(奈日抽ねね)が投稿したツイートが話題を集めました

メンバーの人数と同じ、12体のてるてる坊主
頑張って描かれたメンバー達の似顔絵。

自身でも雨女だ、と言っていた彼女が誰よりも成功と晴天を祈っていたのが本当に印象的で、これは晴れる!いや晴れないことある?という気持ちで当日を迎えました。

ライブ初日、ジェムカンに染まる横浜

懸念されていた台風は、なんと当日15時頃には日本の東に通過し、温帯低気圧に変わりました。
良かった!なにぬ凄い!とTwitter上ではファンが盛り上がり、私も心底安心して良かったなあと思っていました。

遠方から来るファンも多く、会場周辺はまるでプチオフ会の様な雰囲気。
都内周辺でメンバーが訪れた、いわゆる聖地に行ったファンも居た話を耳にしたり。

当日は開場より早く現地に着いたので、少し散策をしていると周辺で見かける前回オフラインイベントのTシャツ着た人特典ポスターを入れる為の筒を担いだ人オリジナルの推しTシャツを着た人

まだ始まっても居ないのに横浜全体が会場の様な錯覚を感じました。
今までコメント欄やTwitterでしか存在が分からなかったファンがそこには居て、ファンは実在したんだ!と感動していたのを覚えています。


当日開場に合わせて物販待機列に並ぶと、場内の敷地には有志ファンが企画し協力して贈られたフラワースタンドが立っていました。

ユニット毎のイメージに合わせたカラーの花と、ユニット曲のMVに合わせたプレートを飾り、とても素敵なものでした。
私も企画に参加したのですが、実物を見たのはこのタイミングが初めてだったのでテンション上がってパシャパシャ写真を撮ったり。
周りのファンも口々に凄い!と言いながら、写真を撮っていました。

うたひなのフラワースタンドをアップにするとこんな感じ。

さて、私も物販が終わり入場が始まっていたので、手早く手続きを済ませて入場すると、座席には紙のチケットが。
今回のチケット受付はスクウェア・エニックス e-STOREで行われたので、チケットは紙媒体ではなく所謂電子チケットなるものでした。
ですが、公式さんによる粋な計らいで、座席番号付きの世界に1枚しかない紙のチケットが作られ、座席に一枚ずつ設置されるという形に。

席のドリンクホルダーにチケットを収めていく様が田植えの様だと言われ、公式さんがお茶目なツイートをする一幕も。


実際の紙チケットはこんな感じ。通称神チケ

開演前のシアター内は静かなBGMが流れており、サイドモニターにはMagicBoxのキービジュアルである魔法の箱が、閉じた状態で描かれており、えっ?これ開くやつ…?絶対始まったら開くやつだ…!!
と私は盛り上がっていました。

また、入場が始まったのは開場後1時間後の18時。
初日からなのか入場開始してから早い段階で入場しているお客さんはそこまで多くありませんでした。

時刻は18:30頃、突如始まるcitrossの三人による前説。
当然前説があると聞いていなかったので、会場にはどよめきが起こる。
メンバーの長谷ちゃん(長谷みこと)も「〜しまみこ!」といつも通りの調子で会場内、公演中の諸注意を説明して行きます。
無事前説が終了すると、会場からは大きな拍手。それが外にも聞こえたのかTwitter上には「拍手が聞こえたけどまさか前説!?」「聞きたかった〜!」なんて声もありました。

それからぞろぞろと入場してくるお客さんも増えていき、18:45分頃にはMCのうたひなの二人が前説を行い、開演直前には二人に加えてよーすぴさんが挨拶。リハーサルの話や準備してきたことを話ながら、盛り上がっていこう!とコール&レスポンスをして会場を温めていきました。

