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儲かる色シリーズ第1弾…儲かる「黒」!①塗ると物が見えなくなる!世界一黒い絵の具&社寺仏閣の修繕に使う黒い塗料がスゴい!②飛行機!ロケット!何でも作れる黒い糸で年間2800億円!③発売から右肩上がりに売れてる圧倒的な黒さのボールペンとは!?

今回のがっちりマンデー!!は…儲かる「黒」!

みなさん、お気づきですか?

最近、私たちの周りで、
黒い儲かり商品がやけに増えていることに。

電子レンジや炊飯器などの白物家電には、
「黒い」製品が次々に登場!

他にも、「黒い綿棒」に「黒いマスク」、
「黒いニンニク」など、
確かにどれも、儲かってる!

ここで番組スタッフは考えた、
「黒に何か儲かりのヒミツがあるのでは?」

と、いうわけで本日は、
儲かる色シリーズ第1弾、「黒」!

儲かってる「黒いもの」のヒミツを徹底追求!

大阪発!
あの国民的文房具に、とんでもない「黒」が誕生!

「世界一黒い絵の具」

衝撃の黒さで、プラモデルがシルエットに見える!?
その正体とは?

滋賀県で発見!

「黒い製品で2800億円を売上げています」

最新飛行機にロケットに欠かせない、黒!
驚愕の2800億円を売上げる、
世界No.1の黒開発拠点に潜入!

黒いベールに包まれた儲かりの仕組みを明らかにします!

※以下、9月10日放送の書き起こしです。

塗ると物が見えなくなる!世界一黒い絵の具「暗黒ブラック」&社寺仏閣の修繕に使う黒い塗料がスゴい!

最初にやって来たのは、大阪府淀川区にある…

「ターナー色彩」

お出迎え頂いたのは、経営企画室の三浦拓弥さん。早速ですが、そもそも「ターナー色彩」とは、何をやっている会社なんですか?

三浦さん:絵の具のメーカーです。「アクリルガッシュ」という絵の具業界の中では、ナンバーワンの絵の具かなと。

そう!ターナー色彩の看板商品は、82年発売のアクリル絵の具「アクリルガッシュ」!

色のびが良く接着力が高いため、紙だけでなく…

金属や木、石にまで、何にでも塗れちゃうということで、累計2億本を販売する大ヒット!

三浦さんいわく、「アクリルガッシュ」は、全国の中学校の7割以上で、美術の授業に使われているんだそう!スゴい!まさに、アクリル絵の具業界の雄「ターナー色彩」さんですが、実は2020年、アクリル絵の具の従来の常識を覆す、とんでもない儲かりカラーを発売!それが…

三浦さん:「アクリルガッシュ」の「暗黒ブラック」という色が、よく売れてますね。世界一黒い絵の具という風に、私どもは自負しておりまして、今までありそうだったけど無い「黒」です。

「ターナー色彩」の儲かる「黒」製品!その名も「暗黒ブラック」。
その特徴は、絵の具としては世界一だという黒さ!では、一体どれだけ黒いのでしょうか?

アルミホイルに塗った、従来の「ランプブラック」という黒色と比べてみることに。

三浦さん:置きますよ、びっくりしないでくださいよ。置きますよ!

三浦さん:「暗黒ブラック」です。
スタッフ:確かに黒いですね。
三浦さん:でしょ!

従来の「ランプブラック」も十分黒いですが、たしかに「暗黒ブラック」の方が、黒がより濃い!この「暗黒ブラック」を、プラモデルの表面に塗れば…

あまりの黒さに、シルエットにしか見えない!

さらに、飛行機を支える支柱に「暗黒ブラック」を塗って、背景もまた「暗黒ブラック」で仕上げれば…

まるで宙を浮いているようにしか見えない!

この「暗黒ブラック」、当初は、期間限定の12色セットの1色として販売されていたのですが、お客さんから「バラ売りして!」という要望が殺到!

2020年に単品レギュラー商品に抜擢されると…なんとわずか2年間で1万本を販売する大ヒット!でも、一体なぜこんなに黒いのでしょうか?「暗黒ブラック」を開発した、西原克俊さんに教えてもらうことに。

西原さん:光を反射しないような顔料の組み合わせが一番効いているかなと思います。

そう!色を黒く見せるためには…

光を反射させないというのが重要なポイント!

