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【今月のトークテーマ】あのゲームのリマスター、いつまでも待ってます。【伊藤ガブリエル】

今月もあっという間に9月30日…投稿が遅くなってしまい申し訳ございません…!つい先日まで東京ゲームショウ2019の会場の中にいたと思っていましたが…時の流れは早いものですね…

さて、今回のトークテーマのひとつは『HDリマスターしてほしいゲームタイトル』。このテーマを聞いた時、真っ先に僕の頭をよぎったのは『ブシドーブレード』と『ZERO DIVIDE 2 THE SECRET WISH』、そして『LSD』の3つでした。さっそくどんなゲームか、それぞれ紹介していきたいと思います。

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真剣勝負は此処にあり 『ブシドーブレード』

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『ブシドーブレード』は剣戟による真剣勝負を楽しめる一作。現代が舞台ながらも、どこか渋めのキャラクターたちが織りなす剣技。体力ゲージや必殺技ゲージといったUIが一切表示されず、当たりどころが悪ければ一撃で死んでしまう可能性もあるゲーム性。攻撃方法も武器の種類や構えによって違いますし、フィールドを駆け回れるフリーランニングシステムや懐に隠し持った投擲用のサブウェポン、さらにはキャラクターと武器の組み合わせによってはコマンド技も存在します。致命的な一撃を相手に与えるために用意された多くの手段を用いつつ、間合いを計り攻防のタイミングを瞬時に考えなければいけない、非常に奥深い戦いを作り上げています。誰かと一緒にプレイすると、これがまた非常に盛り上がるんですよ!

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ほかにも日本の剣戟をモチーフとしたアクション・対戦ゲームは数多く発売されていますが、より真剣勝負を望みたいという方はぜひプレイしてみてほしい作品だと思います!今遊ぶとすればゲームアーカイブスが一番手っ取り早いかもしれませんね。

『ブシドーブレード』は当時のグラフィックやポリゴンをHDにリマスターしてもらえるだけで、今でも十分に遊べるタイトルになると思うのですが…。(可能であればオンライン対戦も付けてほしい…!)
対戦部分・バランスとしては割と大雑把な印象ながらも、その分大勢で対戦やトーナメントをやるとわいわい楽しむこともできるし、強者のプレイヤーと戦うとジリジリした緊張感のある戦いが楽しめるんですよね。手足に攻撃が当たると、負傷という扱いになり片手で武器を振るうことになったり、常に膝をついた状態になってしまうこともあります。そんな絶望的な状況の中から逆転して勝利したときの快感は本当に病みつきになりますよ!


いつかEVOとかEVO JAPANとか、さまざまな格闘ゲーム大会のサイドトーナメントなどでやっていたりしないかな…。最近パズルゲームのキャサリンやベイブレード(!?)も大会種目であると耳にしましたし、きっと世界のどこかでやってくれているって信じています…!笑 もしくは、時間と予算の都合が付けば、そのうち僕が主催でどこかを貸し切り対戦会イベントを開くのもありかもしれませんね…!

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この頃のスクウェアさんが発売していたタイトルって『エアガイツ』しかり『ブレイヴフェンサー武蔵伝』しかり、すごく記憶に残っているので…スクウェアタイトルリマスターへの足がかりとしての『ブシドーブレード』リマスター。叶わぬ夢だとわかっていても、僕はいつまでも待っています!


攻性プログラム同士の熱くスタイリッシュな戦い 『ZERO DIVIDE 2 -THE SECRET WISH-』

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次に紹介する『ZERO DIVIDE 2 -THE SECRET WISH-』は今の時代とは異なる未来、凄腕のハッカーたちによって作られた攻性プログラム同士がとある目的のために戦い合うという世界設定・グラフィック・音楽・ゲームシステムともにスタイリッシュさが際立つ3D対戦格闘ゲームです。
当時「バーチャファイター」や「鉄拳」をはじめとした3D対戦格闘がどんどん登場していくなか、個人的に思い入れ深い作品としてこの「ZERO DIVIDE」シリーズは不動の地位を確立しています。なかでも2作目となる『ZERO DIVIDE 2 -THE SECRET WISH-』は僕を3D対戦格闘ゲームの面白さへと引きずり込んだはじめてのタイトルで、今でも時折引っ張り出してみては、当時を懐かしむ時間を作ることがありますね。

