甚だしい認識不足

こんにちは、井上です。


今日フランス語を教えてる時に、脱落性のeと言って、eが落ちる発音について教えていたのですが、その時この脱落性のeについて説明してるページないかなと思って探してたら、興味深いPDFが見つかったのでシェアします。


この「片仮名によるフランス語の発音表記について」というタイトルのPDFなのですが、この前話していた「発音じゃなくて、読み方」ということについて、まさにぴったりの内容が書いてました。


以下引用します。

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フランス語で用いられる36の音韻(母音16、半母音3、子音17)の中には、日本語にないもの や日本人にとって発音の難しいものも多いが、綴字の読み方は英語よりずっと規則的であり、例外が少ない。


我々にとって外国語である以上、「発音」は完全にフランス人並みには行かないであ ろうが、「読み方」はその規則を正しく覚えられるはずであり、そうすべきである。


大胆な言い方をするなら、発音が少々不正確でも読み方が正しければ、かなり通じるであろう。しかるに教室では、発音矯正よりもむしろ、読み誤りを注意してそれを直すことに時間を取られるのが実状である。


フランス語の発音は難しいと言う学生は、読み方の規則をよく覚えないでそう言っているのではないかと思われるが、それならば甚だしい認識不足である。


しかも、きわめて規則的な綴字の読み方が彼等に難しく思えるのは、ただ、英語の場合とかなり違うものがあるという一点に尽きるのではあるまいか。


調音法に関してなら、程度の差はあれ外国語はすべて難しいであろう。
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これはもう全国のフランス語の先生が、「そうそう」と感じるところですし、ユーチューブとかで活躍してるフランス語ユーチューバーもフランス語力が高い人はなんやかんや言って、


・仏文卒業

・中学、高校でフランス語


が多いのは、このあたりがしっかりできてるからですね。



僕もそうでしたが、第二外国語や、あと、自習でやると、どうしても、綴り字がおろそかになり、自分で勝手に英語のルールを当てはめて、それで謎発音をして、なのに、フランス語って発音難しいよねと嘆くんですよね。


いや、それ難しいの、発音じゃなくて、綴り字ですからって感じなんですが、周りに教えてくれる人がいないので、ずっと気がつかず、延々上達しないと。


このPDFの内容は、結構興味深いと思うので、もうちょい見ていきます。


あと、これ見て「綴り字できてないかも」と思ったあなたはこちらをご覧ください!



では!


井上大輔


追伸

科学的な外国語の上達法を知りたい人はこちら

高度な外国語力を身につけたい人、テストで結果を出したい人に向けて役立つ情報をつぶやき中。TOEIC980点。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智大学博士課程在学中。英語・仏語・西語・伊語の参考書&翻訳書も出版。著書一覧→http://amzn.to/jzUDtr