普通の黒い絵の具と比べてみると、確かに…

光が反射することで、黒が薄く見えてしまっています。

そこで、「暗黒ブラック」は…

西原さん:反射率をおさえるために顔料を多く処方してます。目に見えないレベルで凸凹を作っているということです。

実は、「暗黒ブラック」には、黒色の素になる「顔料」が入っているのですが、凸凹のポイントは、この顔料の粒の大きさを、大小バラバラにしているというところ。

サイズがバラバラの粒が重なることで、粒がキレイに並ばず、凸凹、隙間だらけになります!

すると、顔料同士の隙間に光が入り込んで、出てこれない。つまり、反射を抑えられるから、より、黒く見えるというわけ。こうして、「ターナー色彩」さんは、黒さを追求することで、絵の具としては異例の売り上げを叩き出したんです!

しかし、これだけじゃあ終わらない!
「ターナー色彩」の研究室では、「暗黒ブラック」に続けと、様々な儲かる「黒」を研究開発中!

例えば、2016年に発売されたこちらの「アイアンペイント」は、塩ビやプラスチックなどに塗るだけで…

なんと!金属のような質感に大変身!

DIYや、コスプレのアイテム作りの幅が広がると大ヒット!

なかでも、これは儲かりそう!ということで、最近話題の「黒」も!ペイント事業部 部長の大曽康夫さんに話を伺いました。

大曽さん:社寺仏閣用の塗料「古色燦然」といいます。

そう、こちらの塗料「古色燦然」は、お寺や神社などの建造物を塗るための塗料。

例えばこちら、世界遺産にも登録されている、奈良県の薬師寺の食堂では、

扉の格子部分に「古色燦然」の黒「松煙」を使用。塗るだけで、まるで1000年以上も歴史を感じさせる昔ながらの色合いは、建物の建築当時と同じく…

赤松のススを原材料にしてるんです!

大曽さん:大きな物件であれば、数千万円くらい費用がかかります。

今やあの世界遺産の法隆寺や平等院を始め、国内130カ所以上のお寺や神社が、「古色燦然」で、建造物を塗装!さらに、全国で拡大中!

「ターナー色彩」は…黒い塗料で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。

進藤さん:「ターナー色彩」さんの「暗黒ブラック」お借りしてまいりました。

進藤さん:アヒル半分だけ、「暗黒ブラック」塗りました。

加藤さん:おいてみましょう!

加藤さん:消えた!!
やす子さん:スゴい!!

飛行機!ロケット!レーシングカー!何でも作れる黒い糸で年間2800億円!普段はなかなか入れない黒糸の(秘)開発拠点に潜入!

続いてやって来たのは、滋賀県米原市にある…

「東レ」の開発拠点。

お出迎え頂いたのは、開発担当の山口晃司さん。早速ですが、「東レ」は、「黒」で儲かってるんですか?

山口さん:東レは黒い製品で2800億円を売り上げています。

なんと!「東レ」の「黒」製品の売上げは、驚異の年間2800億円!山口さん!一体何がそんなに儲かってるんですか?

山口さん:こちらの黒い繊維、「炭素繊維」になります。

年間2800億円を売り上げる「東レ」の儲かる黒!「炭素繊維」。いわゆるカーボンファイバー。この糸、何がスゴいかというと…

山口さん:非常に軽くて、丈夫なところです。鉄の4分の1の重さで、鉄の10倍の丈夫さです。

なんと!重さは鉄の4分の1なのに、丈夫さは10倍!

この軽くて丈夫という特性を活かして、ゴルフクラブや自転車、さらに釣竿といった、身近な製品から…

F1で走るレーシングカーのボディ。そして、なんといっても…

山口さん:特にボーイング787には、「東レ」の「炭素繊維」が多く使われています。機体の約50%が「東レ」の「炭素繊維」でできています。

なんと、ボーイング787の場合、胴体や主翼など、外側のパーツの多くが、「東レ」の「炭素繊維」でできてるんです!

山口さん:飛行機はお高いですから、飛行機が売れたら、がっちり!です!

