「驚く進化のスピード、そして感動の嵐」―櫻坂46 3rd Year Anniversary Liveの『マモリビト』

二日間のアニラに、名場面は数え切れないほどあったが、一番私の心が打たれた曲を選ぶなら、迷いなく『マモリビト』を上げます。「これは私が毎日観てるあのMVと同じ曲」と疑うほど、昨日のパーフォマンスはかなり私の想像を超えました。完全に私の感情を防衛網を突破して、涙を拭かなくてライブを観られないほど感動の嵐が私に容赦なき襲ってきて、二日間一番涙が流されました。

私がvlog初見の時からずっと思ってた、こんなぎは三期生の中に女優の仕事に一番相応しいメンバーという印象は今回更に確信を持たせました。私が思う女優に必要な条件、先ずは落ち着いて話せて、でも感情を自由自在に言葉に込められることです。この条件はこんなぎのパーフォマンス前のセリフにもう既にクリアしました。『新参者』の時にもセリフからの演出だったけど、今回アニラのセリフは『新参者』の時よりずっと落ち着いて、リズムよく言葉を運び、『新参者』時のほんの少しの不安げも全く感じさせなかったです。こんなぎは自分の心境を観客に描くのように、じっとも動揺なく、柔らかいトーンで、でもその意思の強さはセリフの進行によって、少しまた少し私の心に入り込めて、いつのまに私はもうステージ上のことしか注目しなくなりました。


私は大学の時に少し演劇サークルの活動に参加して、大した経験はなかったが、セリフを喋る時うまく相手にメッセージを伝えて、同時に感情もすっと相手に感じさせることはどれほど難しいかよく思い知りました。だから昨夜こんなぎのセリフに本当に感心します。自分の言葉に自信がなく、その言葉を信じきれないと、けしてああいう一糸不乱なセリフはできないと思います。


いざパーフォマンスが始まると、三期生の皆さんの振りは一つ一つ音楽のリズムとぴったり合ってて、振りは言葉代わりのように、歌詞を描写してくれました。『マモリビト』のMVは私が毎日再生して、メロディーと歌詞もかなり詳しい自信があり、だからアニラのステージ上生のパーフォマンスを観てもさほどの驚きはないかと予想してましたが、曲の進行はまだ半分も達してなかったのに、何故か涙が私の感情の防衛網を突破したように、一粒また一粒が垂れて、もうライブ鑑賞の邪魔になるほど私の視線がぼんやり霞んでしまいました。


この感情防衛網の崩壊は幾つの原因が考えられます。先ずは『マモリビト』はスタンドから俯瞰するとより楽しめる曲だと思います。『マモリビト』と『静寂の暴力』を比べたら、『マモリビト』の方がダンスの動線が多くなって、しかも移動の幅はほぼ舞台の全体です。MVにはメンバーのアップショットかなり多くて、それは監督の意図もあると思いますが、ダンスのフォーメーションが横展開が多くて、一枚のショットの中に収めきれないことも原因に考えられます。そういう理由で、MVを観るときはメンバー一人一人の表情にフォーカスしすぎて、ダンス自体の流れは反映されない問題も抱えています。だから私がフロア4からステージの全貌を眺めるとき、「こういう流れがあったっけ?」、「このシーンであのメンバーはそういう動きしたんだ?」、「あのメンバーたちの関係性はこうなるのか?」など、発見とサプライズの連続でした。『新参者』の時は会場の原因で、全部のカメラアングルは正面や側面から撮るしかできなくて、だから全体的にMVとほぼ同じ感触だったので、今回はやっと『マモリビト』の全貌を知ることができました。


もう一つ大きな理由は三期生の皆さんの振りは本当に美しかったです!良くダンスの旨さに『指まで表現する』という言葉が使えますが、それはまさに今回の『マモリビト』にうってつけだと思います!しかもダンスに定評ある優ちゃん、しーちゃん、愛季あたりだけではなく、本当に全員が一つ一つの動きが美しく、私の双眼鏡の中に一人一人はまるで劇団の一員のように、全員がダンスという共通言語で一つの演劇を完成するのように見えます!特にこんなぎと他のメンバーの連動はMVの中には断片的しか見えないので、今回は本当に一つの演劇を観るように、主人公と他の役との衝突や関係性が少しずつ展開されて、一つのストーリーが最初から最後まで観終えたような気がします。


そして、一番のクライマックスはやはりこんなぎが花道を疾走して、センターステージで全観客の注目を浴びる瞬間です!私がvlogを観た時の初印象は、この子が女優にあってる以外、なんという青春感あふれるヒロインだという印象も強かったです。その青春感をステージ上に表現する一番良い方法はもう走るしかないじゃないですか?今回の花道もスタジアムライブらしくかなりの長さがあり、2021年のWケヤフェス時るんちゃんの疾走を思い出せました。でも今回のこんなぎはメンバーのところに帰るではなく、殆ど会ったことないファンの海の中に飛び込むように、一つの躊躇もなく、真っ直ぐにファンに向かって走ってきて、そして会場の真中に両手を広げて、その表情はまるで、これからのアイドル人生に何かを経験しても受けて立つ決心をファンに誓うように見えます!まだグループに編入してただ一年経っただけの若い女の子が、こういう強い姿勢を自分一人で何万人、いいや配信と合わせて何十万人のファンに示すなんて、ファンに感動の嵐が襲ってくるのが間違いないでしょう?その効果は2021年のWケヤフェス時の天ちゃんの『Buddies』中の煽りとほぼ一緒で、でも今回のこんなぎは言語化することも捨てて、単純に表情で決意を語るというのは本当に根性と気迫の塊だと、もう言葉にならないほど圧倒されました!それこそ、一人でも観客を魅了して見せる表現者の魂だと思います!


その他に、優ちゃんのターンがステージの中心により立体的に観られたとか、メンバーのペアダンスがそれぞれ見応えがいっぱいあったとか、えんりこちゃんがこんなにダンスが上手くなったとか、本当に色んな満足感とサプライズが満載な一曲でした。こんなぎがはじめ、三期生皆さんの強い意思を感じられたことはもちろん大きかったが、三期生の表現力がここまで引き上げたという発見の方が決意より嬉しく思ったかもしれません。やはり私は、このグループのパーフォマンスを観るのが好きでここまでついてこられますから、三期生がこの伝統(まつりちゃんの曰く櫻坂46の道の一部かもしれない)をしっかり引き継いたことは自分の本望だと気付いた瞬間でした。

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