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返信の遅い相手とは取引を避けるべき3つの理由

こんにちは、ガジェットと家電のレビューブログ「ガジェルバ」の運営者イツキ(@saigalog)です。

最初に避けるべき3つの理由を紹介したい…のですが。

内容に説得力が生まれないと判断したため、先に実体験をお話します。

今回の実体験はブログにまつわる話ですが、本質的なところはブログ関連に限らず何にでも言えることだと考えています。

サラリーマン時代も返信が遅い相手と仕事をする機会があり、ヤキモキさせられた経験を思い出します。

本記事では私の実体験と、返信の遅い相手とは取引を避けるべき3つの理由について紹介します。

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相手の返信が遅すぎて最終的に案件をお断りした実体験

今回のケースは2023年1月に決着がついた出来事で、本当に近々の話です。

遡ると2021年2月、つまり約2年前にとある企業から製品レビューの依頼がきました。

執筆料+対象製品の提供で、特に執筆料が高額、具体的な金額は明かせませんが二桁万円だったので二つ返事でOKしました。

しかし2、3通メールのやりとりをしたところで音信不通に。

以前、地雷系企業について紹介する記事でも触れましたが、こういうことはよくあるためモヤモヤしつつも放っておくことにしました。

時は流れて2022年9月、つまり1年7ヶ月後に再び同じ企業の同じ担当者からまったく同じ内容でレビュー依頼がきたのです。

さすがに頭にきた私は、以前のやり取りしていた件はどうなったんですか、と聞き返しました。

するとこちらの管理不足で申し訳ない、電話で謝罪させてほしいと平謝り。

さすがに電話は面倒だったのでしなかったのですがが、一応相手の誠意は伝わってきたので仕切り直してもう一度話を進めることにしました。

今思うと、このときに無視するか突っぱねておけばよかったかな…と思いますが結果論ですね。

そこからは実際にレビュー記事を作成する上で必要なやり取りをメールで進めていきました。

  • ブログの月間PV数の情報共有

  • 上位記事の月間PV数の情報共有

  • 執筆料の調整

  • まとめ記事での施策

  • 契約書作成、確認

  • 発注書作成、確認

必要なやり取りであることは間違いないですが、ちょっと細かいなというのが正直な印象です。

ここでの問題は内容の多さではなく、1通のメールに対するレスポンスの早さについて。

こちらは1日以内、ほぼ即返信していましたが相手のメールは10日~2週間程度かかることがザラ。

おそらく毎回社内確認をしているのでしょうが、さすがに遅すぎます。

最初は9月に依頼がきたので、10月くらいには記事を公開できると予想していました。

その後このスピードでは無理だと判断し2022年内、12月中には記事公開できるかなと考え直すものの…。

それも叶わず、年をまたいで2023年1月でも契約すら締結していない状態に。

2022年9月から5ヶ月経っても、具体的にレビューに関する作業が始まってすらいないということです。

さすがにこれ以上は付き合いきれないと判断し、こちらから白紙にしてほしいと打診して受け入れられました。

こうやってまとめると大した話ではないと感じるかもしれませんし、なぜせっかく進めていた話を白紙にしてしまうのか理解できないかもしれません。

なので、その具体的な理由について「返信の遅い相手とは取引を避けるべき3つの理由」として説明していきます。

返信の遅い相手とは取引を避けるべき3つの理由

1.遅い相手はずっと遅い

考えれば当然の話ですが、返信が遅い相手はずっと遅いです。

どこかのタイミングで急に早くなることはありえません。

もちろん例外的に、例えば担当者が変わるとかあればありえますが可能性としては低いのでここでは度外視します。

今回の例でいくと、依頼がきてから契約する前の段階までで5ヶ月もかかっています。

その後は契約の締結、製品の発送、レビュー記事の作成、確認、記事の公開などの流れがありますが、おそらくその一つ一つにものすごい時間がかかることがカンタンに予想できますよね。

