ガクさん

兵庫県香美町にある民宿の三代目。大学卒業後、8年間のサラリーマンを経て30歳で実家の民…

ガクさん

兵庫県香美町にある民宿の三代目。大学卒業後、8年間のサラリーマンを経て30歳で実家の民宿を継ぐ。昭和42年生まれ。20年以上実家の宿業を営んできたわけだが、「なぜ、実家を継ごうと思ったのか?」とよく聞かれる。noteでは主に「事業承継」における自分の経験をお話して行きたい。

最近の記事

実家が地方で自営業をやっている若者の皆さん。今がUターンのチャンスですよ!!

今回のコロナショックをキッカケに廃業する業者さん、地方でも増えるかもしれないなぁ。ボンヤリと思っていました。私の住んでいる地域でも後継者不足で引退、廃業をされる同業者(お宿さん)が毎年数軒ずつあります。 息子(娘)はもう都会に出ちゃってこっちに帰ってきそうにないし そんな感じみたいです。ハサップやらインボイスやら。パソコンが使えない高齢経営者は商売を続けていけないような状況になっていくのも時間の問題です。そんな中で起こった今回のコロナショック。 観光が主体の我々の地域だ

    • 「そんなのできるわけはない!」は時代や人が異なればそうとも言えない

      親は自分の仕事を何十年もやっているわけで、ノウハウがあります。 ただ、ノウハウって曲者です。 「こうに違いない」「こうしなければならない」 という強い固定観念があります。 なので、後継者が新しいことをやろうとすると、 「そんなの、うまくいくわけがない」 と反対する側に回る理由となってしまいます。 50歳を過ぎ、若い人が何かに挑戦しようとするのを見ているとついつい 「ああ、そんなのうまくいくわけない」 って見ていて感じることが私でも多いです。 ただ、そう思っ

      • 「そんなことしたら人に笑われる!」

        32年前実家の宿を継いだ際、ビックリしたこと。11月から3月は松葉ガニシーズンで繁忙期。それ以外は8月が海水浴で忙しい。それ以外はほぼオフ。津町、半年フルに働いて半年休むみたいな感じ。それでもまあ、食べていけたんですけどね、当時は。 でもそのことに違和感があった。冬のカニシーズン以外は自分で商売を始めようと思っていました。 それで始めたのがスキューバダイビング事業。ダイビングのインストラクターの資格を持っていたこともあり、マリンレジャーの仕事がしたかった。宿屋のオヤジだけ

        • 「手に職持つ」なら「営業」が正解だと思った

          若い子に 仕事につくならどんな内容がいい?って聞くと、 ・何かを作り出す仕事 ・体を動かす仕事 ・接客、営業など人とコミュニケーションをとる仕事 ・事務職 の4つに分類されるんじゃないかと思います。 この中で、「事務職」というのが今後最も減っていく職業と言われています。 産業革命直後、機械の発達でブルーカラーの人たちの職が急激になくなったのと同様、コンピュータ技術の発達で、ホワイトカラーの人たちの職が急激になくなっているのです。 ホワイトカラーの中でも、創造

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          掃除と茶わん洗いが何年も続いた件

          インターネット集客って今でこそ市民権を受けていますが、1998年~2000年当時はパソコンの前に座って遊んでいるだけにしか見られていませんでした。 なので、実家に帰って最初の頃は、ホームページを触ったりする以外普通に宿の手伝いをしていました。 この「宿の手伝いをする」という感覚がヤバいです。 ハッキリ言います。 親と子、どちらからの両者の側面で説明します。 「自分のこと?」 って思わないで下さいね。 どこにでもある話であって、誰かのことを名指しで言っているわけで

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          家業を継ぐのは就職なのか?

          8年間のサラリーマン生活の後実家の民宿を継いだ私。 民宿に就職した? 今思い返すとそんな感覚全くありませんでした。 むしろ、「起業したい」「自分で商売はじめたい」 その延長線上にスタートが整っている実家の宿を引き継ぐという選択肢があった。 そんな感じです。 サラリーマン時代はバリバリの営業マンでしたので・・・。 「売上を上げる」 という意識が高かったです。 母親と妹が2人でやっている宿に私が入れば、売上が1.5倍になるだろうなんて考えていました。 まあ、そ

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          私が事業承継の話でブログ(note)を書こうと思った理由

          今日は私が「事業承継」だけでブログ(note)を書こうと思った理由をお話しします。 きっかけはあるインタビューで最初に受けた質問が引っかかったから。 そのインタビュー記事はこちら。 「好きを起点に生き方を決める。」~今井学さん~ 最初に浮かんだ疑問。 そもそもがくさんは将来は地元に帰ってこようと思っていたのでしょうか? この最初の質問を受けた時、 ああ、若い人はまずこの点にひっかかるんだな って逆に私の方に気づきがあった。 学校で勉強して良い高校、大学入って卒

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          事業承継☆30歳で実家の民宿を継いで22年間の話

          「事業承継」という言葉が流行っている。 簡単に言えば、家業を継ぐことだ。 今まで意識したことはなかったけど、自分もそうだった。 noteというこの”場”では主に「事業承継」、家業を継ぐことに対する話を書いていきたい。 まずは私の話から。 大学を卒業し、8年間サラリーマンを経験。30歳を機に実家の民宿を継いだ。 私は昭和42年生まれだが、実家の民宿は昭和45年から祖父母が始めた。私が14歳の時に母親が継いだ。 私は3代目ということになる。 家業を継いだ翌年。31

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