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まさかの東京でがっちりビジネス!東京で日本酒造り!?東京都の水道水が実はお酒向きだった!東京でパソコンを製造!その製造工場にテレビ初潜入!

今回のがっちりマンデーは?
「まさかの東京」でがっちりビジネス!

みなさん、「東京」って何で儲けてる街?って聞かれたら、どう答えます??
大企業の本社がズラリと並ぶビジネスの街…
オシャレなショップが立ち並ぶ流行の発信源…
とにかく、大都市ならではのがっちりビジネスが
ひしめいていますよね?

ところが!

東京都内をさがしてみると!
えっ?何で東京で?
ここってホントに東京??
東京のイメージを覆す、まさかのがっちりビジネスが
たくさんあったんです!


まさかの東京でがっちりビジネス!
隠された東京のポテンシャルがどんどん明らかになります!

※以下、8月15日放送の書き起こしです。

港区で日本酒造り!?東京都の◯◯水が実はお酒向きだった!

まさかの東京でがっちりビジネス!

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東京都港区、芝。
大きなビルの谷間に、まさか東京で?というがっちりビジネスがあるらしい。

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訪れたのは、こじんまりとした、いわゆる酒屋さん。

こういう酒屋さん、 都内には結構ありそうですけど、齊藤俊一社長、意外と東京なビジネス、 何かやってるんですか??

齊藤社長:23区で造ってるのは ここだけになりますね。がっちり!

ん?がっちり造ってる??

齊藤社長:工場をご案内しましょうか。
スタッフ:工場?
齊藤社長:この真ん前が工場なんですよ。

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という社長、お店の向かいのもうひとつのビルの中へ。

スタッフ:まさか!
齊藤社長:まさかそうなんです。

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あれ?なにやら大きなタンクが…社長、ひょっとしてここは…

齊藤社長:日本酒でがっちり!
スタッフ:日本酒を造ってるって事ですか?
齊藤社長:そういう事です。
スタッフ:東京で?
齊藤社長:はい。

なんとこちらの「東京港醸造」さんは、
まさかの東京のど真ん中で日本酒を造ってるんです!

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その名も「All Edo」

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しかも日本酒を造り始めて以来、毎年2割3割増しで売れ続けてる、かなりのがっちり酒なんです!社長によると、東京23区内で日本酒を造ってる酒蔵は、唯一ここだけ!

となると気になるのはやはりその味。
念のため確認…

スタッフ:あっ!お酒ですね!美味しい!

でも…おいしい日本酒っていえば、 おいしい名水があって、有名な米どころでもある自然豊かな地方にある、広々とした酒蔵で造ってるイメージ。

失礼ながら、東京のど真ん中のこんなビルの谷間で、ちゃんとした日本酒が造れているのでしょうか?

しかし杜氏の寺澤さんによると、実はその「東京のどまんなか」というのが意外にも、日本酒造りに最適らしい。

寺澤さん:すごく環境がいいんですよ
スタッフ:環境がいい?

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寺澤さん:日差しがこの蔵に直接当たらないんです。酒蔵って窓が少ないんですよ。

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寺澤さん:直射日光を避けるために窓が小さくなってるんです。だからこういう街の中でお酒を造ると、日差しが直接当たらないっていうのがメリットです。

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そもそも日本酒はなるべく陽の当たらない場所で、米を発酵させて造るのが基本。つまり、なかなか日差しが当たらない、ビルの谷間は酒造り向き!

寺澤さん:温度管理。冬と同じ環境にするのに電気代が少なくていい。冬しか作らないのがだいたいの酒蔵さんなんです。夏は冷やさないといけないから、エネルギーがたくさんいるじゃないですか。新しいお酒をどんどん出してフレッシュなものをどんどん出せるっていうのはここの特徴になってます。

そう、こちらの「東京港醸造」さん、普通の酒蔵では冬場に作る事が多い日本酒を、コンパクトな場所をいかして、春夏秋冬、一年中造ってるんです!

