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焼き肉業界売上げ1位「焼肉きんぐ」&ラーメン業界売上げ2位「丸源ラーメン」の会社「物語コーポレーション」に密着!①怒涛の勢いで成長している秘密…謎の呪文「明言のすすめ」とは…!?②1店1日500杯以上売れる「肉そば」!儲かる秘密は全自動キッチン!?

今回のがっちりマンデー!!は…

人気店ひしめく焼き肉店チェーン業界で…
いつの間にやら売上げトップのチェーン店、それは…
「焼肉きんぐ」!

群雄割拠のラーメン店チェーンの中で…
いつの間にやら売上げ2位にまで上がってきてるチェーン、
それが…「丸源ラーメン」!

実はこの2チェーン、やってるのは同じ会社…!
「物語コーポレーション」って、何だ!?

「焼き肉」と「ラーメン」。日本人の2大人気フードで、
気がつけばトップになろうとしている謎の会社。

その快進撃の秘密を探ってみると、
そこには、驚きの儲かり戦略がありました!

郊外ロードサイドで怒涛の店舗拡大中「焼肉きんぐ」!

それができた秘密は…
謎の呪文「明言のすすめ」ってなんだ??

超デカい!超激混み!「丸源ラーメン」が
とにかく絶好調の訳は…

専門店のように美味しい!
けど、チェーン店のように早い!
ありそうでなかった、ハイテクとアナログの組み合わせにあった!
「焼き肉」と「ラーメン」で儲ける秘密を、
全部教えてもらいます!

※以下、12月17日放送の書き起こしです。

怒涛の勢いで成長している秘密…謎の呪文「明言のすすめ」って一体なに!?

やってきたのは…

「焼肉きんぐ」船橋宮本店。看板がデカい。

そしてお店もかなり大きそう!

中に入ってみると…入り口には待っているお客さんがいて…

さらに広い店内も…お客さんでいっぱいじゃないですか!

さらに、こちらの駒沢店は…

スタッフ:84組待ち?

なんと驚異の84組待ち!

お客さんに話を聞いてみると…

お客さん:もう毎週来ている。
お客さん:焼き肉食べたいと思ったら「焼肉きんぐ」さんに。色々種類があるんで、来て楽しいなって。

どこのお店も、ランチタイムやディナータイムはほぼ満席!「物語コーポレーション」の今野真帆さん、これは相当儲かってますね!

今野さん:「焼肉きんぐ」は、2023年の6月期で770億円となっております!

そして、今や焼き肉チェーン業界売上1位の「焼肉きんぐ」ですが、その最大の特徴は、食べ放題制ということ。

一番人気の食べ放題コース。その名も「きんぐコース」は、およそ130種類のメニューが100分間、食べ放題で3498円!

その中には、1頭の牛から500gしかとれない希少部位を贅沢に厚切りカットした「きんぐカルビ」や…

甘辛ダレで味付けされたお肉を30秒ほどさっと炙り、卵につけていただく「炙りすき焼カルビ」…

もちろん、ごはんメニューや麺類、揚げ物…

スイーツといったサイドメニューまで食べ放題に入ってます!
でも、こちらの「焼肉きんぐ」、どうしてこんなに絶好調なのでしょうか?今野さん曰く、そのヒントはお店の創業時期にあるらしい。

今野さん:実を言うと、業界としては後発となっておりまして。「焼肉きんぐ」は2007年にスタートいたしました。

そう!焼き肉チェーン業界に最後発で殴り込みをかけた「焼肉きんぐ」。この「後発だからこそ」「後発にしかできない」ある戦略が、売上げ1位の原動力になったんです!

一体、どんなことやったんですか?

今野さん:他の飲食店や飲食チェーン店がやっている良いサービスであったりっていうのを自社で調べて、かつ、焼き肉業界が今までやってこなかったことを取り入れながら成長を遂げてきた。

そう!今ある焼き肉店チェーンがやってなくて、他のジャンルのチェーンがやっているうまいアイデアを取り込む!…ということは?

スタッフ:結局パクリですよね?
今野さん:まあ、そういう言葉でも表せるかなと。

まあそのへんは、気にしない気にしない!

では、「焼肉きんぐ」はどんな飲食チェーンのどんなことをマネたのでしょうか?例えば、お店の立地は…

今野さん:住宅街の駅からちょっと遠い郊外に「焼肉きんぐ」は、出店しています。
スタッフ:なるほど。
今野さん:焼き肉をやり始めた当初って、お客様の選択肢として、やはりファミレスぐらいしか飲食店は郊外になかったんですね。

そう!十数年前の焼き肉チェーンといえば、駅前や繁華街を中心に出店するのが普通。

でも、ファミレスみたいにロードサイドに出ていけば、たくさんのファミリー客がゲットできるはず!ということで出店!すると、郊外なのでライバルも少ない。土地代も安いから、デカい店舗も作れる!

