(原稿)夜中まで指導され、休日返上で仕事。上司の無茶振りがきついです…

<カット1>

※時計のカット。時間は深夜の23時過ぎ

♫プルルルル

※寝ようとした瞬間に会社の携帯がなる。

ちあき:『また、上司からだ…』 ※スマホの画面を見ながらうんざりした表情のちあき。

ちあき:はい、西田です。

上司:今日の営業についてなんだけど…

※引き続き電話先では、ガミガミ言ってる。

ちあき:『この電話何時に終わるんだろう…』

<カット2>

※引きのアングルで、ちあきがスマホで疲れた様子で話しているカットを入れる。

ちあき:お疲れ様でした。 ※スマホを切る。

※時間は0時30過ぎ。

ちあき:しんどい…※電話が終わり、デスクの上で顔を抑える。頭痛のときによくやる仕草。

ちあき:でも…みんなも同じだよね。※同じ職場の同期や、先輩の顔を思い浮かべる。みんな大変そう。

ちあき:どうしたら先輩たちみたいにタフになれるんだろう

ちあき:私が弱いだけなのかな…ハードワークに耐えられるようにならなきゃ


こういう上司の元だと「ハードワークに堪えられない自分が弱いのではないか?」と思うかもしれませんが、ちあきさんではなく上司のモラルの問題です。

本来は上司がご自身の働き方を見直し、「モラハラ」が改善されるべきですが、皮肉にもモラハラの加害者は加害者意識がないケースが多いです。

実は、私の前職でも夜中に仕事の電話がかかってくることがありました。

ですが、私はそういった電話には出ないようにしていました。ちあきさんはこのことを聞いてどうお感じになりますか?

責任感の強い人ほど気をつけたい、モラハラ上司との相性!

モラハラは、加害者と被害者の関係が成り立った際に起こりますので、「電話に出なくて当たり前です。」と思う人の方が、

加害者の立場を取らないための回避行動をとりやすいため、モラハラを受ける可能性は低くくなります。

ですが、ちあきさんのように責任感の強い方ほど「仕事だから」と電話を無視できないものです。

では、ちあきさんは電話の相手が、上司ではなく友達であれば、どんな反応をするでしょうか?

状況にもよるかもしれませんが、「夜中だし、疲れているから、今は出ないで明日連絡してみよう。」などと、上司の電話よりは気楽に扱えますよね。

<イラスト1>電話がかかってきたスマホを見て、なんだ恵子か、と疲れてるから出ない〜という対応をしているちあき

いったい、上司と友達の違いは何なのでしょう。

もしかしたら、ちあきさんは無意識のうちに、「目上(評価者)の人の言うことには従わないといけない。」という思考のルールを持っているかもしれません。

このルールを持っている方は、上司のペースに合わせて仕事をすることが得意です。

良くも悪くも上司の影響を受けやすいため、

モラハラ上司と同じ職場になると、相手のペースに合わせすぎて自己犠牲的な働き方に陥ってしまうことも少なくありません。

人情深い人ほど、本音がわからなくなることがある!?

ここで、これ以上モラハラ上司から悪影響を受けすぎないように、ちあきさんの本音を確認しておきましょう。

ちあきさんは、もし、深夜の電話が「セールスの電話」だったらどう思うでしょうか?

私だったら、激怒しますね…、ちあきさんも激怒まではいかずとも、イラっとはするのではないかと思います。

電話の相手は、上司とセールスで異なりますが、深夜に電話をするという「行為」自体は同じです。

<イラスト2>こんな時間にセールスの電話してくるなんて何考えてるの!と怒っているちあきのイラスト

ちあきさんは「上司に対して怒っている自分」に気づけたでしょうか?

上司に対して、「いつもお世話になっているから…」「優しく接してはくれるから…」などと思うところもあるかもしれません。

相手が誰かによって感情はぼやけるものですが、セールスの電話のように上司の「行為」に対しては怒っているのではないかと思います。

その「怒り」を自覚できずに「ハードワークに堪えられない自分が弱いだけなのかもしれない」と思ってしまったり、

感情を溜め込んだままにしていたら、ちあきさんはものすごいストレスを抱え続けてしまいます。

まずは「怒り」を外に出していこう!

「怒り」を解放した方がストレスは軽減できます。

上司に深夜の電話などの「行為」を苦しく感じていることを伝えるという方法もありますし、家族や同僚に話を聞いてもらいガス抜きをする方法もあります。

できる範囲で構いません。まずは、ちあきさんの「怒り」を少しずつ解放してあげる方法を探してみてください。

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