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ディスカッションと、新しい話し合いの形『がちゆん』

こんにちは。

株式会社がちゆんです。

弊社は、『実現型ディスカッション企業』として様々な事業に取り組んでいるのですが、

そろそろ「がちゆん」という言葉を世界の共通認識としていきたいな、と思うので、がちゆんとディスカッションの言葉の意味の違いを書いていこうと思います。

まず、そもそものディスカッションの意味を書いておきましょう。

ディスカッションとは、決められた時間内に、あるテーマについて複数人で意見交換をするもの。最後に話をまとめて何らかの結論を導き出す形式の議論・討論です。基本は、テーマに沿って自分の意見を述べる。相手の意見に対して賛成・反対意見から質問、フォローをするものです。
ストーリーとしてのディベート講座より引用

これを頭に置いてから、読み進めるとわかりやすいですよ。

ちなみに、『なぜディスカッションが必要なのか』に記述したディスカッションは、株式会社がちゆんが定義したものです。

この記事では、本来のディスカッションとがちゆんの違いを比較するために、一般に言われているディスカッションの定義を引用いたしました。

では、さっそく2つの違いについて書いていきましょう。


ディスカッションは結論を出し、がちゆんは本質を探る

調べてみると、ディスカッション(discussion)という英語は、議論という日本語に置き換えられます。

議論とは、互いの意見を述べて論じ合うこと。

で、最終的に結論を出す、というのが議論であり、ディスカッションなんです。

つまり、論を重ねて上に積み上げていくイメージ。

一方、がちゆんは、前提を疑って本質を探るものです。

ディスカッションであれば「環境問題を解決するためには」から話し合うけど、がちゆんは「環境破壊はそもそもなんでダメなの?」から話し合う、くらいの差があるわけですね。

