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ロッキン藤原の書店堂々

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学芸出版社営業部の名物社員・藤原が、書店での何気ないやり取りを手がかりに、自らのロック遍歴にまつわる雑感をつづります。【毎週火曜・木曜更新】
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2018年6月の記事一覧

3.ダメなもんはダメなのか レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

3.ダメなもんはダメなのか レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

学芸出版社営業部の名物社員・藤原が、書店での何気ないやり取りを手がかりに、自らのロック遍歴にまつわる雑感をつづります。

少し棚に余裕があり、当社の商品がこの店でどれほど通用するものか知りたくて棚に入れてもらえるかかどうか以前から店長と相談していた。

「何とか当社の商品を展示してもられないでしょうか。見るところ建築書の棚は随分と余裕があって10点~20点くらいは入りそうですよ。販売の結果が出ない

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2. 火事だ、火事だ マーズヴォルタ

2. 火事だ、火事だ マーズヴォルタ

学芸出版社営業部の名物社員・藤原が、書店での何気ないやり取りを手がかりに、自らのロック遍歴にまつわる雑感をつづります。

ある店の担当者に会いに行ったが、「帰りました」と。時間は午後2時半ぐらい。そんなことあんの? 最近の書店さんはイレギュラーな勤務形態を取っている人が多くなった。

で、訪問した時、近くにあるホテルで火災。すでに鎮火していたが消防車が20台ほど集結していた。
そのことを近くにいた

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1.お久しぶりです レーナード・スキナード

1.お久しぶりです レーナード・スキナード

学芸出版社営業部の名物社員・藤原が、書店での何気ないやり取りを手がかりに、自らのロック遍歴にまつわる雑感をつづります。

20年ぶりにその店を訪問した。当時店で商品をさばいていたお姉さんはおばさんになっていた。店に椅子を出してもらい、麦茶を飲みながら、界隈の変化のことやら、本の売り方が変わったことや、取次店のことやらを話した。
店の香りは20年前のままだし、熱心に1冊、1冊丁寧にお客さんに案内する

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まえがき ―ロッキン藤原の書店堂々―

まえがき ―ロッキン藤原の書店堂々―

昭和53年(1978年)に僕はある書店に就職した。書店には9年務め、昭和62年(1987年)にこの会社に転職した。書店に勤めている間に結婚し、子供が生まれ、阪神タイガースが日本一になった。昭和から平成へと変わろうとしていた時代の書店は、ある転換期を迎えつつあった。大規模書店、郊外型書店、異業種参入など、いわゆる「町の本屋さん」が身震いするような出来事が次々に起こっていた。

平成9年(1997年)

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