ラムリサーチ(LRCX)決算発表について

Lam Research {LRCX}

-米国の大手半導体製造装置メーカー。

-売上構成(2018-2020)ではロジック向けが32%、DRAM向けが21%、NAND向けが46%。競合他社と比較してNAND向けのエキスポージャーが高いことが特筆点。

-22/6期3Q決算は、売上$4.06bil(予想$4.25bil)下振れ。前受収益(Deferred Revenue)$2bil。

-Non-GAAP粗利益率 44.7%(予想45.5% ・ 会社計画44% - 46%)コンセンサス下振れ。

-Non-GAAP営業利益率 29.4%(予想29.7% ・ 会社計画28.5% - 30.5%)下振れ。

-調整済みEPS $7.40(予想$7.52)下振れ。

-22/6期4Q会社計画は、売上$3.9bil - $4.5bil(予想$4.45bil)インライン、上限予想$4.75bil未達。

-Non-GAAP粗利益率 43.5% - 45.5%。

-調整済みEPS $6.50 - $9.00(予想$8.23)インライン、上限予想$9.00インライン。

-部品不足などサプライチェーン混乱による影響を大きく受けており、コロナ拡大による一部地域でのロックダウンとそれによる部材不足の影響は当初会社計画の想定よりも悪化している。

-2022年のWFE見通しは$100bilレンジ(YoY+20%)との見方を維持。サプライチェーンの混乱などといったボトルネックを排除した場合の需要(Unconstrained Demand)は$100bil超。前述の悪影響などによって満たされない需要は来年に先延ばしされる見込みであり、WFE支出増の構造的なドライバーに変化はみられない。

-最終製品に搭載されるメモリー搭載額の増加、ダイサイズの拡大などはLRCXにとって追い風。仮にスマホ出荷台数が今年YoYでフラットになっても、1スマホ当たりに搭載されているNAND、DRAM搭載額はYoY+20%のペースで伸びており、サーバー向けCPUに搭載されるDRAM搭載額もYoY+20%で増加する見込みであることから、メモリー向けWFE支出は一定水準維持される見込み。

-前受収益(Deferred Revenue)は4Q(4-6月期)に小幅だがやや増加する見込み。

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