ついに開かれた魔法の宝石箱

開演すると同時に開かれるサイドモニターの魔法の箱。

空から箱に集まる宝石達。そして、流れる最初の活動の様子とメッセージ。

「見つけてくれてありがとう」

「目を離さないでいてくれてありがとう」

「あなたたちと一緒に過ごす」

「今日も大事な、1ページ」

私は超会議からジェムカンを知った身で、ジェムカンはメンバーによっては2018/04から活動を開始しています。
だから、ずっと見つけられなかった、長く目を向けられていなかった。
そんな後悔の涙が頬を伝い、その後に画面に流れた一つの言葉。

「今日大事な、1ページ」

あの時は居られなかったけど二ヶ月前からのこれまでも今日もこれからも大事な1ページだって言って貰えた気がして、それが本当に嬉しくて、後悔の涙を洗い流してしまう程に、感動の涙を流しました。
あの日知ることが出来て良かった、応援してきて良かった。
たった二ヶ月でも、そう思う位に私は彼女達を応援していました。

感動も冷めやらぬ中、次に流れたのはカウントダウンムービー。
5・4・3・2・1と数字が小さくなる毎に大きくなるファンの声

期待も気持ちも高ぶる中、静寂が緊張を煽る。

ファミ通.com:GEMS COMPANY 1st LIVE“MagicBox”が開催――新次元のライブはまさに魔法より。

突如照らされるステージ12人のシルエット

超会議のあの日の夢の続きだ、と思いました。
しかしその考えは一瞬で否定されることになります。良い意味で
何故なら、彼女達が重ねてきた努力と、この会場の演出と表現で魔法をかけられたことで何倍にも魅力が磨かれたあの日の原石達は、あの日の夢よりも遥かに存在感を持った宝石としてそこに立っていたからです。

始まるイントロと歌って踊り出す彼女達。
JAM GEM JUMP!!!は良く知っている曲だけど、ライブで観るのは全然違って、よりもよりに届いてきたように感じました。

ファンも座席から立ち上がり、曲に合わせて予習してきたコール講座を参考にコールをしながらペンライトを振っていきます。
始まるまでは、コール…出来るのか…?と不安になっていた私も、周りに合わせてやっている内に皆は推しに声援とペンライトの光を届けているんだ!と理解して、自然に出来るようになった気がします。
緊張からか、いつもと少し違って聞こえる歌声に向けて、頑張れ…という祈りを乗せながら

後日考えてみれば、貰った感動と衝撃が大きすぎて、何かを返さないと感情が爆発しそうな気持ちの発露の形、とも思っています。


曲が終わり、登場したMCであるうたひなの二人。
活動を開始したのも、ユニットを組んだのも一番早い仲良し二人組です。
この二人が登場してきた時に、ジェムカンもMagicBoxもこの二人から始まるんだなと感じたのを覚えています。

MC中は『60秒で分かるジェムカン』という企画にチャレンジ。
二人で30秒ずつ使ってユニット毎にメンバーを紹介していきます。
うーたまが丁寧にやりすぎて紹介仕切れない一方で、ひなちゃんが的確に捉えつつ早口で紹介して、体内時計での時間調整もぴったり。いつものドヤ顔を決めていきます。

panora:GEMS COMPANY、初ライブ「Magic Box」レポート 宝箱から飛び出した彼女たちの生々しさに感動より。

企画が進んでいくと段々名前は省いていったり、みずしーがにゃ~にゃ~系だとふざけてうーたまが説明したり等好き放題。
そんなしっかりしつつも、段々砕けていく様子が普段の二人みたいで、実家のような安心感を抱きながら笑顔で観ていました。

進むセットリスト、意味を変える曲達

今回のライブは既存曲を全て歌ってくれると聞いていたので、当然曲が流れ始めれば「あ、この曲ね!」となるはずなんですよね。
ですが、二曲目のERINGIBEAM.の『しゃかりきマイライフ!』は全く違いました。

暗いステージの中スタンバイする二人と、流れ出す聞いたことないけど聞き覚えのあるイントロ
舞台袖から現れる演出もさる事ながら、ライブ用に特別に作られたイントロが流れたことが多くのファンの心を揺らしたと思います。

