駒大探検部過去活動記録「西表島」

駒澤大学探検部は過去に、前回紹介した「幻の湖調査」を初め多岐にわたって西表島にて活動を行っている。今回はその活動内容を時系列に沿って簡単に紹介するとともに、次回以降一つ一つ詳しく記事にしていく。

▼春合宿報告書「幻の湖調査」(1980年)

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1980年/3月18日~3月28日にかけて行われた、西表島のジャングルにある「幻の湖」調査を目的とした活動。総勢11名にも及んだこの活動は、苦難を乗り越え湖を発見するもその姿に一同唖然。持ってきた機材で測量や水質調査等を行うも、機材トラブルが相次ぎ十分な結果を得られず失敗に終わった。しかし、10日間に及ぶ長期活動を総勢11名で成し遂げたことは、後の駒大探検部の西表島活動に火をつけたと言っても過言ではない。

この記事は過去に書いているので、リンクから見ていただきたい。

▼春合宿報告書「仲間川ー川下り」(1981年)

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1981年/3月9日~19日にかけて行われた、西表島の西部にある仲良川から東部の仲間川までゴムボートで下る活動。四人という少数精鋭のチームにより、見事この活動は成功した。

▼春合宿報告書「外離島サバイバル」(1981年)

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1981年/3月9日~24日にかけて、西表島の西部にある外離島(無人島)にて行われたサバイバル活動。先ほど紹介した「仲間川ー川下り」と同時期に別の班で行われた。10日間(実質活動日数)も無人島でサバイバル生活をしたと考えると正直ゾットするがそれよりも、過酷な環境で生き抜いたその力強さに感動した。サバイバル生活を終えた後、速攻で売店に行きお菓子を買い漁ったとかなんとか。

▼夏合宿「サバイバルⅡ」報告書(1982年)

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1982年/8月22日~29日にかけて再び外離島にて、男三人のA班と、男女五人のB班に分かれて行われたサバイバル活動。外離島到着と共にイノブタの出迎えを受けたり、途中でB班の数名が逃亡しようとしたり、体調を崩したりとアクシデント多め。少数精鋭のA班と、逃亡者が出かけたB班との感想の差を感じられて非常に面白い内容となっている。

▼春合宿報告書「西表島」(1984年)

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1984年/3月8日~10日にかけて、アフリカのコンゴ密林に入る前段階として行われた活動。ヤブ漕ぎを目的に崎山半島に入林するも藪がすごすぎて断念という、かなり無茶な活動であった。このアフリカのコンゴ密林とは、後の「コンゴ・ドラゴン偵察隊」になる。コンゴ・ドラゴンとはノンフィクション作家・高野秀行さんの有名な著書「幻獣ムベンベを追え」で登場する怪獣のことで、実はこの幻獣を探しに行ったのは早稲田大学よりも駒大探検部の方が先であった。

最後に

私が駒大探検部のかび臭い倉庫を漁った限りでは、以上五点の報告書しか見つけられませんでした。もしかしたら、これ以外にも西表島活動の報告書があるかもしれないので、見つかり次第随時報告していきます。そして今回紹介する1980年代の報告書は、その時代の探検部の力強さを感じることができたと共に、少しお茶目な場面も見れて非常に面白いです。冒頭で宣言した通り、後日時系列に沿って以上五点の活動を紹介していくので是非読んでください!

文責:吉田 勇也(駒澤大学探検部)

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