この超軽い「炭素繊維」で車のボディを作れば…

なんと!AD親川ちゃんでも、1人で浮かすことができちゃう!それにしてもなんで、「東レ」にだけ、こんなスゴい黒が作れて、しかも売れるのでしょうか?

そのヒミツを探るべく、普段はなかなか入ることができない、「東レ」の炭素繊維開発現場に潜入!奥明栄社長に話を伺いました。

奥社長:こちらで色々な開発品の設計を行なってます。

こちらは、「炭素繊維」からパーツをつくるための設計チーム。

そもそも「炭素繊維」のパーツを作るには、まず、糸の状態の「炭素繊維」を並べたり編んだりして、それを固めたシートを作り…

そのシートを型に貼り重ねて、パーツそのものの大きさに成形するのですが、どのへんが難しいんですか?

奥社長:まずは、設計が大事です。金属はどちらの方向にも同じ強度を持ってますけど、「炭素繊維」は、「炭素繊維」と樹脂の組み合わせで、色々な特性を作り出すことができます。

そう、シートを作る時、炭素繊維を置く向きや、量を調整することで…

パーツのいろんな箇所を、どんな方向にどれだけ強くするか?を決めることができます。

例えば、こちらの競技用自転車のフレームの場合について、増田靖久さんに話を伺うと…

増田さん:自転車のフレームのねじり剛性を見ています。変形の大きなところを補強したり、あまり変形してないところは、軽量化のために、薄くしたりしています。

こちらのシミュレーション画面の赤くなっている部分に、ねじれの力が加わるため…

斜めの力に強いシートを分厚く重ねます。

逆に、それ以外の部分には、縦横の力に強いシートを強度を損なわない、ギリギリの枚数だけ配置!といった具合。さらに、シートを張り合わせる現場にも、「東レ」の儲かりのヒミツが!

実際に中に入ってみると…ん?

作業員さんたちは、パーツの型に沿って、シートを一枚一枚ペタペタと貼っています!そう、まさかの手作り!

奥社長:「炭素繊維」は、複雑で精密な作りのものが多いから、手作業でやるしかないです。

作りたいパーツの特性によって、色んなシートを組み合わせなければいけないため、貼り付け作業は基本的に全て手作業!多い時には、50枚近くシートを重ねることもあるので、かなり大変!

さらに!撮影の最中にスタッフがあるものを発見!

スタッフ:これは何ですか?

奥さん:ロケットのフェアリングですね。
スタッフ:スゴい!でかいですね。
奥さん:北海道の「インターステラテクノロジズ」さんっていう。

倉庫に運び込まれていたのは、あのホリエモンが取締役を務めていることでも有名な、「インターステラテクノロジズ」の宇宙ロケット。

実は今、軽くて丈夫な「炭素繊維」は。宇宙ビジネスから引っ張りだこ!

将来的に儲かる匂いがプンプンする「東レ」の炭素繊維、こりゃますます…がっちり!

いきそうですね!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:これは、スゴいな!
森永さん:鉄の10倍強いんだけど、鉄の10倍高いんです。高いから儲かるんですけど、なかなか手もかかるし、技術的にも大変な商品なので。
加藤さん:全部宇宙に運ぶものって考えた時に、やっぱりカーボンで作った方がいいってなりますよね?
直塚(東レ):はい。ですので、空を飛ぶもの、宇宙を飛ぶものは、基本的に「炭素繊維」を使うことは必須になっていくと思います。色んな方をお付き合いさせて頂いております。

発売から右肩上がりに売れてる圧倒的な黒さのボールペン&黒すぎる10Bの鉛筆とは!?

やって来たのは、東京は品川にある…

「三菱鉛筆」

お出迎え頂いたのは、商品開発部の古場涼太さん。

スタッフ:「三菱鉛筆」さんは儲かってます?
古場さん:そうですね、お陰様でがっちり!です。

「三菱鉛筆」の年間売上げは、なんと689億円!
がっちり儲かってます!

では古場さん、絶好調の「三菱鉛筆」を支える、黒い儲かり製品を教えてください!

