「私ってシーラカンスなんだなあ」とがっくり

この前のノートで、フランス語の発音が悪いと言うとき、実は多くの人、特に自習でフランス語を身につけた人は、英語の綴り字のルールに引っ張られて、間違った読み方をしてるせいで、フランス語の発音が悪い可能性があると言う記事を書きました。


今日はその続きで、プロソディーについて書いていきます。プロソディーとは何かというと、こちらのブログの定義がわかりやすいと思うんで、引用させてもらいます。

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リズム (rhythm / 緩急・間・テンポ)
ストレス (stress / 強弱・強勢・アクセント)
イントネーション (intonation / 高低・抑揚)

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上のブログはよく出てきてるなと思うんで、ぜひ読んでみて欲しいんですが、本当にこのプロソディーはむちゃくちゃ重要で、でも、気にしてる人があんまりいない分野なんですよね。フランス語でも、Rの発音とかは気にする人多いですが、でも、フランス語特有のプロソディーについてきにする人は、あんまりいません。というか、習ってない人もいます。


そういえば、教えた人から、こんなメールをもらったことがあります。

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(1)井上先生の授業を受ける前と後の変化

自分の強みと弱味がはっきり
分かったことが一番大きいです。

ファースト・ガンダム世代の私は
どうやら一昔前の語学教育を受けたらしく、
読解や作文・文法には特に問題はないそうです。

しかし、発音、特に音読の際、文章のリズムに
大いに問題ありとのこと。英語番組(アプリでBBC
を聴いています)を聴いていても意味を理解する
ことばかり気にかけて、

英語の音の高低、強弱には特に注意を払っていませ
んでした。英語の二重母音の場合、日本語の二重母音
と違い、最初の母音は長めに発音することを今回初めて
知りました。

また、高低も高い・低いの2段階ではなく、
楽譜のようにもっと細かい高低差になるそうです。

一応、全国から語学オタクが集まるような
某国立大学出身ですので、当時としては最高
の語学教育を受けているはずなのですが、

「私ってシーラカンスなんだなあ」とがっくり orz...

プロソディ、という言葉も初めて先生から伺い
ネットで調べました。ここ20年程で音声学は随分
変わったそうです。
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この人、フランス語専攻で、でもTOEIC900ぐらいあるんですが、でも、プロソディーについて習ったことがないと。なので、かなりオリジナルなフランス語の発音になってました。



ちょっと長くなったんで、今日はこの辺りで終わりにしますが、フランス語の発音が悪いと悩んでる人は、子音や母音の発音だけでなく、綴り字とプロソディーにも目を向けてみるといいかなと。


では!


井上大輔


追伸

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高度な外国語力を身につけたい人、テストで結果を出したい人に向けて役立つ情報をつぶやき中。TOEIC980点。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智大学博士課程在学中。英語・仏語・西語・伊語の参考書&翻訳書も出版。著書一覧→http://amzn.to/jzUDtr