ヤンキーのまま、卒業生に会う
昨日、初めて卒業生として送り出した前任校の生徒と会ってきました。この卒業生とは1年に1回以上は会っているので、1年ぶりの再開。
話したいことがあるので、会えませんか?
と、連絡をもらったので、ドキドキしながら金髪ピアスのまま会いに行きました。
もちろん、この卒業生たちは私が鬱病で仕事を休んでいることを伝えていません。
私はドキドキしながらお店へと向かいました。
いろんな反応を考えながら…😂
今回待っていてくれたのは、3人の元生徒でした。
当時は3人ともバカみたいに手がかかったかわいいかわいい生徒。
私が登場すると、
うおおおおおおおおおお!!!
と歓声を上げ
金髪?!え?!
てか、でも似合ってる!!!
驚きからの、似合ってる!という言葉の速さに
彼らの順応性に反対に驚きました(笑)
でも、彼らは知ってたんですねー。
私が病気で仕事を休んでいることを。
そういう話は世間が狭くて、
現在の勤務先の卒業生と、バイト先が同じで私の話を聞いたとか、他にもいろんなところで、私の話が巡り回っていたようです。
彼らも心配してくれてたんですね…。申し訳ないし有難い。
私の様子も気になりつつ、一人の元生徒が、
先生、ほんとにすみません!!
やらかしました。
といきなり謝ってきたのです。
事情を聞くと、
大学を辞めて、今働いているとのこと。
親にも怒られて、先生に謝ってこい!!
と言われたようです。
なんだそんなことか…もっと悪い想像したわ…(笑)
一発肩パン(体罰ではない(笑))しながら
なんでや?!と事情を聞きました。
しかし辞めてしまったことは過去のことだし
自分が大学生活に価値がないと判断して、仕事を見つけて働いているようなので、
私には謝らんでいい、謝るのは親だけやし、働いたお金で親孝行しなさい。
と話しました。
私の考え方としては、
大事なのは、大学を辞めたという過去ではなく、大学を辞めた過去を後悔しない今現在を精一杯生き、より良い未来を手に入れることの方が大事。
それにわざわざ私に謝罪し、筋を通したところに、彼の成長を感じました。
やはり、大学、専門学校、仕事を辞めたことを、お世話になったのに…という気まずさによって報告ができない元生徒が大半の中で、こうしてわざわざ話してくれる者は少ないのです。
だから私は彼の選択を否定しなかったし、謝罪は必要ないと伝えておきました。
その後は、在学当時の話で大変盛り上がりました。
今だからこそ言える話の連続で、お互いにいろんな背景があったんだなと笑い合い、辛かったことも今では良き思い出として振り返っていました。
いい感じに温まってきたので、
なんでこの頭になったか知りたい?
聞きたいけど、聞かないほうがいいのかな?なんていう心配する心の声が聞こえてくるので、と、私は自らの話を切り出しました。
私の病気について、正しく知っている生徒はいません。いろんな噂は流れているかもしれませんが、
決して生徒のせいで鬱病になったわけではありませんので、病名は今でも伝えていません。中には自分のせいで…と責めてしまう生徒がいると予測できるからあえて言わないのです。
また、私が鬱病になんてなるはずがないと思っていたし、バリバリ生徒指導をし、辛くてもしんどくても常に全力で明るく元気に働いていた私が、鬱病なんて知られるとどう思われるか…という不安に思う部分もありました。
しかし、この卒業生たちには正直に話しました。
今は自分の状況を客観的に話せるぐらいまで回復しています。この子たちには、腹を割って話してきた仲だからこそ濁さずに話しておくか…と。
有難いことに、私を労う言葉をたくさん返してくれました。心配をかけて悪いなと思う気持ちと、元生徒だけど大人になってきたこの子たちに少し頼ってもいいんだな…それに反面教師にもなるしな…自分の弱いところなんて生徒に見せたことがなかったけど、不思議なものだな…と色々と感慨深いものがありました。
また、この髪型にしたのは人生一回きりだから
今しかできないことの内の一つをした
ということを伝えると
先生のその考え方が好きだ
先生への愛が深まった
先生の味方だ
先生の生徒で幸せだ
いつも元気と勇気をありがとう
生き方を学びました
なんて、たくさん嬉しい言葉をかけてくれました。
いつも思うことですが、
私はどんなときも、どこにいても生徒に救われている。
辛いときも苦しいときも、生徒の存在が私の教師魂を奮い立たせて、背中を押してくれるのです。
こうしてまた私の自信を取り戻してくれる出来事があったのでした。
ありがとう、みんな。
元気になることで、返していきたいです。
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