つまり新鮮なお酒をいつでもお客さんに届けられるということ! 材料も「東京」にこだわっていて…

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お米は多摩でとれたコシヒカリ。お酒造りには欠かせない、お米を発酵させる酵母菌は…

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なんと、芝公園にいたハチから採取したもの!

でも、日本酒といえば大事なのはやっぱり「水」…寺澤さん、ひょっとして湧水がビルの下にでも?

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寺澤さん:東京都の水道水です。
スタッフ:水道水!?
寺澤さん:はい。これがおいしいお酒を造るヒミツなんです。

なんと水はまさかの水道水!でもこれが、いいらしい!

寺澤さん:お水に鉄とかマンガンが含まれるとお酒が悪くなる。水道水は、全く含んでません。安全です。

東京の水道水は、最新の浄水場で処理されているので、安全なのはもちろん鉄やマンガンを全く含まないので、やさしい飲み口のお酒に仕上がるのだとか!

寺澤さん:ちょうど京都の伏見の水によく似てる水質ですね。「名水ある所に銘酒あり」っていう言葉を 覆すのが、ここの取り組みです。

とはいえ、4階建てのビルはかなり狭い!だからお酒を効率よく造るためにこんな工夫も!

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寺澤さん:ここからお酒を下に垂らしてしまうんです。空気に触れたり、普通はポンプアップして動かすんですが、ここは縦長なんで上から下、上から下って 重力を利用しながらお酒を造ってる。
スタッフ:逆に狭いビルだから?
寺澤さん:そうです。

お米だって…

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上から…

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これはかなり頭がいい!

寺澤さん:がっちりです!

いい事尽くめに感じる東京の日本酒造りですが、大変な事はなかったんですか?

齊藤社長:やっぱり、水道水の昔のイメージが悪くて…お客さんの5人に1人は、「水道水で造った酒なんか飲めるか!」って、怒られる事が結構ありました。

そう!東京の水道水にはいまだに、悪いイメージを持ってる人が結構いるんです。

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そこで齊藤さん、キッチンカーを使って、都内のお祭りやイベントなどで宣伝を頑張ったんです!

齊藤社長:飲んでもらうと、「えーなんだよ、こんな酒ができんのかよ!」 って言い方されますね。

まさかの東京で生まれた銘酒「All Edo」。
このコロナが終われば 出荷量もますます増える見込みだとか!

東京で日本酒を造って、がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:東京の水は、実は美味しいんだっていうことを言ってまわるのって難しいですね。
寺澤さん:最初はためらいもあったんですけど、 造ってみると、こういう美味しいお酒ができた。
加藤さん:なかなか苦労があったんじゃないですか?縦にああいう風にしようとか。
寺澤さん:社長のご自宅だったんですよ。それで、7年ぐらいかかって、色々勉強しながらして、今に至りました。
加藤さん:打倒東北!打倒北陸!ですね。
寺澤さん:そうですね。頑張ります!

日野市でパソコンを手作りするワケとは!?製造工場テレビ初公開!

まさかの東京でがっちりビジネス!

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東京都日野市。こちらのドーンと大きな建物に、まさかの東京で?なビジネスがあるらしいのですが…こちら、何の建物なのでしょうか?岡隆史社長に話を伺いました。

岡社長:こちらは、「日本HP」のパソコンを作ってる工場になります。

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そう、この建物は、「日本HP」のパソコン工場!

今やパソコンと言ったら、ほとんど海外で作ってるイメージですが…

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「日本HP」さんは、まさかの「東京で」パソコンを造っているという。

その現場はどうなっているのでしょうか?
そもそもなんで、東京で造ってるのでしょうか?
そのヒミツを求めて、工場の中を見せて頂くことに。案内してくれたのは、日本HPサプライチェーンオペレーション本部長の近藤和豊さん。

近藤さん:工場にテレビが入るのは初めてです。
スタッフ:初めて!?
近藤さん:初めてです。

すると…

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スタッフ:うわっ!パソコンがいっぱい並んでる!