この、ファミレスをマネしたロードサイド狙い作戦は大当たり!店舗数は10年で200店舗も増える結果に!さらに、お客さんの注文方法も…

お客さん:タッチパネルですね。だいぶ便利ですよね。

今ではよく見かけるタッチパネル注文ですが、「焼肉きんぐ」では2009年からと、焼き肉チェーン業界ではかなり早めに導入。

実はこれ、2002年からカラオケ業界で導入されていたタッチパネル注文をマネて導入したもの!タッチパネル式なら、その分店員さんは料理を出すことに集中できるから、人件費も削減。その分原価に突っ込めるので、美味しいお肉が出せるというワケ!さらにこんな作戦も!

お客さん:焼いてくださって、店員さんが。
スタッフ:店員さんが?
お客さん:それがよかったです。

焼き肉食べ放題と言えば、普通はお客さん自身で焼くのが当たり前ですが…

「焼肉きんぐ」には背中に「おせっかい命」と書かれたシャツを着る「おせっかいマスター」という店員さんがいて…

客席に目を光らせている。そして気になるテーブルがあれば…

店員さん:それでは、そろそろお肉焼いていきますね。

おせっかいして代わりに焼いちゃう!焼き方も教えてくれる!確かにこの方が美味しくなるから嬉しい。そして、実はこのサービス…

もともと「物語コーポレーション」が愛知県で営んでいたおでん屋さんでの「おせっかいサービス」をマネたもの。

なんでも、この会社の創業者である小林きみゑさんがかなりのおせっかい焼きで、その精神を「焼肉きんぐ」でも受け継いだんです。

しかもこのキョロキョロ、がっちりマンデーで過去に取材した他のチェーン店にもあったかも?ですよね!さらに、他にも…

お客さん:期間限定で「韓国フェア」やっているやつも食べ放題のメニューに含まれるので、それが結構嬉しかったです。

そうなんです!「焼肉きんぐ」では季節ごとにテーマを決めて、フェアメニューをやってるんです!そもそも焼き肉屋さんだと、同じお肉を焼くだけ!なので季節感を出すのが厳しく、いつ行っても同じメニューばかり…

それをなんとかしたいと目を付けたのが、ファミレスでは定番だったフェアメニュー。そのアイデアをマネしちゃったというわけなんです。毎回行くたびに違うメニューがあるので、お客さんは飽きない!リピーターが増えるのも納得!

ちなみに、今の時期はジンギスカン焼き肉などが楽しめる北海道フェアを開催中。なるほど!でも、なんで「焼肉きんぐ」では、ライバルの焼き肉チェーンがやっていない新しいことをバンバン始められたのでしょうか?
加藤社長によると、その秘密はとある「物語コーポレーション」の社風にあるらしい!

加藤社長:みんな意見を言う、自分の思ったことを正々堂々言う。ずっと昔から「そういうこと言っていいよ」という社風とか文化がある。

そう!「物語コーポレーション」でとにかく大事なのが、「明言」!

なので、社内には至るところに「明言のすすめ」が貼ってあり、会議の前には…

「反応・発信・明言は、意思決定の見える化です。大きな声で皆に聞こえるように皆にわかりやすく具体的に伝えることです。明言するから議論が生まれるのです。」

参加者全員で「明言のすすめ」を唱和し、会議がスタート。

ある日の「丸源ラーメン」の外観や看板のデザインを決める会議を見てみると…

トップの会長から新人社員まで、色んな人が出ているようですが…

店舗開発部:私の考えとしては先ほどのAプランで考えておりまして…。
加藤社長:そりゃ、Aしかないでしょ。

丸源事業部 事業部長:Aしかないけど、入口を少し下げないと、そこめちゃくちゃ狭くない?危ないと思うんだよね車。結構下げないと。
立地開発部:駐車場もね、下とか結構ギリギリなんですよ。
会長:これAプランの斜路って何m?6m?もう少しあるの?
店舗開発部:6mです。
店舗・立地開発本部 本部長:これ、入口がフラットなんですかね?その6mの位置っていうのと看板がすごくわかりずらいというか。どっから入ればいいのか。

丸源事業部 事業部長:1点だけいいですか?相当テイクアウトが望める場所だと思うんです。そこの右側の「源」のマーク、ダサくなっちゃうのは分かるんだけど、僕は絶対にテイクアウト提供の訴求した方が良いと思う。
店舗開発部:ちょっと「丸源」ではやったことはないと思いますんで、1回デザイン考えて…。

と、会議に参加する皆さん、平社員でも会長でも、なんでもバンバン質問し意見している!そしてこんな会議が…

ここでも!

