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【ガイブンキョウク】第93回 アンドレイ・プラトーノフ『チェヴェングール』読書会



海外文学に特化した読書会「ガイブンキョウク」。コロナ禍以降はZoomでのオンライン読書会をしてきましたが、ひさしぶりに福岡で開催します。

<課題本> アンドレイ・プラトーノフ『チェヴェングール』(工藤順・石井優貴訳、作品社)

<開催日時> 2022年10月6日(木)20:00~21:30

<開催地> 福岡の天神の喫茶店(天神駅より徒歩5分)

<参加条件> 『チェヴェングール』を読了しておくこと。マスクは着用での参加をお願いします。

参加申込はツイッターアカウント(@gaibunkyoku)へDMでお願いします。定員に達し次第、募集は締め切ります。初参加の方も多いので、気軽にご参加ください。参加費無料。

『チェヴェングール』(アンドレイ・プラトーノフ、作品社)

死への興味が嵩じて湖に自ら身を投げだした父親の息子アレクサンドル(サーシャ)は、ドヴァーノフ夫妻に引き取られて生活するようになり、やがて、ボリシェヴィキとして、彼の同伴者であり親友のコピョンキンとともに共産主義を探して県域を放浪し、共産主義が完成した理想郷チェヴェングールを見出す――。「もっとも謎めいて、もっとも正統的でないロシア作家」とも称されるプラトーノフの代表作にして生前に完成した唯一の長篇小説。ロシア文学の肥沃な森に残された最後の傑作、本邦初訳。

【アンドレイ・プラトーノフ】 1899年、ロシア南西部ヴォロネジ生まれ。中等教育修了後、鉄道工場などで働いたのち、鉄道技術専門学校で電気工学を学ぶ。ロシア革命後の内戦では赤軍側で参戦した。作家としては10代から地元の新聞・雑誌上に評論や詩を発表して頭角を現し、1922年に詩集『空色の深淵』を出版してデビュー。1926年にモスクワに移住し、以降は職業作家として活動。権力者や批評家からの苛烈な批判の対象となり、出版がままならない状態が生涯つづいた。後半生には創作童話や民話の再話、従軍記者として第二次世界大戦の前線に取材した短篇、文芸批評などにも取り組む。1951年に結核によりモスクワで死去。