そこから盛り上がるファン全員の「オールガールズ!」コール。
この曲はファンも盛り上がり易く明るくノリの良い曲調で、ライブは良く知らないですが所謂ライブ映えする曲の様に感じました。
普段のMVではカメラワークや演出の都合上見られなかった、ステージ上を所狭しと動き回りながら元気よく歌って踊る二人を観るのはとっても楽しく、更にああ…二人頑張ってる!と自分の中の応援する気持ちも盛り上がっていきました。

後日聞いた話によると、この曲は「見つけよう 踏み出そう 集めよう...」という歌詞の歌い出しから曲が始まる為に、歌い出しのタイミングを計るのが難しかったので今回特別に作られたそうです。


続いてはcitrossの三人による『メッセージ

この曲は静かな曲で、とても優しい歌詞を三人がしっとりと歌い上げる、まさにメッセージ性の強い曲だと思います。
ERINGIBEAM.の際の演出とはまた違って、舞台袖から三人が歩いてくるところからスタート。
ゾクッとするような演出に客席から「おおぉ…!!」という声が聞こえたのを覚えています。

静かな曲なのでコールも無くペンライトの振り方も穏やかで、会場の音響とサイドモニターに映る幻想的な風景が合間って別世界の様でした。
MVで見ていた時も勿論幻想的だったのですが、ライブで見たあの景色は、また一つ次元が違ったと思います。

曲は進んで、全体の中でも特に難しいと思う落ちサビ。ポン姉(音羽雫)のソロパートです。
会場はポン姉の推し色である青色に染まり、緩急をつけて気持ちの込もった歌い方をするポン姉がバッチリ決まっていて、聞き入りながらまた静かに泣きました。

盛り上がるファン募集企画、ライブもそろそろ中盤

panora:GEMS COMPANY、初ライブ「Magic Box」レポート 宝箱から飛び出した彼女たちの生々しさに感動より。

citrossのメッセージが終わり、MCのうたひなの二人が戻ってきて、先ほど歌われた二曲を振り返って「遊園地が見えた…!!」とサイドモニターに映された背景を引用して表現したり。
ライブ前にTwitterで募集した『うたひなに言って欲しいセリフ選手権』という企画を、会場のファンを巻き込みながら行っていきます。
事前に募集したセリフを、会場で募集した設定で読んでいく流れ。
中でもセリフではなく『「相合傘」を使った雨の日でもルンルンでいられる台詞をアドリブでお願いします』というリクエストを「どんな設定でやって欲しいー?」と会場に呼びかけると、
うーたま:男の子
ひなちゃん:おじさん
という何とも危険な雰囲気の漂う設定で行うことに。有識者であるひなちゃんがグイグイと即興劇の流れを引っ張り会場は爆笑の渦に包まれました。

企画も終わり、二人で「次は何の曲やる?アレ、やる?やっちゃう?」と羽を広げる様な仕草を見せる二人。
その時は、うたひなの持ち曲である『オンリー・マイ・フレンド』のある振り付けを意味しているのかな、と思っていました。
しかし、二人の口から放たれた曲名は

『残酷な天使のテーゼ』

「え?今なんて!?カバー曲があるかも知れないと予想はしてたものの、本当に!?しかもこの曲!?」
少しでもアニソンを聞いたことがあるなら誰でも知っている曲を歌うということで、私の理解が追い付かない間にもファンからあがる大きな歓声。
そこで、ようやく見逃さない様にしなくては!と正気に戻りました。

ファミ通.com:GEMS COMPANY 1st LIVE“MagicBox”が開催――新次元のライブはまさに魔法より。

バッチリ表現される天使の羽をイメージした振り付け、普段の印象とは打って変わってセクシー&クールな歌い方と振り付け。

ファンのテンションも今日何度目かの最高潮
私もペンライトを持つ腕を全力で振り、声が枯れる位叫びました。
また、演出も素晴らしく、サイドモニターには六角形の図形に『GEMSCOMPANY』と書かれたものや、『星菜日向夏』を原作話数タイトル風に書いたものが映されたり、メインステージの上部には活動限界時間をイメージしたと思われる歌唱終了まで00:02:11:59等と時間が映されたり。
どれも原作が分かると、ニヤリとしてしまうような凝った演出が本当に素晴らしかったです。