社員さん:多少ロスは出るんですけど、やるべきかな。と思ってます。
加藤社長:いいんじゃないですか。

ここでも!

社員さん:美味しいでしょ?
社員さん:ファーストインプレッション最高!これいけるよ!

さらに視察先のお店でも…

社員さん:「新大久保フェア」って言っていいかわからないけど、「韓国フェア」とは違う切り口でできないかな、と。
社員さん:食べ歩きみたいなね!
社員さん:「新大久保フェア」にした方が、流行りモノとかは入れやすくなる。

とにかく色々なところでどんどん明言して、めちゃくちゃ議論しています。だからこそ、次々と新しいサービスができるということなんですかね。

「物語コーポレーション」は…「焼肉きんぐ」で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:へえー、明言っていうんですね。
加藤社長:自分の思ったことをまず言う。言うことによって、ピンズレだった時も当然正されたり色んな説明を受けて、「この視点は確かになかったな」とかってことに気づけたりするので、言うことが成長の好循環の原点だと思います。
加藤さん:ということは、「物語コーポレーション」に新入社員で入ってきたいって方は、これ見たりとか知ったら、面接とかでめちゃくちゃ明言しだすんじゃないですか?「僕はこうやりたいんで!」みたいな人で溢れかえりますけど、大丈夫なんですか?
加藤社長:むしろ、そういう人達で溢れてほしいなって思うんですよ。
加藤さん:そうなんだ。
加藤社長:いかに「言っていいよ!やっていいよ!」って言っていても、やはり全員できるわけではないんですよね。結局「言いたい、やりたい!」って言うのと一緒にプロフェッショナル性っていうのが伴ってないと、言いたいことが出てこないんですね。だから日々、自分がプロフェッショナルになるための行動習慣をどう作れるか。それと「言いたい、やりたい!」が溢れ出る自分をどう作るかって言うことは、リンクしてると思うんですよね。
加藤さん:社長は結婚されてるんですか?
加藤社長:してます。
加藤さん:家でも結構、明言するんですか?
加藤社長:家でも対立にならない程度には、明言してます。
加藤さん:やっぱり、奥さんの明言の方が多いですか?
加藤社長:そうですね。大体80%くらいですかね。
加藤さん:家では、やっぱり明言のバランスは違うんだね。

丸源ラーメンで1店1日500杯以上売れる「肉そば」!もうかる秘密は全自動キッチンにあった!

「物語コーポレーション」、もう1つの儲かりの柱が「焼肉きんぐ」同様に大きい看板が特徴の…

「丸源ラーメン」!

こちら、船橋宮本店の中に入ってみると…

たくさんお客さんが待ってます!

店内は、ラーメン屋さんというよりはファミレスみたいに大きくて、お客さんでいっぱい!

お客さん:美味しいです!1カ月に2、3回くらいは来てます。
スタッフ:ラーメンと言ったら?
お客さん:丸源!もうここしか来ていないですね、私は。
スタッフ:そうなんですか!?

人気みたいですね!今野さん!

今野さん:店舗数は現在201店舗ありまして、売上げは現在304億円となっております。
スタッフ:スゴいですね!

そんな「丸源ラーメン」は、競合ひしめくラーメンチェーン界において、22年前の1号店オープンからグイグイ右肩上がり!

今や全国でも売上げ2位!と絶好調!

そして、お店の1番人気メニューがこちら!チャーシューではなく、豚肉スライスがたっぷりのった「熟成醤油ラーメン 肉そば」お値段759円!1日500杯以上売れる看板商品です。

お客さん:肉そばが1番美味しいです。
お客さん:肉そばだけです。もう他のは、食べない。

スタッフが試食してみると…

スタッフ:美味しい。スープは、ちょっと甘めっちゃ甘めな感じがします。この豚肉が良いですね。あんまりないですもんね。

スタッフ:柚子胡椒おろしが入っていて、さっぱりしますね。

確かに、おいしい!

