蒲田健の収録後記:海猫沢めろんさん

「あなたは人間ですか?」と問われ、「もちろん人間です!」と

即答したものの、知れば知るほどその確信は揺らいでゆき・・・

海猫沢めろんさんの新著「明日、機械がヒトになる ルポ最新科学」

帯には「AIからロボット、3Dプリンタまで、小説家が7人の科学者を

訪ねる、テクノロジーの最前線」

機械が進化しすぎてやがてヒトを凌駕する、というのはSFでは

定番ともいえる設定だが、囲碁のプロに勝利する人工知能(AI)や、

アップグレードする部品を自ら製作してしまう3Dプリンタが既に存在し、

局地的には現実がSFの先を行っているともいえる。機械とヒトを分ける

ラインは非常に曖昧になっているのだ。

だとしたら「自分は機械ではなく人間だ」となぜ言い切れるのだろう?

人間とはなにか。

最先端科学を突き詰めると、哲学の根源的な問いとシンクロする。

人間とはなにか。

今この時代だからこそ、この問いは大きくクローズアップされる

べきなのかもしれない。

「吾輩は 機械じゃなくて ヒトである

         そう言い切れる ヒトか、吾輩?」


P.S. 弁舌さわやかなイケメンミュージシャン、というような

佇まいながら、語る内容は極めて正鵠を得るという方でした。

今は、哲学の最新の研究にも興味津々とのこと。様々な先端知見を

取り込んだ上で、それが作品にどのように反映されるのか。

今後の海猫沢ワールドの展開、益々注目です!


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