東京ネイティブ

今日は、ふと思いついたので、東京ネイティヴに関する話を。僕はこんな風に語学書何冊か出してるんですけど、そういう風に語学書界隈の仕事をする過程で聞いた言葉があります。それが東京ネイティヴです。




で、この東京ネイティブってのを簡単に説明すると、要するに「日本人にわかるように、でもなんとなくネイティブっぽく話すことのできる外国人」のことです。


東京ネイティブについては、こちらのリンクでさらに詳しく話してるんで聞いてみてください。で、笑い話みたいなんですけど、東京ネイティブが上手なネイティブと、そうじゃないネイティブがいて、どんなネイティブがいて、そして、どんなネイティブが東京ネイティブが話せるかというと、日本での滞在歴が長い人なんですね。


ということはどういうことかというと、僕らの英語力が上がってるんじゃなくて、ネイティブが僕らの英語を理解し、そして、僕らにわかるように英語を話す能力を伸ばしている。そういうことなんですね。


ちなみに、昨日話したeの脱落にしても、東京ネイティブはあれを脱落させないように話せるよんですよ。逆に、来日したばかりのネイティブは、「日本人がeを脱落させると理解できない」ということを理解してないので、それで本国でやってるようにeを脱落させて話してしまい、その結果ゆっくり話してるけど、なんか日本人には聞き取れず、評判が悪くなると…。


実際に、ネイティブの普通の発音を収録すると、出版社に「聞き取れない」と文句が来るそうです。僕らが日本だと話せる気になっていても、いざ現地に行くと、全然ネイティブ同士の会話に入れず虐殺されてしまうのは、こういう理由からです。


まあ、と言っても、虐殺そのものは日本人だけに起こる現象ではなく、世界の人に起こる現象なのですが。ちなみに、下記の動画は、半年フランスに留学して、行く前は元気満々だったけど、現地に行ったらなかなか溶け込めず、寂しい思いをして帰ってきたアメリカ人の女の子のものです。アメリカ人も虐殺される。そういうことですね。


今日はこの辺で。


では!


井上大輔


追伸

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