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何やら分かりませんが、パソコンがズラリ!何やら部品もズラリ!

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企業ヒミツ満載のどでかいパソコン組み立て工場!そして、工場のあちこちに人の姿が。

最近、精密機器の工場といえばロボットだらけで、人がいないことが結構、ありますが、ここはわりと人が多い!

よく見ると…

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ズラリと並んだ工員さんが…

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何やら部品をパチリパチリとつけてます。

近藤さん:お客様からいただいたご注文に対して、組み立てを行います。

そう、この工場は、お客さんの発注に応じて、オーダーメイドのパソコンを組み立てています。 こうした、一台ごとのカスタマイズをするとなると…

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ロボットよりも人の手のほうが確実で早い!だから、手作業なんだとか。

近藤さん:裏の蓋を外して次の工程に渡して、そこから先お客様の構成に合わせて、必要な部材を配膳して次の工程に流します。

メモリを増やしたい!などのお客様の注文に合わせ、部品を一つ一つつけていき、「Made in Tokyo」のパソコンが完成。

こうしたオーダーメイドのパソコン、どういったお客さん向けかというと…

岡社長:企業向け用のパソコンは、この東京の工場で作ってます。

そう、企業向けの、会社で使うパソコン。こうしたパソコンは、様々な会社ごとに、オプションや性能が決まっているので、それにあわせたオーダーメイドになる。

日本HPは、企業向けのパソコンでは、国内19.5%のシェアを誇るトップブランドなんです。 東京で作るのも、大きなメリットがあるんだとか!

岡社長:実は、我々のお客様のほとんどは東京地区にいるんです。お客様に対して製品を早くお届けできる。物の移動距離も短くて済む。

でも一方で、やっぱり人件費やら何やら、東京だとお金もかかって大変そうですけど?

岡社長:海外で完成品を作ってそのまま持ってくるよりも、部品で日本に持ってきて、お客さんにご注文を頂いて、必要なものだけで組みたてて出すということなので、そういう意味じゃ実際には無駄がないんですよ。

そう、オーダーメイドってことは、注文を受けてから造る受注生産なので、ムダなパーツを運ぶことがない。

岡社長:日本に工場を持つまでは全て海外で、「これが売れるんじゃないか!」っていうのを予測して、大量に持ってきて、お客さんにお届けするという形をとってたんですけど、実際には、どれが売れるかっていうのは当たらないんですね。ですから、売れ残りだとか、足りないものなんていうのがたくさん出ちゃう。テクノロジーがどんどん変わる業界ですから、たくさん無駄が出てくるんですね。

何だかいい事尽くめですが、東京でパソコン造って、これが大変って事ありますか?

岡社長:うーん…日本のいろんな地域で、シミュレーションしたんですけども、東京が総合的に優れてるという結論で、東京で22年間続けてます。

場所の便利さや、優秀な人材の集めやすさでは、東京はNo.1!

岡社長:海外の国から「Made in Tokyo」の製品を 我々の国でも売れないか?という相談も来ますね。

日本HPさん、東京でパソコンを造るようになってから、市場でのシェアはなんと、およそ4倍へと成長!

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今後も「Made in Tokyo」ラベルがどんどん増えそうです。

HPは東京でパソコン造って、がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:海外の工場は、安い安いって言われてますけど、実は違うっていう面があるんですね。
岡社長:どちらかと言えば、「野菜」に近いっていう風にイメージしてもらえると。
加藤さん:どういうことですか?
岡社長:野菜もどんどんどんどん、早く新鮮な状態でご提供していかないと、売れ残って腐っちゃったりとかあると思うんですけど、パソコンも使ってる部品どんどん変わっていきますから。
加藤さん:そのスピードに合わせるように、東京にあった方がいい?
岡社長:はい。
森永さん:実は、野菜そのものも、「東京の野菜」って今ものすごく注目されていて、やっぱり、東京の消費者が食べようとしたら、東京の野菜が一番新鮮に決まってるので。
加藤さん:地元のわけですからね。
森永さん:それとパソコンが一緒っていうのは、なるほどなと思います。
加藤さん: 「Made in Tokyo」っていうのはやっぱり海外でも強いですか?
岡社長:特にアジアとかから見ると、憧れですね。

あきる野市で林業!?東京の4割を占める森林でがっちり!

