ネットフリックス(NFLX)決算発表について

Netflix {NFLX}

-世界190ヵ国で月額定額制の動画配信サービスを展開する大手ストリーミング企業。

-22/12期1Q決算は、売上$7.87bil(予想$7.93bil)下振れ。

-営業利益$1.97bil(予想$1.80bil)上振れ。

-営業利益率 25.1%(予想22.6%)上振れ。

-営業キャッシュフロー $923mil(予想$639.1mil)上振れ。

-フリーキャッシュフロー $802mil(予想$514.4mil)上振れ。

-調整済みEPS $3.53(予想$2.90)上振れ、上限予想$3.48上振れ。

-地域別有料ユーザー純増・純減数 / 有料会員者数
o 北米:▼63.6万の純減(予想80.9万の純増)下振れ。
o EMEA:▼30.3万の純減(予想117万の純増)下振れ。
o LATAM:▼35.1万の純減(予想38.5万の純増)下振れ。
o アジア太平洋:109万の純増(予想107万の純増)上振れ。

-総純増・純減ユーザー数 ▼20.3万の純減(予想273万の純増)下振れ。

-総有料ユーザー数 2.2164億(予想2.2460億)下振れ。

-22/12期2Q会社計画は、売上$8.05bil(予想$8.22bil)下振れ。

-総純増・純減ユーザー予想 ▼200万(予想260万)下振れ。

-調整済みEPS $3.00(予想$3.03)下振れ。

-有料会員数見通しを大幅に下回ったこと、来期も純減が継続すること示唆するガイダンスを受けて株価はアフターマーケットで急落。有料会員数が想定よりも減少した理由として、コロナ特需の剥落、想定よりもインターネットに繋がっているコネクテッドTVの出荷数量が増えていないこと、月額価格を米国で$1.50引き上げたこと、競争環境の激化(HBO Max、Peacock、Disney+の加入者モメンタムはNetflixよりも好調)などが挙げられる。

-また、有料ユーザー数が伸び悩んでいる要因の一つとして、パスワードの使い回しも影響を及ぼしている。総加入世帯2.22億世帯に対して、実際にNetflixのサービスを使っている世帯はそれに上乗せして1億世帯存在していると会社側は推計している(内3000万世帯は北米)。アカウントシェアリングとパスワード規制を近々強化するとも述べている。

-地域別ではロシアでのサービス提供を停止したことや、ロシア・ウクライナ情勢を受けて欧州では厳しい状況となっているが、日本、インド、台湾では比較的好調。

-ストリーミング市場における競争環境はより一層激化しており、コンテンツ制作費用・獲得費用も高騰傾向。そして、Netflix単体ではキラーコンテンツが3Q、4Qに集中する傾向があることから、目先は厳しい状況が続くことが見込まれる。

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