こんにちは!早いものでもう10月です。一気に秋めいてきましたね。秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬるとは誰の歌でしたか、正にそんな気分です。

さて、私はこの夏、故郷の福岡県北九州市に帰省しました。修羅の国と悪名高い北九州市ですが、程よい規模の街であるのに加えて福岡県警の尽力によりかなり安全になっており、個人的には非常に住みやすいと思います。是非1度遊びにいらっしゃってはいかがでしょうか。

話が逸れましたが、北九州市に向かうには航空便か新幹線が主流です。しかしそこは大学生、尋常の手段では面白くない。そんな訳で今回の帰省には東京九州フェリーを利用することにしました。

そして出発当日。なんと台風がやってきました。私の下の名前は快晴なのに……。不思議なこともあるもんです。これは駄目かもわからんな、と思っていたところ船会社から連絡が。定刻通り出港予定につき、時間までに港に来るようにとのことでした。それはそれで大丈夫なのかと少々驚きつつ、横須賀港へ向かいました。そして23時45分、本当に定刻通り出港しました。私が乗った「それいゆ」は全長222m、15000㌧を超える大きな船でしたが、それでも大きく揺れました。つくづく自然というものは偉大です。三等船室のベッドに横になりながらこれは大変な航海になりそうだと思っていましたが、意外にも船の揺れが揺りかごのように作用し、ぐっすり寝ることが出来ました。

翌朝、起きると「それいゆ」は既に和歌山県潮岬の沖合に差し掛かっていました。デッキに出てみるととんでもない強風が!そうです。アナウンスによると「それいゆ」の航海速力は28.3㌩。時速に直すとおよそ50㌔です。加えて、そもそも海上というのは風が強い。そのため、デッキには体を持っていかれそうなくらいの風が吹き荒れるのです。そういうわけで、上りの姉妹船「はまゆう」を見送ったあとは船内で過ごすことにしました。船内にはシアター、トレーニングルーム、大浴場、売店などが備わっており、スマホの電波が通じない中でも充実した時間を過ごすことが出来ました。
やがて日没間際になり、「それいゆ」は四国沖合の太平洋から豊後水道を北上する航路に入りました。狭い水道に入り、速力が落ちたため私は再びデッキに出てボヘ〜っと景色を眺めていました。こういった時間もいいものですね。
日もすっかり暮れた21時丁度、「それいゆ」は21時間15分の航海を終え、定刻通り新門司港に入港しました。航空便や新幹線よりも圧倒的に時間がかかる船旅ですが、その分ゆったりと、ストレスなく移動出来ました。東京九州フェリーのみならず、全国各地にフェリーは就航しています。皆さんも一度利用されてみてはいかがでしょうか?ちなみに私は留学も船で行きたいなーなどと考えております。
長くなりましたが、最後まで読んで下さりありがとうございました。季節の変わり目です。タチの悪い風邪などひかないよう、頑張ってまいりましょう。それでは!

ぎはら(野外ステージ局1年)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?