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本の買い方が分からない

「この20年で変らなかったのは、本への思い入れを読者に伝えようとし続けた書店員たちの存在である。彼ら、彼女たちがこれからも書店を支え続けるのである。・・・」 学芸出版社営業部の名物社員・藤原がお送りする、本と書店をめぐる四方山話。

 ネット書店での本の買い方が分からない。ぶらりと書店に立ち寄るタイプの本好きはたいていそうなのではないかと思うのだが、ネットに精通すれば案外リアル書店より面白い本にめぐり合う頻度が高くなるのかもしれない。
 しかし精通する努力が出来ない僕としてはリアル書店の方がいいと言ってしまうのだ。反論はあることを承知で書くと、どうもカタログショッピングの域を出ない気がしてならないのだ。
 キーワードで検索するとリストが現れて「はい、この中からどうぞ!」みたいな感じ。それもタグやらキーワードやらで仕掛けられているので無理やり関連書なるものを見せ付けられる。「その他にこんな風なのはない?」と聞きたいのだが、再びキーワードを要求される。でもキーワードが思いつかない。こんな感じかな?と恐る恐る検索キーワードを入力すると、とんでもない本が表示されて、僕ってボキャブラリー不足ね、と諦めるのである。
 まぁそんなこんなで未だにアマゾンさんの売上げに貢献していないのです。というより我が家にはパソコンがない。道具がなきゃ本が買えないなんて。

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