テスラ(TSLA)決算発表について

Tesla {TSLA}

-米国最大のEVメーカー。EVブランド各種に加え、充電・蓄電の電力システムも製造。

-22/12期1Q決算は、売上YoY+81%、$18.76bil(予想$17.85bil)上振れ、上限予想$19.64bil未達。

-温暖ガス排出枠の売買収入YoY+31%、$679mil。

-モデルS/X生産台数 14,218台(1Q21は0台)・ モデル3/Y生産台数 YoY+69%、305,407台

-モデルS/X出荷台数 YoY+625%、14,724台 ・ モデル3/Y出荷台数YoY+62%、295,324台

-総生産台数 YoY+69%、305,407台 ・ 総出荷台数 YoY+68%、310,048台。

-調整済みEBITDA $5.02bil(予想$4.20bil)上振れ、上限予想$4.43bil上振れ。

-営業キャッシュフロー $4.00bil(予想$3.39bil)上振れ。

-フリーキャッシュフロー $2.23bil(予想$1.60bil)上振れ。

-工場稼働率についてのアップデート:サプライチェーンの混乱、従業員不足など自動車生産を取り巻く様々なボトルネックが顕在化している中で、グローバル各地の工場でフルキャパでの生産が難しい状況となっている。

o カリフォルニア・テキサス:2022/4月にModel Yの出荷をテキサス州・オースティンの新工場から開始。4月にインハウスでセルを製造し作られた高容量車載電池「4680」を搭載した自動車の出荷を開始。

o 上海:3月半ばまで週間ベースでの生産は良好な水準で推移していたが、ロックダウンの影響によって工場を一時的に停止(約1ヵ月分ほどの影響を及ぼしている)。足元では限定的だが稼働を再開しているが、先行きについては具体的な言及は特に無し。

o 欧州:ベルリンのギガファクトリーでの生産は2022/3月に開始。2170セルの生産から開始しているが、段階的に4680の生産も行えるように調整する見込み。

-自動運転:完全自動運転プラットフォーム(FSD)のβ版を2022/3月に一部北米顧客に提供を開始。2022年までに米国全土のFSD顧客に対してβ版の提供を行いたい方針。

-太陽光発電の導入量はYoY▼48%、48mw。サプライチェーンの混乱と物流網の混乱によって東南アジアからのパネル輸入が滞ったことが影響。

-2月のスーパーボール後に受注が急増。Tesla自体は特に広告を打っていないが、その他自動車OEMが積極的にEV車の広告を打つ中でTeslaに対しても副次的な恩恵をもたらしている。

-2022年の生産台数はYoY+50%、150万台に到達する見込み。

-顧客からの注文・受注も積み上がっており、値上げに対する確度も高まっている印象(マスクCEOは過去最高益を達している中で値上げはリーズナブルでは無いように見えるが、注文が積み上がっていることと、サプライチェーンの混乱によるコスト増は考慮する必要ありと説明会でコメント)。

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