古場さん:こちら「ユニボールワン」というボールペンの商品になります。

「三菱鉛筆」の儲かる黒いボールペン、その名も「ユニボールワン」

2020年に発売を開始したところ、翌年には1.4倍、さらにその翌年には2倍と年々売上げは右肩上がりに!パッと見た感じ、普通のボールペンに見えますが、古場さんいわく、売上げを伸ばしている理由は、インクにあるという。

古場さん:従来の黒インクを載せた紙と、「ユニボールワン」の黒インクを載せた紙になります。

そう!「ユニボールワン」はインクの色が圧倒的に黒い!実際に、勉強で使うノートに、「ユニボールワン」を愛用している、大学院生の堀内さんによると…

堀内さん:他の黒ボールペンよりも、色が濃いのが良いと思います。やっぱり、視覚的に入ってきた時に、覚えやすいというのがあるので、よく使わせてもらってます。

でも、「三菱鉛筆」は、一体どうやって圧倒的に黒いボールペンを開発したのでしょうか?研究開発センターの小椋孝介さんに、聞いてみることに。

小椋さん:「ユニボールワン」のインクには、今までない新しい材料として、ビーズパック顔料というものを新たに開発して使っています。最大の特徴は、従来のボールペンに使っている顔料の約5~10倍の大きさに加工した新たな顔料というところになります。

顔料とは、色の素になる成分のことで、「ユニボールワン」の顔料は、従来のボールペンに比べて、サイズが10倍近く大きい!

小椋さん:従来の顔料ですと、紙の上に書いてのった時に、紙の繊維の中に、顔料が染み込んで入ってしまうのが…

小椋さん:ビーズパック顔料だと、大きさが大きいので、紙の繊維の上にのっかって、効率的に、色の濃さを出すことができます。そういった仕組みになっています。

しかし、ただ顔料を大きくするだけだと、インクの中に顔料が沈んでしまって、ボールペンの先端に詰まってしまう。

そこで小椋さんは、顔料が沈まないような、インクの粘度と顔料の比重を独自に開発!

詳しい数字は絶対に言えないそうですが、浮き過ぎず沈み過ぎない絶妙なバランスが、圧倒的に黒いボールペンに欠かせないんだそう!

さらに!「三菱鉛筆」といえば、もう一つ忘れちゃいけない黒製品が!

それが、1958年の発売開始から65年売れ続ける超ロングセラー鉛筆「ユニ」。開発担当の鈴木秀享さん、「三菱鉛筆」の鉛筆は、売れてるんですか?

鈴木さん:大体、半分ぐらいの市場シェアを頂いていると思っております。

なんと!20年以上前から、「三菱鉛筆」の鉛筆は、国内シェア1位を守り続ける、儲かり黒製品!

さらに、このユニシリーズ。他の鉛筆にはない、とんでもない黒進化を遂げているらしい!

一般的な鉛筆メーカーは、1番柔らかくて濃い6Bから硬くて薄い9Hまで、17種類の硬度を売っているところがほとんどなのですが…

「三菱鉛筆」のユニシリーズは…

9Hより硬い10Hに加え、6Bよりさらに柔らかくて黒い7〜10Bの22種類をラインナップ!

実際に6Bから先を比べてみると、かなり黒くなっています!

鈴木さん:鉛筆は、濃くなればなるほど柔らかくなるんですが、柔らかくなればなるほど折れやすくなってしまうので、濃くかつ折れにくい、ちゃんと使える鉛筆に開発を目指すのが、難易度が非常に高いと、考えています。

そう、鉛筆業界では、折れやすい7B以上の芯を作るのは、かなりの難題だった!

しかし2008年、「三菱鉛筆」は芯の原料である黒鉛と粘土の配合を調節し、文字を書いても折れない芯を開発!

さらに、従来より芯を太くすることで、これまでは作れなかった7B以上の超黒い鉛筆が実現!

「三菱鉛筆」は…黒いボールペンと鉛筆で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:ちょっと書いてみましょう。

加藤さん:黒っ!全然違う!これって、ニーズってあるんですか?
寺杣(三菱鉛筆)さん:デッサンとか、アーティストの方とかになります。
加藤さん: やはり、そうなりますよね。専門の方ですよね。
寺杣(三菱鉛筆)さん:そうですね。表現的には多彩な表現ができるみたいです。

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