続けてMATULIPの『DESIGNED LOVE

panora:GEMS COMPANY、初ライブ「Magic Box」レポート 宝箱から飛び出した彼女たちの生々しさに感動より。

ジェムカンの中でも年長組であるMATULIPの三人。
そんな三人のこの曲は、彼を夢中にさせようと計画をする女の子が次第に恋情を抑え切れなくなってしまう歌詞が特徴で、セクシーな雰囲気を出しながら、とてもキュートな要素も詰まった曲になっています。

ファンの心を撃ち抜く様な歌い方と振り付けは、MVで観る時よりも凄まじい破壊力を持っていました。
重低音がカッコいい曲調のこの曲は、会場の音響で聞くと身体の芯に響いてきて、重低音に合わせて心臓の鼓動も強くなった様な気がします。
気持ちが込もる各々のソロパート、三人の歌声が溶け合うサビ。素晴らしくて何度三人に魅了されたか分かりません。拍手の振り付けを一緒にやるのも楽しかったです。
また、ノリ易い曲の間奏では本場のファンらしき人による「うりゃ!」に続いて皆で「オイ!」と言うコールが起きていました。


続いての曲はfulfillの二人による『形而境界のモノローグ

panora:GEMS COMPANY、初ライブ「Magic Box」レポート 宝箱から飛び出した彼女たちの生々しさに感動より。

fulfillの二人の衣装は、スカートのメッシュ部分等光る箇所が多く
曲が始まる前にスタンバイする彼女達の姿はとても綺麗でカッコよくて、舞台袖から現れる姿だけで会場内に「おぉ…!」という驚きの声があったのをよく覚えています。

途中みずしー(水科葵)の声が緊張かマイクトラブルか、上手く聞こえないシーンがあったものの、次のフレーズを歌うももねくちゃん(桃丸ねくと)が力強く歌い上げてカバー。コンビ愛が見えてとってもカッコよかった。
緊張でもマイクトラブルだとしても、戸惑っていることは間違いないと思ったので、私も応援に熱が入りました。会場のファンの声援も心なしか力強く聞こえた気がしました。

演出はMVに準拠して二人のイメージカラーである水色と桃色の二色が交互に切り替わっていく演出を、サイドモニターと照明でしっかり再現。
セットリストの中でも特に未来感のあるこの曲を、照明を上手く使って演出していたのが印象的でした。
途中の間奏の光の紐で引っ張られるような演出はなく、ダンスだけで難しい表現をする形になっていた為、それも新鮮で面白かったです。

ライブはもう終盤

ここで再度MCうたひなの二人が登場。
ユニットの持ち歌である『オンリー・マイ・フレンド』の話題を出しながら「あ、まだ歌ってないけどね」なんて話しながら、最初に出来たこの曲のことを話していく。

まず最初にうーたまが収録して、ひなちゃんがそれにMIXする形だったみたいで、ひなちゃんは「うーたまの歌が上手過ぎて、MIXされることで邪魔しちゃったらどうしよう」と思っていたと話すと、それにうーたまが「そんなことないよ!こないだボーカルレッスンしたときに『うーたまとひなちゃんの歌声は相性ぴったりだね』って褒められたんだよー!」と返す。
そんな話の流れから、うーたまはひなちゃんのことを持ち歌とかけて「ひなちゃんは『オマフレ』だよ!特別!」と言って仲の良さを見せつけてくれる。
私は本当に二人は相性ぴったりのユニットだと、尊さに包まれていました。

