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明神にて猫の心境に

明神橋~明神池(穂高神社奥宮)にて快晴の明神岳1峰(2931m)を眼前に望んだ。明神池の標高は1520m 明神池と明神岳1峰の標高差は1411m。登山口から1000mを超える標高差はなかなかの健脚向け登山となる。 見上げる感覚は素晴らしい。常念岳の登山口一ノ沢は標高1323m、常念岳は2857m(標高差1534m)には少し及ばないが。 明神池には穂高神社があり明神池には池の少し先まで伸びる木の通路がありその先端に鳥居がある。 その先にて、今後の願い事、希望=不安を声に出して祈念した。(2月には明神池にはほぼ誰もいません) 祈念の①は何をさておき長男の受験合格。夏にもここで祈念したから追加祈念である。②は自身の今後の社内進路の成功の祈念。まずはTOIEC750突破~海外赴任への道である。③ はまぁ人間関係の改善。コロナ禍を経て有耶無耶に出来る期間が3年あったがそろそろ。 不安になれば不安は高まる。過去の経験則から未来予知も出来るから上手くいかない想像も出来てしまう。しかしそれは杞憂であり、必ずしも不安が現実になるわけではない。 むしろならない方が多いとも言える。 祈念は切なる思いであるから気が重たくもなる。冬季上高地というこの上ない爽快な空間においても気の重さは完全には消えない。むしろ、その気の重さに身を任せて 無理に「無心になろう」と思わないことが良きと感じた。 不安や、未来予測は脳が作り出した幻。山の神に吐き出し、委ねた限りはそれ以上思考しても答えは出ない。シンプルに打てる手を打つのみ。そう考えたと気持ちの軽やかさは増してきている。 アンソニーホプキンズは元々発達障害ではあったがその特性をハンニバルレクター博士などに活かして成功した。85歳の現在も一線で活躍する傍ら認知症でだんだん何も分からなくなる自分を感じ、それも受け入れて「今できることに集中」している。 猫も動物だから危険予測センサーは働き、瞬間の不安は覚える。しかしすぐに忘れるし、ニンゲンのように雪だるま式に不安を増幅しない。ホプキンスもワシも齢を重ねてネコのようになってきている。

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