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【ガイブンキョウク】第97回 レアード・ハント『インディアナ、インディアナ』読書会(23/4/13)

海外文学に特化した読書会、ガイブンキョウク。

4月の課題本は、

レアード・ハント『インディアナ、インディアナ』

<課題本> レアード・ハント『インディアナ、インディアナ』(柴田元幸訳、twililight)

<開催日時> 2023年4月13日(木)19:30~21:00

<開催地> 本のあるところ ajiro(福岡市中央区天神3丁目6-8 天神ミツヤマビル1B) ※オンライン(Zoom)での参加も可能です

<参加条件> 『インディアナ、インディアナ』を読了してくること

<参加費>  1000円

<参加申込み(会場参加/オンライン参加)>

『インディアナ、インディアナ』(レアード・ハント、twililight)

年老いて病んだひとりの男の人生の、深い喪失感と淡いユーモアがかぎりなく美しい小説。「切れぎれの回想、現在のノアの心理、オーパルからの手紙、ノアの父ヴァージルや母ルービーをめぐる一連の奇妙な逸話……。事実は見えなくても、ノアの胸に満ちる強い喪失感は、一ページ目からはっきり伝わってくる。その静かな哀しみが、ノアと猫たちとのどこかとぼけたやりとりや、ノアの父親ヴァージルのやたらと衒学的な物言いなどから浮かび上がる淡いユーモアと絶妙に混じりあい、それらすべてが、文章教室的規範から逸脱することを恐れない自在の文章で語られることによって、この作品を、昨今の小説には稀な、とても美しい小説にしている」(柴田元幸)

【レアード・ハント】 1968年シンガポール生まれ。少年時代に祖母の住むインディアナの農場に移り、ここでの体験がのち小説執筆の大きなインスピレーションとなる。これまでに『インディアナ、インディアナ』『優しい鬼』『ネバーホーム』 など長篇9冊を刊行。最新作Zorrie (2021)は全米図書賞最終候補となる。現在、ブラウン大学教授。