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1000京ドルの鉱物資源

鉱物資産で1000京ドル
日本円に換算し10垓4000京円の価値のある小惑星プシケ

普通は天体に値段はつけられませんが、これだけの大きさの金属の塊が地球上で見付かったとしての試算。

プシケ( Psyche、ラテン語読み)、もしくはサイキ(英語発音 /ˈsaɪkiː/ から)は、太陽系の小惑星帯(メインベルト)にある小惑星のひとつ。火星と木星の間の軌道を公転しており、小惑星帯の中では13番目に大きな天体。

発見日1852年3月17日
発見者A. デ・ガスパリス

組成は純度の高い鉄とニッケルからなる金属であると推定されている。これはコアとマントルが分化したのちに衝突でマントルが吹き飛ばされたゆえだと考えられる。しかし、小惑星帯において大規模な天体衝突が起きた場合には小惑星族が形成されると考えられているにも関わらず、プシケが属する小惑星族は確認されていないことから、それについての更なる説明が必要とされる。

プシケは1852年にイタリアのアンニーバレ・デ・ガスパリスによって発見された。 この名前はギリシア神話に登場する女神(元人間)プシューケーに由来する。

プシケは、鉄のコアがむき出しになったままの非常に珍しい小惑星だと考えられているため、太陽系初期の惑星形成プロセスを理解するうえで重要な知見が得られると考えられる。このため、2023年に打ち上げ予定のNASAの小惑星ミッションサイキにおいて探査が計画されている。2026年探査機はプシケ到達予定。ワクワクしますなぁ。

これまで人類の天体探索は岩石主体か氷かガスの天体であり
金属主体の天体への探索ははじめて。

とはいえ地球も金属の惑星と呼ばれる。但しマントルのさらに中心のコアが金属という意味であり、表層は岩石や水(海洋)に覆われている。

プシケはマンゴーでいえば皮と実が取れて種だけ剥き出しのような天体。

鉄の起源は超新星爆発によって飛び散った物質が宇宙で堆積して出来たものとされる。

地球のコアもプシケのような鉄の塊だが、それは惑星レベルの大きな天体は時間をかけて中心に熱源を持ち中心に重い物質が凝縮されて金属になるというのが定説だが、その大元はやはり宇宙で生まれた物質であったのである。

2011年に生まれたある仮説からプシケ探査チームが形成。

アエンデ隕石

アエンデは太陽系初期の天体の小さな欠片と長年考えられてきた。
マサチューセッツでワイスさんがアエンデの磁気を測定すると
アエンデは長期間強い磁気を浴びていたことが分かった。

一度も溶けていないアエンデが磁気を浴びるのは当時としては大いなる謎。地球のように大きく成長した天体だけがコアを持ちそれが磁気を持つというのが定説であった。

小さい天体にも何らかの理由でコアが出来るのでは?
それ以前は荒唐無稽な仮説でした。

1990年代初頭からこれに関係する仮説を温めていたのは地質学者者のイアンサンダースさん。

彼は生まれたての太陽系には高温の小天体がたくさん存在していたと唱える

超新星爆発により発生した放射性物質のアルミニウム26という物質が熱源として働いていた。

それにより小さな天体にとりこまれたアルミニウム26は内部に取り込まれ天体が小さなうちに鉄のコアが発生していたという仮説

その仮説は今ではNASAも取り入れプシケ計画に至った。

彼は嘆く

科学の世界はとても保守的。
主流の考え方に従わないと研究費がもらえなくなったりする。
自分は宇宙科学界ではアウトサイダーなので当時非常識の研究が出来た。

まるで私が先にエッセイで唱えた同調圧力の世界である。

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