まさかの東京でがっちりビジネス!
東京都 あきる野市。

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やってきたのは、とあるアパートにある…
「株式会社山武師」

出迎えてくれたのは、株式会社山武師の森谷隼斗社長30歳。大学を中退してとある業界に飛び込み、3年前に起業したそうなんですが…

森谷社長:がっちり!頑張ってはいます。

社員みなさん随分若いようですが…一体なんのビジネスを? これから仕事、というので、ついていくことに。

すると車は、あきる野市の街なかを外れ…どんどん山の中へ。
まさかの東京って一体?すると…

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結構な山道をどんどん登っていく森谷社長。
とにかく登ります…

スタッフ:ここ東京ですか?
森谷社長:ここ東京です。一応
スタッフ:なんかすごいですけど。

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そして20分ほど山道を上り続けて…

森谷社長:到着です。
スタッフ:意外な東京のビジネスって何やってるんですか?
森谷社長:実は…林業やってます。
スタッフ:林業!?

そう森谷社長のお仕事は林業! 木材の伐採を始め 森林整備などを行っているんです!

林業と言うと、地方の山の中!ってイメージですが、実は東京は意外と木が採れます!

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森林の面積も意外と広く、東京都の4割は森林なんです!

スタッフ:これ、何ですか?

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森谷社長:これ檜ですね。切って間引いたり、切って出荷したりとかします。

森谷社長は市や山主さん、元請けさんから、森林整備や木材の伐採などの仕事を請負っているのだという。

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夏は、林業にとても大事な、森のメンテナンスの時期。社長らが行っているのは、苗木の周りに生えてる草取り。

森谷社長:草を刈って、苗木の成長を妨げないようにするのが今回の仕事です。

社長いわく、東京にはたくさんの森林があるものの、ちゃんと手入れをして、育てる役割の林業家の数が少ない。そこで、山の持ち主さんから、森谷社長たちに、こうしたお仕事が舞い込んでくるのだとか。

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それにしてもかなり急な斜面での作業 これは大変ですね。

でも何でまた林業を?

森谷社長:テレビのニュース番組で林業が取り上げられていて、これはすごく面白そうだなと、自分の中で新鮮に感じまして、それで林業の門を叩いた。

と、大学を中退して林業を学び、3年前に独立して会社を立ち上げた森谷社長。やはり、一番の悩みは、林業の世界に入ってくる若者が少ないこと。そこで社長は…

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会社のロゴをちょっと今どきな感じにしたり…

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お仕事の様子をインスタグラムで発信したり、と、あの手この手で会社をアピール!

実は社員の高木さんも…

高木さん:社長に憧れて…インスタとか見ててもすごく楽しそうだなと思って。

山で仕事がしたい!という若手からは、自分たちの伐採した檜などの捨ててしまう葉っぱで、お香を作って販売!なんてアイデアも。

森谷社長:自分たちの色、自分たちでできる中での小さい林業の形っていうのを、一般の人にもっと身近に感じてもらえるようなことができないかなっていうことを今考えています。

林業の仕事も順調に増え続け大忙しという森谷社長。

東京は意外と林業で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
進藤さん:「小さい林業の形」っていうあの言葉がまた良かったですね。
加藤さん:全部そうですよね。パソコンもそうですし、酒造りもそうだし。小さいロットで、どれだけ良いものを作るか。いい仕事ができるか?っていう、そういう時代ですね。今は。
森永さん:みんなが同じものを消費して豊かになるって時代は、終わったんだということですね。
加藤さん:そういうことですね。

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