フランス語の条件法の会話での用法

こんにちは、井上です。

またまたこの前教えた内容です。

devoirの直説法複合過去と、条件法複合過去の違い
についてです。

ちなみに、画像ではj'ai duとvous auriez duとなってますが、
devoirの過去分詞なのでdûの間違いですね。


J'ai dûだと「~しなければならなかった」となって、
実際にやらなければならなかった過去の義務を表します。
英語のhad toに近いです。

それに対して、vous auriez dûと条件法過去になると
(auriezが条件法)、「(~する必要はなかったけど)~
できただろう」となります。

なので、vous auriez dû me dire.で「言ってくれてもよかったのに」
の意味です。ちなみに、m'direと表記されてるのは、会話だとmeのe
が落ちて発音されてるからです。

そして、その後のj'vous aurez aidé moi.もミススペリング
で、je vous aurais aidé moi.のはずです。

同じく条件法で「(言わなかったから助けなかったけど)
言ってくれたら助けられただろう」のような意味になります。

こうして見てみると、ネイティブコンテンツのフランス語字幕
読むのは難しいし、だからこそ文法を学ぶのが大切になるわけです。

これがフランス語字幕を出す最大の意義で、聞き取れないから
わからないだけじゃなくて、そもそも字幕読んでもわからない
とわかって、単語や文法を学び始めると一気に実力が伸びます。

ネイティブは別に簡単なフランス語で話してないし、その字幕を
理解するにはニュースじゃなくて普通の会話でも、結構高いレベル
のフランス語力が必要。ここを無視して、触れていれば伸びると
勘違いしてると、途中で伸び悩むから気を付けよう!


では!

井上大輔

高度な外国語力を身につけたい人、テストで結果を出したい人に向けて役立つ情報をつぶやき中。TOEIC980点。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智大学博士課程在学中。英語・仏語・西語・伊語の参考書&翻訳書も出版。著書一覧→http://amzn.to/jzUDtr