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お腹ポッコリが気になる①

コロナ感染から4年ぶりの夏、今年は開放感も高まり人々の外出も多く、マスクなしでオシャレなファッションを楽しむ人々が多くなりつつあります。
夏は薄着になるため、ボディラインが気になる季節。
特にウエストや下腹は洋服によって目立ってしまいます。
そこで、お腹が出るカラダのしくみを理解しながらのポッコリお腹の解消法をご紹介したいと思います。

お腹が出る原因には
①腸のなかに空気がパンパンに溜まっている「空気お腹タイプ」
②内臓下垂により臓器のまわりに脂肪が蓄えられる「内臓脂肪タイプ」
③腰まわりにベルト状に脂肪がついている「腰ベルトタイプ」
④代謝が低下しているために皮下脂肪が蓄えられている「皮下脂肪タイプ」

①の空気お腹タイプは、首が前傾し(前首)、両肩が前側に巻き込まれている(前肩)ために背中が丸まっているという見た目の特徴があります。
この状態が定着していると、肺が圧迫されっぱなしになり本来は肺に入るべき空気が胃から下に下がり移動して腸に空気が溜まり、下腹がポッコリと膨らんでしまいます。
②の内臓下垂タイプは、猫背のために胸郭(胸椎、肋骨、胸骨で上半身の内臓をささえている)が前傾しています。
本来は胸郭に支えられているはずの内臓が前傾になることで下に下がります。
これを内臓下垂といいます。本来あるべき位置より下に落ちているということですから、腸や子宮など下にある内臓を圧迫します。圧迫された内臓は働きが悪くなり、その内臓のそばに内臓脂肪を蓄らえるようになり、腸や子宮のそばに内臓脂肪が溜まってポッコリお腹になります。
③の腰ベルトタイプは、骨盤が前傾し上半身の重みが腰椎に負荷をかけ、出っ尻気味になっているのが特徴。
骨盤前傾で腰椎(腰の骨)に強い負荷がかかると、背骨の椎骨の関節を守り、腰痛を防ぐため腰ベルトの役目をするベルト状の脂肪が蓄えられます。こうして腰まわりに形成されるのが8〜12㎝幅でつかめる分厚い脂肪の帯。腰ベルトができあがります。
④の皮下脂肪タイプは、全身が疲れやすい、冷えやすい不調を感じるような体質が出来上がり、余分な脂肪をじわじわと皮下脂肪をお腹まわりについているタイプです。
体液(血液やリンパ)の循環が悪くなり酸素や栄養素の取り込みも悪く、老廃物の排出が滞りやすく、代謝も阻害され悪循環になり皮下脂肪が蓄えられやすくなっています。

お腹が出ることはカラダの歪みとも関係し、代表的な不調にはギックリ腰や便秘などがあり、上半身の前傾姿勢により胸郭が下がるとウエストがなくなり、内臓下垂による下半身の臓器不調にも連動してしまいます。
ポッコリお腹の解消法には、上半身の歪みが関係するため、猫背、前肩、前首による肺圧迫も考えられます。肺活量が減少しやすくなり胃やお腹の腸に空気を溜め込む空気お腹(空気が入り込んだ腸)になってしまいます。
空気お腹になり腸に空気がたまると、腸壁で行われる栄養の吸収は空気で妨げられるため、脳の満足が得られず食欲が増進されやすい体質に変化し、体重にも関係してきます。

では、ウエストにくびれをつくり内臓下垂を防ぐエクササイズをご紹介します。
まず、初めにすることは男性に比べ女性の肺の肺活量が少ないため、肩関節周りや二の腕、首の後ろから肩にかける僧帽筋などの余分な脂肪、前首や前肩で猫背になって、発達している広背筋などの背中につく余分な脂肪を流し取り除いて、可動域の広い肩関節周りや肩甲骨周りの筋肉、背骨の関節詰まりをして硬く固まった脊柱起立筋群の筋肉をしなやかに伸縮できる理想的な筋肉に育てる必要があります。

①肩の可動域を狭くしている筋肉や関節をほぐす
②肩甲骨周りの硬くなっている筋肉をほぐす
③背骨の周りの脊柱起立筋群の硬くなった筋肉をほぐす
④首の骨(頚椎)や肩周りの硬くなっている筋肉をほぐす

そのため、おすすめのエクササイズやストレッチは、簡単にいつでも、どこでもはじめられる3つのエクササイズ「指まわし」「ペットボトルでうでふり」「首まわし」です。


しかし、根本的に不調やお腹ぽっこりを改善するためには、背骨を支える骨盤の仙腸関節ズレや歪みを修正し、骨盤や股関節の横広がりを正しい位置に戻し、しっかり背骨を支えるためにゆるみすぎないようにすることが大切です。
背骨が正しいSカーブを描き、頭蓋骨を支えることは前首、前肩、猫背を防ぐ重要なポイントです。
全身は連動しており、上半身をほぐしながらしっかりした下半身を整えて、体幹の基礎づくりをすることが重要です。
そのために、両脚を左右対称にし、骨盤を支える股関節も左右対称に正すことが基本になります。
2本の両脚が左右均等に動くようにするための簡単なエクササイズがありますが、まずはじめにすることは脚の0脚、XO脚の原因になっている足首、ひざ、股関節の筋肉のズレや関節づまりを正常に戻すことです。

股関節、ひざ関節、足首関節、足関節などのどの関節もズレたままでは日常生活で正しい歩き方はできず、下半身の不安定さは上半身にも影響し、猫背や前首、前肩で肺を圧迫する原因にもなっています。
お腹周り、腰回りについたベルト状の脂肪や脚の太ももやふくらはぎについた余分な脂肪もカラダの歪みを正すことで、改善することで徐々に改善することができます。
お腹の内側の内臓脂肪は簡単に施術ですぐに取り除くことはできませんが、上半身の肺の圧迫をなくし、腸内に溜まった空気を取り除くことは1回の施術でも可能なので、お腹がポッコリからペタンコお腹に変えることができるということを多くに人に知っていただきたいと思います。

次回はもう一段進めて、ぽっこりお腹を解消するためのくびれづくりもご紹介します。


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