でも、ラーメンのおいしさだけでは業界2位にまで大きくなれないような…。なぜ「丸源ラーメン」は、ここまでの人気チェーンにのぼりつめたのでしょうか?今野さんによると、そこにはありそうでなかった独自の戦略があるという!

今野さん:商品の味やサービスは専門店寄りとなっておりまして、店舗の作りっていうのはチェーン店のような要素がございます。

そう!丸源ラーメンが狙ったのは、ラーメン専門店と大手チェーン店のいいとこどり作戦!!

専門店は、ラーメンは美味しいけど、なかなかお店を大きくできないので家族では行きづらい。大手チェーンは、家族でも行きやすいけど、たくさん早くラーメンを出すってなると、どうしても味が普通に…。

専門店の味とチェーン店の行きやすさ。これをなんとか両立させれば、お客さんがいっぱい来るはず!

そこで「丸源ラーメン」は、それを両立させた新しい仕組みのお店を作っちゃったんです。一体、何が普通のお店と違うのでしょうか?西新井店店長の嶌田愛香さん、教えてください!

嶌田さん:厨房に秘密がありますので!

厨房?一体何があるんですか?

嶌田さん:こちらの自動茹で麺機です!
スタッフ:自動茹で麺器!?

こちらの「自動茹でマシン」は、麺をザルに入れてスイッチを入れると…自動でザルがお湯につかり…

一定周期で発生する泡が麺をかき混ぜ…

ベストなタイミングでザルがあがってきます。そして、ラーメンづくりの肝、職人がパシャパシャやる麺の湯切りも…

超強力パワーのマシンがザルの水分を一瞬で吸引!手作業よりも確実!

嶌田さん:全部時間で管理されていますので、誰が調理をしても同じ時間で統一してラーメンを提供することができます。

そう!専門店では職人技で行う「麺茹で」や「湯切り」が、ハイテクマシンによって、同時にいくつも同じクオリティにできる!

その一方で…スープと具材の調理のほうは…

あれ、手作業!?

1番人気の「肉そば」は、注文を受けてから1杯1杯手鍋で仕上げているのです。

そこへ、豚肉スライスをたっぷり加えてスープと混ぜ合わせて、自動で仕上げた麺に注いでいく!

ハイテクマシンにまかせる部分と手作りにこだわる部分をうまく組み合わせることで、注文から平均6分で提供できる速さと、手作りならではの美味しさを両立しているんです!さらに嶌田店長によると、店長さんの役割にも、チェーン店らしからぬある特徴が!

嶌田さん:「物語コーポレーション」では店長に「プレジデント」と言う名前が与えられて、お店に関わるすべてのことの権限を与えられ、裁量権が店長に任されております。

お店のメニューに関しては全店で同じですが…サービス面に関して、チェーンだけど、店長の裁量で独自サービスをやることができるんです!

そこで、西新井店の嶌田店長が独自で決めたサービスは…

お店に来たお客さんにおしぼりを渡す、というもの。

さらに子ども連れの場合、「子どもに先に料理を出し、お子さんのお腹をある程度満たしてから親のメニューを出す」など、本部じゃなく店長が決定権を持つことで、普通のチェーン店ではできない専門店がやるようなサービスが提供できる。チェーン店のような個人店のようなお店づくり。これこそが「丸源ラーメン」、急成長の秘密ということですかね。

「物語コーポレーション」は…「丸源ラーメン」で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:「丸源ラーメン」は、店長の裁量が大きいということですか?
加藤社長: そうですね。どの業態でも一緒ですね。
加藤さん: 「焼肉きんぐ」でも店長の裁量が大きいんですか?
加藤社長: そうです。
加藤さん: 全然変わってきますか?
加藤社長:周りに頼る人とか意思決定をする人がいない状況で、自分が責任者になって、バンバンとにかく意思決定をしなければいけない環境というのはスゴい鍛えられるんです。

加藤さん:これ同じようにやってる「大阪王将」も、店長に裁量を与えてる「ドン・キホーテ」も、売り場のその部分に関しては自由にPOP付けたりとか、自由にレイアウトできたりすることができるっていう。そういう風に今変わってきてるなって見てて思ったんですけど、そっちの方がいいんですか?人がやっぱり能動的に決めてやるという。
加藤社長:100%のポテンシャルがあるとして、それを全部考えないでいいよっていう風にすると、どうしても100%にならないですから。人は押さえつけられて70%とか80%になっちゃったり。これをどうやって100%にしてあげるか。100%を出してれば、自分の能力がより上がってきて、それが120%になることもありますから。やはり自分で考えて意思決定するっていうのは、本当に重要なことだと思います。

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