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操作方法や技コマンド入力の方法などはほとんどバーチャファイターと同じ感覚で遊べるものになっており、ボタン操作もパンチ・キック・ガードボタンの三種類になっています。操作キャラクターたちの個性がとても色濃く、人型のプログラムはもちろん、蠍型やドラゴン型、蟹型などさまざまな形状をしたプログラムが存在しており、手足での攻撃だけではなく、尻尾やビーム、ファイアブレスや泡など豊富な攻撃手段を持ったキャラがいます。
ロボット風な見た目でありながらも、人や動物の動きを含んでいるうえに、勝利したり攻撃の際に気合を入れたり英語やなにかの機械言語のようなもので喋ります。プログラムといえども彼らには皆意志があり、生きていると思わせてくれる。そんなプログラムたちを操っていくうちにだんだんと愛着が湧いてくるんです。

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1作目の『ZERO DIVIDE』は秒間30フレームだったのに対し、今作から後の「ZERO DIVIDE」シリーズはすべて秒間60フレームを実現しています。個性豊かなプログラムたちがスタイリッシュかつなめらかに動く様を、当時よりも美麗な画質で体験したい。そして今なお世界に存在するであろう(と信じている)「ZERO DIVIDE」プレイヤーたちとも対戦してみたい。そんな願いを抱きながら、そしてその時がいつ来ても良いように、日々3D対戦ゲームに没頭しております!

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"夢"を体験する、ドリームエミュレーター 『LSD』

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最後に紹介する『LSD』はプレイステーションで発売されていた異色の作品。ゲーム、もといドリームエミュレーターです。このタイトルは聞いたことがある人も多いかもしれませんね。僕は数年前にフォロワーさんたちに教えてもらってから、ゲームアーカイブスで体験しました。(中古で手に入れようとしましたがものすごいプレミア価格なので断念…)内容・進行としては、さまざまな夢の世界を歩き回り、ランダムに遭遇するイベントやムービーを”感じる”というもの。この夢の体験は日にちごと、DAYで区切られており、夢の世界で一定時間歩き回るか、強制終了するイベントやオブジェクトに触れるか、崖や穴に落ちるなどで日にちが進みます。僕はDAY1からDAY365までの1年分をプレイしました。

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このタイトルで描かれる夢の世界はいくつか区域が分けられていて、それぞれテーマが設定されています。しかし、日を経ていくうちにその世界が次第に“壊れて”いきます。本来あったものがあったりなかったり、本来描かれていた絵が違う絵になっていたり。夢の世界を構成しているマップテクスチャがバグを起こしたかのようになっている、なんてこともあります。また、実写映像が淡々と流れたり、とある詩が挿入されて一日が終わったりと、自身の想像を越えたなにか、怖いと思いつつも触れたくなるなにかがこのゲームに存在していました。

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最初こそすくみ足ながらも進んでいた夢の世界の探検も、いつしか登場する世界やオブジェクトに勝手に名前をつけたり、好きなムービーを探したりとのめり込んでいっている自分がいました。ゲーム内日付として約1年分プレイしてきた自分でも、きっとまだ遭遇したことがないイベントはあるだろうと思ってしまうくらい、膨大な数が存在しています。そしてそれらは、自分からインタラクトして体験できるものもあれば、偶然そのイベントを体験することもあります。

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そうしていくうちに、「でも、夢ってこんな感じだよなあ」ということにふと気づくんです。実際に見る夢も、実際に見てきた場所や空間がどこか改変されていたり、その場・その時代に存在していなかっただろう人や物がそこに存在していたりと、本当に不思議なことが多いですから。そうした気持ちをゲーム上でも体験できる、それこそまさにドリームエミュレーターと銘打たれる所以なのかもしれません。

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そんな本作が、映像・グラフィックが綺麗になるだけでより極上な夢の世界を体験できるのだろうと思うと、今でもHDリマスターを願うほかありません。きっと今も、僕はまたあの夢の世界を探検したいのです。

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今回紹介した3作品のほかにも、『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』や『オーバーブラッド2』、『レガイア伝説』や『リモートコントロールダンディ』などなど、リマスターしてほしいタイトルはぽんぽん思いつきますね。今こうして振り返ってみると、プレイステーション・セガサターン・ニンテンドー64と当時における次世代機が登場してきたなかで、僕が一番遊んでいたハードはプレイステーションだったのかもしれないという気がしています。


「クラッシュ・バンディクー」や「スパイロ・ザ・ドラゴン」、「メディーバル 蘇ったガロメアの勇者」と、続々とプレイステーション時代のタイトルがリマスター・リメイクされていくなか、いつの日か、必死に遊んでいた作品たちの体験をより綺麗に振り返ることのできる時間をふと夢見てしまうのです。

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