染色体

すごく印象的に残っているマンガの台詞があって
「いらないなら ちんちんちょうだいよ 私だって女の子に生まれたくなかった でもどうしても 女の子なんだよ」という台詞。
このマンガは田川とまたの短編集「染色体」の中の「染色体」というタイトルの作品です。

あらすじとしては、自分の体がどんどん大人になっていくのに戸惑っている女の子藤田とクラスに一人はいるお調子者の猫宮。二人はとあるマンガを共通点に仲良くなりそれぞれを男友達・女友達としていたが、猫宮のある行動をきっかけに二人の間に壁が出来てしまうという、性に戸惑う二人の中学生男女を描いている。

※ここからは自分(らすく)の経験をもとに考えた意見であるというのを念頭に読んでいただきたいです。決して差別とか偏見とかそういったものは持ち合わせていないです。

自分はこのセリフを見た時に納得してしまった。というのもここ数年のLGBTQ問題をみているとなんかファッション感覚に使われているように見える。例えばユニセックスの服を着ていても「中性ファッション」として捉えられるし、トイレの色を見ても男女ともに黒色で統一されているのをみると、なんか違うなと感じ取ってしまう自分がいます。
自分も高校生の時に自分の性自認に悩まされました。ズボンを履くのに苦しい思いをした日もあった。自分の高校ではユニセックスの制服はなかった。ただ、自分が所属している部活の活動着は私服でOKだった。だから自分はそこでワイドパンツ(イメージで言うと欅坂46の「アンビバレント」のMVのズボン)を履いていた。その時間だけが唯一解放できる瞬間だった。
だから何が言いたいのかというと、今は、自分はこうだからと生物学的な性を無視して自分の心の性を表現している人が多い気がする。(もちろんそれもいいことではある。が、)それをすることによりLGBTQがファッションになってしまう。だから、いったん自分の生物学的な性を受け入れてから自分が表現したい性は何なのだろうかと考えなければいけないと思っていたため、このマンガのセリフにすごく納得した自分がいる。

#マンガ感想文

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