さて、もうライブは終盤。その事実が二人から伝えられると、思わず口から出ていたのは「えーー!!」の声。
自分でもびっくりしました、体感数分だったのに終盤ってことは少なくとも1時間は経っていることになる。
嘘だ、そんな馬鹿な、ライブが終わる…?という気持ちが漏れでたんだと思います。

名残惜しい気持ちでしたが、二人が次の曲振りをして去っていく姿を私含めファン達は最高の拍手で見送ります。

次の曲は、水科葵で『鮮紅の花』

panora:GEMS COMPANY、初ライブ「Magic Box」レポート 宝箱から飛び出した彼女たちの生々しさに感動より。

この曲は舞台『君死ニタマフ事ナカレ零_改』のテーマソングとして歌って居るみずしー本人が作詞をして、MONACAの岡部さんが作曲を務めた曲でした。とは言え当時は知らなかった為、ライブに際して聞いた曲になります。

制服姿で現れるみずしー、普段とは違って紅く光る猫耳。
見慣れない姿にテンションが上がると同時に、身に纏う雰囲気に圧倒され、半端な歓声をあげていた記憶があります。

先ほどまで必ず二人以上が立っていた広いステージで、たった一人立っているみずしーの姿は、これまでの曲とは全く違う雰囲気がありました。
切なくも力強い歌声、歌詞を繊細に表現しながらもダイナミックな振り付け。本当に凄くて、圧倒されながらも、たった一人頑張って居る姿にどこか儚さを覚えて、頑張れ…!頑張れみずしー…!という気持ちで応援したのを覚えて居ます。

ペンライトの色がみずしーの推し色である水色(ミズシアン)と真っ赤な紅色で割れながら、徐々に紅く染まっていった会場も印象的でした。また、曲には銃声が鳴る場面があり、それに合わせて稲妻が落ちた様な強いスポットライトがみずしーの姿を際立たせる演出がとても素晴らしかったです。

曲が終わり、真っ先に「みずしー!!」と叫ぶファンの声
私は反射的にそのファンに「偉い!」と思いながら、後に続いてみずしーの名前を叫んでいました。次々と続くファン達の叫びと、声援。そんな声に包まれて、みずしーは初日のトリの前という大役をやり切りました。

会場のテンションは本日最高潮(n回目)。いよいよ次は最後の曲です。

panora:GEMS COMPANY、初ライブ「Magic Box」レポート 宝箱から飛び出した彼女たちの生々しさに感動より。

一日MCを務めたうたひなの二人による『オンリー・マイ・フレンド』
この曲はとてもワクワクしてくるような曲調と、タイトルにも含まれる「フレンド=友達」を大事にした曲です。

コール講座でもコールは多めでとても盛り上がる曲で、ファンも皆沢山声を出してペンライトをぶんぶん振って盛り上がっていきます。
私は「ほんとに、ほんとに今日のライブがこの曲で終わってしまうんだ」という思いが、曲が進むに連れて増して行きました。
「まだ終わらないで欲しい、全然貰った元気を返せてない、伝えられてない。もっと伝えれば良かった。」
気付けば、楽しさ・寂しさ・悲しさ・後悔が入り乱れて、笑顔で泣きながら精一杯腕を振って、喉が枯れるほど声を出していた。

一瞬にも無限にも思える数分間の曲が終わって、気付いたら全力で

「ありがとう!!!!」

って叫んでいた。後ろの方の席だとか、新参者だとか、一人で来ているとか、周りに迷惑かなって気持ちなんて全部吹き飛んで「ほんとに伝えなくちゃ終わっちゃう、絶対後悔するから」って思ったんです。(その日周りの席だった方、騒がしくてすみません。)

でも叫んでから気付くと周りの皆も口々に推しの名前と、感謝の気持ちを叫んでいる。
「ああ、自分だけじゃなかった。皆もそうだったんだ。」
一人だけど一人じゃなくて、同じ気持ちのファンと同じ時間を観て、作って共有出来た事に感動してまた涙が溢れてきました。

