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レビューとレポートとおすすめ記事

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学芸出版社の本に寄せられたレビューや、著者の皆さんの文章、書籍関連イベントのレポートなどをざっくりまとめます。
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#馬場正尊

リノベーションの次に起きたのは、建築の◯◯化だった|ナカムラケンタ|【ブックレビュー】

リノベーションの次に起きたのは、建築の◯◯化だった|ナカムラケンタ|【ブックレビュー】

もはや建築家は必要ないんじゃないか。世の中には建築が溢れているし、人口も減っていく。

そんな予感がした建築学生時代に、一つの答えを提示したのが、この本の著者の1人である馬場さんだった。それが「リノベーション」という手法。新築せずに既存の建築を活かすという意味で画期的。まさに薄暗い建築の世界に射す、一筋の光だった。

ただ、そのリノベーションによって、建築家の役割が変わるきっかけにもなったように思

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衰退をポジティブに逆転するプレイヤーたちのクリエイティブな実践|『CREATIVE LOCAL エリアリノベーション海外編』刊行記念トーク|【イベントレポート】

衰退をポジティブに逆転するプレイヤーたちのクリエイティブな実践|『CREATIVE LOCAL エリアリノベーション海外編』刊行記念トーク|【イベントレポート】

2018.1.19に大阪で開催された『CREATIVE LOCAL エリアリノベーション海外編』刊行記念トーク。

おかげさまで満員御礼! 予定終了時刻を30分も延長しての熱気溢れるイベントでした。

取りまとめ兼進行役の馬場さんの読みどおり、4名のプレゼンターの皆さんから掘れば掘るほど出てくるネタのおかげで押しに押しまくったわけですが、粘って続いた終盤のディスカッションも面白く。

たいへん盛り

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パブリックをどう動かすか|馬場正尊×藤村龍至|【イベントログ】

パブリックをどう動かすか|馬場正尊×藤村龍至|【イベントログ】

書籍『PUBLIC DESIGN』やウェブサイト「公共R不動産」で新しい公共空間の扉を開こうとする馬場正尊。埼玉県鶴ヶ島市、川越市、大宮地区で公共施設マネジメントに取り組む藤村龍至。まったく異なる方法論で「パブリック」に対峙する2人が語る、硬直したパブリックの動かし方、人口減少時代の建築家の役割とは。(2015. 4. 21 東京・co-lab西麻布にて)

馬場正尊(写真右)
Open A 代表

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日本とポートランドのエリアリノベーション|馬場正尊×山崎満広|【イベントログ】

日本とポートランドのエリアリノベーション|馬場正尊×山崎満広|【イベントログ】

2016年5月に蔦屋書店代官山店にて開催された『エリアリノベーション』と『ポートランド』のW出版記念イベントでの、両著者・馬場正尊さんと山崎満広さんによるクロストークのログです。日本の地方都市とポートランド、それぞれの変化のメカニズム、あるいは制度や仕組みづくりの工夫に、どんな共通点や相違点があるのでしょうか。

馬場正尊(写真右)
Open A代表/東京R不動産ディレクター/東北芸術工科大学教授

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僕らが描き始めた都市の未来|馬場正尊|【イベントログ】

僕らが描き始めた都市の未来|馬場正尊|【イベントログ】

2016年5月に蔦屋書店代官山店にて開催された『エリアリノベーション』出版記念イベントでの、編著者・馬場正尊さんによるトークのログです。行政主導の「都市計画」でも市民の良心に依存した「まちづくり」でもない新たなエリア形成の手法「エリアリノベーション」とは――。

馬場正尊Open A代表/東京R不動産ディレクター/東北芸術工科大学教授。
1968年生まれ。早稲田大学大学院建築学科修了後、博報堂入社

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