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5.ゆるーいボケ ドクターフック

学芸出版社営業部の名物社員・藤原が、書店での何気ないやり取りを手がかりに、自らのロック遍歴にまつわる雑感をつづります。

新刊配本されてくる本を棚に差しているだけという状態の店。
とりあえず担当者に挨拶をした。

「初めてお目にかかります。私、この店に伺ったのは初めてで・・・。」
と言うと
「あっそう、僕も会うのは初めてですねぇ」といわゆる関西系のゆるーいボケ。

愛想はいいが仕事は出来ないと思われる奴。配本しても返品されたらかなわんので、当社商品の取り扱いについて説明。

「あっ、それだったら配本があったらすべて建築の棚に入れておきます。」と言う。入れるべき棚なし=即返品という悲惨な状態にならない対策だけしておいた。店は活気なくアカンというイメージ。こんな店でも配本すると、いくらばかりかの本は売れるのだ。

SLOPPY SECONDS/DR.HOOK(1972)

陽気で楽しいどさ回りバンド。そんなイメージ。ゴスペル、カントリー、フォーク何でもやる。コミュニケーションにはこのバンドのような陽気さは必須である。
暗い顔していてはコミュニケーションが成立しない。このような音楽スタイルが成立するのもアメリカ音楽とオーディエンスに奥行きの深さがあるからである。羨ましい限りである。とにかく理屈抜きで楽しむバンドです。

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書店に風は吹いているか

「この20年で変らなかったのは、本への思い入れを読者に伝えようとし続けた書店員たちの存在である。彼ら、彼女たちがこれからも書店を支え続けるのである。・・・」 学芸出版社営業部の名物社員・藤原がお送りする、本と書店をめぐる四方山話。


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