声が止んでも鳴り止まぬ大きな大きな拍手。次第に聞こえてくる「アンコール!アンコール!」の声と手拍子。
「アンコール!?あるの!?来てくれるの・・・!?」
周りに合わせて、先ほどの拍手でもう真っ赤な手を更に酷使しながら全力でアンコール!アンコール!と叫んで行きました。
ライブのお約束かもしれないし、本当はもう終わりかもしれない。それでも、もしも来てくれるなら、という願いを込めて。

アンコールに応えて

戻って来てくれたうたひなの二人。それだけで涙が止まらない。
二人揃って深々とお辞儀をしてから、一人ずつライブまでのこと、今日のライブの事、そしてこれからの事を話して、深々とお辞儀をしていきます。
二人の話を聞きながら、これまでの2ヶ月や今日のライブを思い出したり、そして夢のような未来を想像してやっぱりここでもお辞儀の度に「ありがとう!!」と気持ちを叫んでいました。

そして「最後は皆で。みんなー!」と呼ぶと、舞台袖から現れるユニット衣装のメンバー達。

ファミ通.com:GEMS COMPANY 1st LIVE“MagicBox”が開催――新次元のライブはまさに魔法より。

12人の個性が、5つのユニットの個性が、様々な関係性が、そこには全て詰まった最高のJAM GEM JUMP!!!がありました。

2ヶ月前に心奪われたこの曲、私は当時すぐにタイトルの英語の意味を調べたのを覚えて居ます。

JAMが「詰め込まれる」等の意味合い、GEMが彼女達「宝石」であること、そしてJUMPが「跳躍すること」。
MagicBoxという魔法の箱に詰め込まれた宝石達は、最高のライブを成して未来へ向けて跳躍する。なんて、ライブの名前を見た時に勝手に解釈していました。

アンコールで出て来てくれた事、個性溢れる姿、あの日見た夢と同じ曲。
でも目の前に広がる光景は夢ではなくて、確かに現実でした。本当にあの日観た夢よりも、もっともっと最高の景色がありました。

本来のJAM GEM JUMPの振りとも歌い方とも全く違って、こちらに呼びかけるように歌ったり、飛び跳ねたり、こちらに手を振ってくれたり。
会場もめちゃくちゃ盛り上がっていて、名前呼びのコールも最初よりずっと聞こえてきて。「オイ!オイ!」等のコールは出来ても名前呼びのコールはずっと照れ臭くて出来なかったけど「もう本当の本当に最後だ、全部出し切って伝えなきゃって、さっき思ったじゃないか!」と思ったら照れも超えて声が出せた。12人が名乗りをするパートでは全力で全員の名前を叫んだ

最高の曲も終わり、これで本当に最後
12人全員で深々とお辞儀をして「ありがとー!」と言いながら去っていく。それを見ながらファンは推しの名前と、感謝の気持ちを叫びました。自分も「ありがとう!!最高だ!!!」と叫んだような。

叫びながら最高の拍手を贈り、それが止まぬ間に次回MCのERINGIBEAM.から閉演と、忘れ物などの諸注意のアナウンス。
開演前の前説と同じく拍手で応えて、初日は終わりました。

本当に終わったのか、終わってしまったのか、自分は今ちゃんと呼吸が出来ているのか。終わって最初に思ったのは、自分が呼吸をしているかどうかでした。感情の激流で、ライブ以外の何もかもを忘れてしまった気がして。
まだ初日なのにこんなに盛り上がって、あと4回で自分はどうなってしまうんだろう。という期待と不安を残しながら自分の初日も終わりました。

最後に

まず、めちゃくちゃ長い文章をここまで読んで頂いてありがとうございました。途中文体も崩れてたりしますが、大目に見て頂けると嬉しいです。
ここまでで一応、超会議で見た夢を追ったオタクの初めてのアイドルライブ、の話です。全通をしたので、どれだけ時間がかかっても全部の回を書いて結論を書きたいと思いますので、またお時間があれば読んで下さい。

二日目のレポートはこちら。

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