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仮面ライダーのソフビが(ほぼ)500円で買える時代がやってくる。【仮面ライダーソフビシリーズ】

こんにちは。
やわらか朱上言です。

売り場で遊ぶのはやめてくれよな!

6/16日。
東京おもちゃショーの開催日に合わせ、仮面ライダーの新玩具情報が解禁されました。

その名も

仮面ライダーソフビシリーズ


従来の17cmサイズからコンパクトな14cmサイズに小型化し、
定価も¥990〜¥1100から¥660に大幅ダウン。
割引の効く店であれば500円台で買えることも珍しくない価格となりました。

要するにウルトラマンのソフビシリーズと全く同じ規格に変更されたということですね。

初期ラインナップは
・1号
・クウガ
・ファイズ
・カブト
・電王
・ダブル
・オーズ
・エグゼイド
・ビルド
・ゼロワン

となっており、チョイスとしては所謂「シリーズの走りで出がちな人気ライダーたち」といった印象。

仮面ライダーにもついにやってきた、大幅なサイズダウンと値下げを伴う大胆なシリーズ一新の波、
既にウルトラで9年前に行われていることとはいえ、仮面ライダーという作品に限れば何十年も続いてきた伝統のサイズを撤廃するというあまりに大きな賭けとなるわけです。

今回はこのソフビ自体のクオリティの話は一旦置いておいて、ダウンサイジングの意義やこれからの展開に対する期待についてつらつらと書いていきたいと思います。

※殆どがクソキモボイトイオタクである朱上言の強火の思想と偏見で構成されていますので、一応閲覧は自己責任で。と釘を刺させていただきます。


昨今の仮面ライダーソフビが抱えていた慢性的な問題。

さて、仮面ライダーに限らず様々なヒーロー番組がソフビを販売する際に採用していた17cmというサイズ。
今こうしてSNSを触っているような世代のほとんどは、幼少期にそれらのソフビを触って育ってきているわけですね。

しかし、10年や20年前と同じ環境で物作りができるはずもなく、
制作コストの上昇に伴って年々減っていく塗装と上がっていく定価。
そもそものデザインが比較的複雑で色数も多い平成2期以降のライダーは特にその煽りを強く受けることに。
さらに、昨今の玩具数の増加とともに増えていくライダー数やフォーム数に対して拾える数も減ってゆき、リバイスからはついに年明け以降のライダーは基本的に立体化しないという展開の先細りが起こるように。

12月のバリッドレックスからソフビの展開は完全にストップしています。



気づけば仮面ライダーのソフビは

・看過し難い塗装面積の少なさ
・約1000円という手の出しづらい価格帯
・年明け以降は展開が止まる集め甲斐のなさ

という最悪の三拍子が揃ってしまう事態に陥り、ソフビの存在価値が危ぶまれる状況にあったと言って過言ではないでしょう。


ソフビの大手コンテンツであるウルトラマンが選んだ「ダウンサイジング」という道、その成功例。

ソフビをメインの商材として抱えるコンテンツといえば、やはりウルトラマンの名を挙げないわけにはいかないでしょう。

先ほども書いたように2013年の時点でソフビを小型化し、既に10年近く続いている成功例とも言えるウルトラのソフビシリーズ。



その走り出しはギンガスパークとの連動を重視した「コレクションアイテム化」に重点が置かれていたように感じられますが、スパークドールズの展開がギンガ〜エックスの3年ほどで終了し、玩具連動のコレクションアイテムとしての機能を失って以降も、そのサイズで定番のレジェンドソフビとしてしっかりと売り場に定着し、
ここまで右肩上がりに伸びてきたウルトラマンの売上を支えているわけです。

しかし、それは「ダウンサイジングしてレジェンドをたくさんだぜば売れる。」という再現性を持った単純な話ではなく、

ウルトラマンというコンテンツが過去のキャラクターを現行の作品でも強く押し出し、それぞれが高い需要をキープしている。というライダーとは決定的に違う特性を持っている故の結果なのです。

つまり、ウルトラマンが成功しているのだから走り出しで同じ道を通れば必ずうまくいく。というわけではないわけですね。


仮面ライダーのソフビが売れるためには何が必要か。

ウルトラマンと同じことをやっても売れない。と先ほど述べたばかりでなんですが、
仮面ライダーが仮面ライダーらしくソフビを売るためのヒントもまた、ウルトラマンの中にありました。

ウルトラシリーズの現状最新作であるウルトラマントリガー。
当作品では劇中での登場と強くリンクさせたタイミングでソフビを発売するというコンセプトがあったようで、その方針がハマりソフビの売上は絶好調。
ギャラファイの追い風もあって年間で50点以上のソフビを展開し、「ウルトラマンとはソフビを売るコンテンツなのだ」というイメージを世に轟かせる結果となりました。


この放映とタイミングを合わせて手に取りやすい立体物を出すということが、ダウンサイジングを経た仮面ライダーソフビの展開に必要な戦略だと僕は思うのです。

仮面ライダーの商品展開上の強みはたくさんのライダーやフォームが出てくることです。
映像的にも絵がわりして毎度飽きませんし、放送にあわせてなりきり玩具が投入されるのでタイミング的にも盛り上がります。

しかし、立体物はどうでしょうか。
ここのところの仮面ライダーで放送中に出る主な立体物は
・定番ソフビ
・アクションフィギュア
・装動
の3つであり、
価格が高く食指が伸びづらい上カバー範囲が狭くなりがちなアクションフィギュア、
カバー範囲は広いものの発売が遅い装動。と、どうしても価格的/時期的なフットワークに欠く部分が目立ちます。

つまり、今回のリニューアルによって価格的なハードルが取り除かれた上で

新しく出るライダーやフォームを可能な限りカバーし、それを放送に合わせて発売する。

という戦略こそが必要だと思うのです。


【仮面ライダーソフビシリーズ】に願うこと。

ここ数年、僕はあまりのボイトイ立体化氷河期に喘いできました。

仮面ライダーセイバーではRKFが最光以降ぱったりと止まり、ソフビに限ればバスター、剣斬、スラッシュすら立体化されない始末。
続くリバイスでもほとんどのライダーがボーイズトイにおいては立体化の陽の目を浴びず、セイバーではかろうじてエレメンタルまで出せていた年明けの展開も完全に打ち止め。と、
毎月情報解禁のたびに立体物が存在しないことに枕を濡らしたものです。

そんな状況の中で、これまでのソフビとの互換性を切ってまでダウンサイジングに踏み切った以上はバンダイも気合を入れて展開しようとしてくれているのだな。と僕は汲み取っています。
今のウルトラほど勢いは出なくとも、せめて2022年の新作ライダーからは劇中に出てくるライダーの基本フォームくらいは網羅してほしい…!

と、どん底で生まれた新しいシリーズに僅かな希望を抱いているのです…。
















それはそれとしてオーズとエグゼイドの塗装はもうちょいがんばってくれよおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!

おわり。

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