これまでのペースで行くと、下手すると1つの記事を公開するのに1年かかってもおかしくないと私は考えています。

特に流れの早いWEBの世界、普通は依頼が来てから1~2週間後には記事を公開できるのと比較して1年間というのは気の遠くなる期間です。

いくら報酬がよかったとしても、割に合わないと私は判断しました。

2.決定権がない場合が多い

なぜ返信が遅いのかというと、単純にPC操作に慣れていないとか、タイピングが不得意みたいなのもあるとは思いますが一番の理由として考えられるのは、担当者に決定権がないということ。

つまり会社にPR担当者としての裁量を与えられていないため、何かを決めるときにいちいち会社、要は上司にお伺いをたてる必要があるということです。

私も15年以上サラリーマンをやっていたのでわかりますが、会社の規模が大きくなればなるほどこの傾向が顕著になります。

よくビジネスの世界で契約の話を進める際に「決定権がある人を連れてきてほしい」という話がでるのはまさにこれ。

でないと無駄に長々と話をした挙げ句、結局何も決まらないということがよくあるのです。

今回のケースでは一応話は進んではいましたが、おそらくこのパターンだったのではないかと考えています。

3.案件が長期化すると脳内リソースが奪われ続ける

今回のケースで行くと、具体的にレビュー作業が始まる前でしたがそれでもいろいろなところで工数がかかっています

メールでのやりとり

一言でいっても、文面を考えて書く時間、相手の内容を読解する時間、一回一回は数分だったとしても実は結構な負担になります。

記事作成に関する構想

具体的なレビュー作業が始まる前とはいえ、どうやってレビューしていこうかはあらかじめ考えておく必要があります。

でないと、いざレビューが始まったときに「私にはできませんでした」となっては困るからです。

それは技術的な問題だったり、物理的な問題だったりいろいろありますが、レビュー方法の構想を前もってしておくことは必要不可欠です。

加えてリソースの問題もあるので、いつの期間なら少し空いているとか作業できそうとかスケジュールもある程度考えておく必要があります。

契約書の確認

契約書の作成自体は先方の作業でしたが、その内容の確認が本当にしんどいです。

いちばん大事なところだからこそ、気を抜けないし何より理解しづらいんですよね。

契約書というか、公式な文書特有の独特な言い回しが何回読んでも慣れずいつも苦戦しています。

そして合意できないところは修正してほしいと依頼し、対応してもらいます。

その内容をまた確認する、この繰り返しが本当に大変です。

ざっくりとレビュー前の具体的な工数や作業内容を話しましたが、タイトルのとおりこれ以外にも実は目に見えない工数というのが発生しています。

それはつまり、自分は今後どういった案件に取り組む必要があるといった意識です。

実はこの意識は馬鹿になりません。

仕事中やプライベートの時間でさえ、「そういえばあの件どうなってるのかな」と考えてしまうからです。

これには個人差があると思いますが、私は完全にいつでも意識してしまうタイプです。

なので相手の返信が遅ければ遅いほど、案件が継続する期間が長ければ長いほどそのことについて考える時間が長くなり、疲弊していきます。

一般的な案件の場合、早ければ1週間、長くても1ヶ月以内には終わるので考えている期間はそれだけで済みます。

今回のケースだとレビュー前に5ヶ月以上かかり、これから先も数ヶ月かかると予想でき、この5ヶ月ですでに疲れている上で、さらにまだ何ヶ月も同じことを考え続けないといけないという事実に私は耐えられませんでした。

返信の遅い相手とは取引を避けるべき3つの理由のまとめ

本記事では「返信の遅い相手とは取引を避けるべき3つの理由」について書きました。

ビジネスの話なので、“避ける”といってもなかなか難しい場合も多いと思います。

それでも取引相手を選択する自由があるならば、本記事の内容を参考にしていただき、ご自身の仕事がよりよい方向に進むように選んでいただければ幸いです。

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