がちゆんは、その物事がなぜ世の中に必要なのか、自分たちのやりたいこと、というようなことを再認識をするための言語化をしているのです。

そうすることで、『身の回りの環境を保つって大事だよね』という共通認識を全員がもってディスカッションができる。

そして、『じゃあ自分はどのように環境問題を解決していきたいか』という話に昇華します。

がちゆんをするからこそ、本質を掘り下げていくからこそ、ものごとの本当の大切さや、自分が本当はどう生きたいか、みたいなことが固まるわけです。


ディスカッションはルールを重んじ、がちゆんは関係性を重んじる

ディスカッションというのは、互いに知らないひと同士でも行えるものです。

がちゆんでやっている、

・普天間飛行場の跡地利用に関する学生円卓会議

・県内の主権者教育の場づくり

・3歳から80代までのみんなで平和について考える全世代ディスカッション

などは、まさしくそうですね。

互いを知らない学生、主権者、さまざまな年代の人々が、ひとつのテーマについて話し合い、他人の価値観を知り、テーマへの理解を深められる。

それは、ディスカッションの良さです。

しかし、互いに知らない人が同じ場で話し合うためには、ルールが必要です。

『相手の意見を否定してはいけない』

『自分ばかり発言してはいけない』

『相手を思いやった発言をしましょう』

みたいな。

そうしなければ、ディスカッションが円滑に行われなくなってしまいます。

一方、がちゆんをするときには、ルールは必要ないんですよ。

がちゆんができるということは、相手とそれだけ強いつながりができているということ。

強いつながりというのは、互いに何でも言い合える関係性のこと。

何でも言い合える、もといがちゆんできる関係性を作るために、ディスカッションを手段として、がちゆんでは使っています。

その関係性ができたときにはすでに、相手と心を通わせられているわけです。


ディスカッションは点で起こり、がちゆんは線で起こる

ディスカッションとは、決められた時間内に、あるテーマについて複数人で意見交換をするもの。

最後に話をまとめて何らかの結論を導き出す形式の議論・討論です。

というのは、記事の冒頭で引用したとおり。

それは、テーマに結論が出れば、そのディスカッションは終わるということを示しています。

要するに、ディスカッションは『話し合いが行われている場』であり、『話し合いが行われている時間』なのです。

ディスカッションでは、何よりもテーマが重要視されます。

テーマによって集まる人が変わるし、ディスカッションの質も変わる。

しかしそのディスカッションで結論が出れば、もうそのテーマについて考える必要はありません。

そこで完結してしまうからです。

ディスカッションは局地的に起こる、そういう意味で、点で起こるということです。

一方、がちゆんは、何よりも『お互いの関係を高め合うこと』を重要視します。

がちゆんできるほどの関係をもっている人がいるからこそ、テーマが生まれ、話し合う場が生まれ、話し合う時間が生まれるのです。

ディスカッションと言うと、その場にいるみんなが話さないといけないという感じだと思います。

しかし、がちゆんはこう考えます。

『もしかしたら、自分の中に溜まっている言葉と、そこで交わされている言葉たちって、言葉に出来てないだけでディスカッションしてるのかもしれない』

『帰りの車で交わされてた言葉やテーマを思い出しながら、自分とディスカッションしてもいいし、恋人と同じテーマでディスカッションしてもいい』

つまりディスカッションをその場でやるか、帰りの車の中でやるか、家でやるか、また同じメンバーでやるか、違う人とやるか、という”場”の違いでしかないわけです。

がちゆんは連鎖的に起こる、そういう意味で、線で起こるということです


なぜ、ディスカッションという言葉を使っているのか?

理由は、おもに2つです。

・『がちゆん的関係性』を構築するのに一番適している

・『がちゆん』という概念を説明すると時間がかかる

「ディスカッションはルールを重んじ、がちゆんは関係性を重んじる」でちらっと書きましたが、

ディスカッションとは、がちゆんをするための手段なわけです。

僕たちはがちゆんがしたいから、ディスカッションという手段を使って、関係性を構築し、ディスカッションという形式で、がちゆんをする。

がちゆん的関係性を構築するのに、今のところ一番早い手段が『話す』ことなのです。

話をすると、相手との関係は縮まりますよね。

話をする量と、関係が縮まる率は比例します。

相手と話をする中で、相手について深く知り、親近感を持つからです。

僕たちはいろんな人とがちゆんがしたいから、手っ取り早く関係性を構築しようというわけです。

お互い初対面なのに、「いきなり話そう!」って言われても難しい。

だからテーマを設けて、ディスカッションという形をとって話をするんですよ。


ここでみなさんに、ひとつ質問です。

”この記事を通して『がちゆん』という概念は、伝わったでしょうか?”

・・・がちゆんを世に広めるために書いているので、ほんとは「100%伝わった!」と言われるのが理想です。

ですが僕の文章力や情報の不足もあり、理想を叶えるのは難しいでしょう。

そう、難しいんです。

だから、ディスカッションという言葉を使っています。

しかし、ディスカッションという言葉を使うことで、その場にいる人たちの認識が違ってくるんですよね。

がちゆんメンバーは『誰もが好きなときにしゃべってもいい』と思っているのに、参加者は『みんな平等に発言できるものだよね』と思っていたり。

がちゆんの概念がより分かりやすくなるように、これからもっと言語化していきます。






ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。

今、あなたの中に何かモヤモヤが残っていれば、この記事を書いた私の目論見は成功です。

生まれたモヤモヤや意見はコメント欄にてお待ちしてますので、お気軽にご投稿ください。


記事を書いたひと

松田和幸(まつだかずゆき)

株式会社がちゆん公認ライター

琉球大学2年次

”自己表現×必要性”をテーマにしたライティングスタイルを目指して勉強中。

ひとり旅をして、旅行記を書いたりもする。


+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+ あとがき +:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+

株式会社がちゆん代表、国仲瞬です。

僕たちは、考えるきっかけを提供する仕事をしています。

沖縄にくる修学旅行生には、平和について考えるきっかけを。

大人の世界から少しだけ遠い大学生には、大人の世界について考えるきっかけを。

本土出身の大人たちには、外からは見えない沖縄の問題について考えるきっかけを。

『タニンゴトをジブンゴトに』

人はだれでも、じぶんに関係のないことは気にしません。

だけど僕たちは、ふだんは他人事だと割り切ってしまうことについて、考えてみてほしい。

自分事にしてほしいのです。

だから今日も、僕たちは考えるきっかけを提供していきます。

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