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レビューとレポートとおすすめ記事

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学芸出版社の本に寄せられたレビューや、著者の皆さんの文章、書籍関連イベントのレポートなどをざっくりまとめます。
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#都市計画

[レポート]観光と都市のモビリティそしてアート(2020/01/11|京都)

[レポート]観光と都市のモビリティそしてアート(2020/01/11|京都)

1月11日(土)にロームシアター京都で開催された、「いま」を考えるトークシリーズ Vol.9 /観光と都市のモビリティそしてアート。阿部大輔先生(龍谷大学政策学部教授)と塚原悠也さん(アーティスト、contact Gonzo、KYOTO EXPERIMENT共同ディレクター) による対談をレポートします。

趣旨多様な角度から同時代の社会を知り、捉え直すためのトピックを挙げ、それにまつわるゲストを

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“安全なまち”はいつも個別解。地方が抱えるジレンマ|【イベントレポート】

“安全なまち”はいつも個別解。地方が抱えるジレンマ|【イベントレポート】

密集市街地の防災と住環境整備:関西編 セミナーレポート(その3)
密集市街地の防災性と住環境の向上に取り組んできたUR都市機構(以下、UR)の15の事業手法を総覧した書籍『密集市街地の防災と住環境整備』の出版を記念して2017年11月21日に行われた東京・密集市街地再生フォーラムに続き、「密集市街地の防災と住環境整備:関西編」と題した出版記念セミナーを2018年2月9日、大阪にて開催しました。

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再整備に欠かせない「世代を超えた生活設計」という視点|【イベントレポート】

再整備に欠かせない「世代を超えた生活設計」という視点|【イベントレポート】

密集市街地の防災性と住環境の向上に取り組んできたUR都市機構(以下、UR)の15の事業手法を総覧した書籍『密集市街地の防災と住環境整備』。
その出版を記念して2017年11月21日に行われた東京・密集市街地再生フォーラムに続き、「密集市街地の防災と住環境整備:関西編」と題した出版記念セミナーを2018年2月9日、大阪にて開催しました。

今回はこのイベントレポートを3回に分けてお送りします。
大野

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「大義」だけでまちは動かない。都市整備35年の試行錯誤|【イベントレポート】

「大義」だけでまちは動かない。都市整備35年の試行錯誤|【イベントレポート】

密集市街地の防災性と住環境の向上に取り組んできたUR都市機構(以下、UR)の15の事業手法を総覧した書籍『密集市街地の防災と住環境整備』。
その出版を記念して2017年11月21日に行われた東京・密集市街地再生フォーラムに続き、「密集市街地の防災と住環境整備:関西編」と題した出版記念セミナーを2018年2月9日、大阪にて開催しました。

今回のセミナーは5名の方に登壇いただきました。
本書を執筆し

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山崎亮さん、『コミュニティデザイン』を語る【後編】studio-Lと東日本大震災のこと

山崎亮さん、『コミュニティデザイン』を語る【後編】studio-Lと東日本大震災のこと

コミュニティデザイナーとして、新たな領域を開拓中の山崎亮さんが、初めての単著『コミュニティデザイン』を著されました。
大学卒業後、ランドスケープデザイナーとして公共空間のデザインに携わっていた時期から、独立を経て現在に至るまで、その仕事の全貌を書き下ろされています。
[聞き手:井口夏実(編集部)]
※初出:2011年4月13日 学芸出版社ホームページにて公開
※編集部注:内容はすべてインタビュー当

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山崎亮さん、『コミュニティデザイン』を語る【前編】出版のきっかけ~忽那さんのこと

山崎亮さん、『コミュニティデザイン』を語る【前編】出版のきっかけ~忽那さんのこと

コミュニティデザイナーとして、新たな領域を開拓中の山崎亮さんが、初めての単著『コミュニティデザイン』を著されました。
大学卒業後、ランドスケープデザイナーとして公共空間のデザインに携わっていた時期から、独立を経て現在に至るまで、その仕事の全貌を書き下ろされています。
[聞き手:井口夏実(編集部)]
※初出:2011年4月13日 学芸出版社ホームページにて公開
※編集部注:内容はすべてインタビュー当

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パブリックをどう動かすか|馬場正尊×藤村龍至|【イベントログ】

パブリックをどう動かすか|馬場正尊×藤村龍至|【イベントログ】

書籍『PUBLIC DESIGN』やウェブサイト「公共R不動産」で新しい公共空間の扉を開こうとする馬場正尊。埼玉県鶴ヶ島市、川越市、大宮地区で公共施設マネジメントに取り組む藤村龍至。まったく異なる方法論で「パブリック」に対峙する2人が語る、硬直したパブリックの動かし方、人口減少時代の建築家の役割とは。(2015. 4. 21 東京・co-lab西麻布にて)

馬場正尊(写真右)
Open A 代表

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専門家の「孤独」──その役割は誰がどのように果たすべきか|藤村龍至|【ブックレビュー】

専門家の「孤独」──その役割は誰がどのように果たすべきか|藤村龍至|【ブックレビュー】

「地方都市を公共空間から再生する」とは景観デザインの研究者でありデザイナーである柴田久氏の経験が詰まった一冊。読んでいると、公共空間のデザインに際しては日常性・波及性・継続性が必要であると説く「N・H・K」などの柴田氏らしいユーモアに微笑みつつ、現場で孤軍奮闘する氏の姿が目に浮かぶ。

ここでいう「地方都市を公共空間から再生する」とはどういうことか。
柴田氏が関わった福岡市の天神駅前にある警固公園

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