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発作が起きたら

てんかんの発作は「地震のようだ」と例えられているのをネットで見かけました。すごく良い例えで本当にそうだなあと思います。
起こるのは確かだけど、それがいつなのか分からない。
今日かもしれないし、来月かもしれないし、1年後、数年後、もっと…かもしれません。
だから備えは必要だけど、必要以上に恐れすぎるのも日常生活に支障をきたします。

ガブちゃんのいつ起こるか分からない発作に色々と(緊急用の坐薬とか)備えているけれど、「落ち着いて対処する」という心構え、これが大切だなと思うこの頃です。

ガブちゃんが犬生で初めて(たぶん)発作を起こしたのは、私の部屋でお昼寝をしている時でした。
すやすや眠っていると思っていたら突然全身を強張らせ、痙攣が始まったのです。
口からは泡のようなものを吹き、激しく痙攣しているガブちゃんを目の当たりにして、本当にショックでした。
すっかり慌ててしまった私は何が何だか分からず、ガブちゃんのお腹を撫でながら「大丈夫、大丈夫だよ」と繰り返していました。
その間2分ないくらい。
でも長い長い時間に思えました。

後で調べて分かったことですが、痙攣している間は「絶対に触らない」
何も知らない私はガブちゃんをひたすら撫でていたわけですが…。
発作を起こしている犬は意識を失っており、触ると反射で思いっきり噛んでしまうことがあるためだそうです。

実際、痙攣が終わった後に泡を拭いてあげようと口元に触れた途端、ガブちゃん(意識は戻っていたけどまだ興奮状態でした)に強く手を噛まれました。
幸い爪のあたりに血が滲んだだけで大したことにはなりませんでしたが、飼い主が怪我してしまうと、そこから犬を助けることもできないのです。

以下、痙攣発作を起こしている犬にすべきこと・した方がいいこと・してはいけないことをまとめます。

触ってはいけない
静かに見守る(痙攣がおさまっても犬が落ち着くまで)
強い光や音を避ける
周囲にぶつかって危険なものがあれば退ける
発作の様子を動画に撮る(診察の際の良い判断材料になります)
坐薬を使っても良い
長い発作(5分以上とか15分以上とか諸説あり)は病院に駆け込む

通常このような発作は1〜2分でおさまります。
(発作がおさまってしまうと、ほとんどの場合犬は何事もなかったかのようにケロッとしてしまいます)

もし、犬のこのような発作を見かけた時は、どうか慌てず騒がず静かに見守ってくださいますと有難いです。
そして飼い主がその様子を動画で撮っていても「ひどいやつだな」と思わないでくださいね。


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