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「先生図鑑2023夏」を終えて効果を実感。全国の高校の先生、高校生に推しまくりたい。

残暑は相変わらず続きますが、いかがお過ごしですか。学生図鑑代表の中野です。

この夏、学生図鑑は初の試みとして「先生図鑑〈MISSIONチャレンジ〉2023夏」を開催しました。どういう企画かとかんたんに言いますと、「大学・専門学校へ足を運び、先生と対面で学びを深めるプログラム」です。文字だけ読むと「オープンキャンパスと何が違うの?」と思われたかもしれませんが、そこには学生図鑑ならではの主体的かつインタラクティブに学べるしかけを用意しました。



「先生図鑑」のしくみの特長

1.申し込みは高校単位

申し込みは高校単位です。それにより、高校側は探究学習の一環として「先生図鑑」をご活用いただけます。いち高校で探究学習の取り組みをするのはなかなかハードルが高いものですが、弊社とコラボすることで、手間をかけることなく、生徒に探究学習の機会を提供することが可能となります。
今回は都内10の高校に「先生図鑑」をご活用いただきました。

【実績データ】
講座数  全45コース(8/1〜8/30で実施)
参加高校数 10校
参加した(事前ワークに取り組んだ)高校生 1857名
大学訪問した高校生 1157名

各高校から高校生が大学に集まります


2.事前ワークありきの企画

〈MISSIONチャレンジ〉の名の通り、先生図鑑は体験講義を受けるだけの企画ではありません。大学の先生方から講義のテーマに基づく「MISSION」をもらい、参加高校生はそれにチャレンジしたうえで、大学を訪問し講義を受けます。

各高校で授業時間を使って、MISSIONごとに考えるポイントが書かれたオンラインボード(下記画像)を参考にグループワークを行います。そして、MISSIONの回答を3分程度の動画にまとめます。

グループワークの際に使うオンラインボード

ちなみに「MISSION」は弊社でスライド動画にまとめ、すべて学生図鑑のWebサイトにアップしています。MISSIONの閲覧から事前ワークの実施・提出もすべてWebから。デジタルネイティブの高校生たちは、スムーズに対応してくれました。


3.感想シートをフィードバック

受けて終わりではなく、参加した高校生には感想シートをWEBフォームから送ってもらいました。高校生にとっては、講義を振り返る機会になり、高校側は、個々の生徒の活動を確認できます。また、講義をしてくださった先生にもフィードバックして、反応の確認と今後の参考にしていただきました。


「先生図鑑」の効果

1.深い理解度

一般的にオープンキャンパスなどで行われている模擬講義は、その場に行って、講義がどういうものかを体験することがゴールです。先生図鑑はそこから一歩踏み込んで、参加する高校生は、受ける講義のMISSIONに事前に取り組み、自分の考えをまとめたうえで臨むことが前提です。気軽に参加、とはいかないかもしれませんが、事前ワークをしているぶん、講義の理解度が断然変わります

参加者の声より抜粋


2.進路を真剣に考えるキッカケになる

自身の進路を偏差値やイメージ、思い込みで決めそうになっている高校生がいます。それは本当に残念なことで、ともすると「進学のミスマッチ」になりかねません。実のところ、私自身がそれを経験しています。その思いからも、「早期に自身の進路を考える機会をもって、思い込みによる進路選択を捨ててほしい」と願っています。

参加者の声より抜粋

「暑い中、行くのめんどくさい」と思った高校生も少なからずいたと思うんですが、がんばって踏み出した一歩で進路に対する考えが大きく変わった高校生がいたことも間違いありません。


3.プレゼン力やコミュニケーション力の向上

講義は、事前MISSIONをまとめた動画に対する先生からのフィードバックをもとに進められました。いかにわかりやすく、伝わる動画にするかを考えることで自然とプレゼンスキルが磨かれます。また、他校の生徒とグループワークやディスカッションをすることで、コミュニケーション力もつきます。学外に出てみることで、ふだんの学びでは得られない経験ができます

参加者の声より抜粋


4.大学・先生に対するイメージの誤解が解ける

大学の講義は難しい、大学の先生は厳しい、そんなイメージをもっている高校生もいると思います。でも、「先生図鑑」に参加すると、興味のある学問を追究することは楽しく、知識が豊富な先生の講義はおもしろいことに気づき、誤解は間違いなく払拭されるでしょう。

参加者の声より抜粋


「先生図鑑」を全国展開したい!

初めての試みだったため、改善点や課題も多く残りました。それを解消して、全国の高校、高校生に望まれる「先生図鑑」をめざしていきます

今回は手の届く範囲で小さくスタートしました。それにもかかわらず賛同し、ご協力くださった大学、専門学校、大学校の先生・スタッフのみなさま、理解を示してくださり参加をしてくださった高校様、そしてなにより酷暑のなか参加して、いい笑顔を見せてくれた参加者の高校生たち。まことにありがとうございました!