富川岳

Creator / SHISHI / Producer at TōNO, Iwate.…

富川岳

Creator / SHISHI / Producer at TōNO, Iwate.Folklore & Design. Performing Arts.

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  • LOCAL PRODUCE BOOK(先行配信)

    <300人が受講・満足度100% > 都内の広告代理店7年・岩手県遠野市8年のプロデューサーが、失敗を重ねて身体で会得したストリートなローカルプロデュース術を、誰でも再現できるレベルに体系化。5年間で300人が受講した研修プログラムの書籍化に向けて、先行してnoteで記事を配信します。 机上のマーケティング理論でもなく、実績のある大御所が地域に入って作った事例でもない。普通の会社員が地方に移住して、ローカルという未知のフィールドに飛び込んで学んできた方法を分かりやすくお伝えします。 *** 著者:富川岳 株式会社富川屋 代表 作家・プロデューサー 1987年、新潟県長岡市生まれ。都内の広告会社でプロデューサーとして勤務した後、2016年に岩手県遠野市に移住。遠野市観光協会理事、観光マネジメントボード遠野、岩手県文化振興課政策メンター、宮城大学非常勤講師。

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最近の記事

LOCAL PRODUCE BOOK (14) 「事業化論_【その③】マネタイズ編」

さぁ、いよいよラストです。事業化パートの最後「マネタイズ」について書いてみたいと思います。 前回・前々回とプロジェクトや事業をプランニングする方法について書いてきましたが、その事業でどうやって利益を上げるのか、または稼ぐためにどのようなことを考えておけばいいかお伝えしたいと思います。 やってみたい事業の大枠を作れたとしても、そこから実際に事業計画を作ったり、お金を稼ぐための事業プランニングをするとなると難易度はグッと上がります。広告畑で育った自分も最初はその壁に思いっきり

    • LOCAL PRODUCE BOOK (13) 「事業化論_【その②】プランニング編」

      続いて、具体的な起業や事業化の手法について書いてみたいと思います。 まず、事業化の流れですが、おおよそ以下のようなステップを踏みます。ここでは特に大事な【STEP①:構想段階】に絞って書きたいと思います。 この構想段階で必要なスキルとしては、「①プランニング力」と「②マネタイズ力」があると考えます。詳しく解説していきますね。 「やりたいこと」と「やらないこと」プロジェクトについてアイディアを膨らませたり、プランニングをしている期間はとても楽しいです。色々できそう!と発想

      • LOCAL PRODUCE BOOK (12) 「事業化論_【その①】プロセス編」

        さて、書き続けてきたLOCAL PRODUCE BOOKもいよいよ最終章。ラストは事業化論についてお伝えしたいと思います。 まず、【その①】として実例を交えながら「起業に向けたプロセス」について紹介したいと思います。 地域に入り、地域を知り、自分でやりたいことが出てきたり、または他人から求められていることが見えてきたりして、自ら事業化・起業・副業をしようと思った時に、どんなところに気をつければいいでしょうか? または、何気なくはじめた地域のプロジェクトを長く続けるための収

        • LOCAL PRODUCE BOOK (11) 「プレゼン論」

          企画書論に続いて、「プレゼン論」についてお伝えしたいと思います。 圧倒的に場数。近道はない?この章では、よくある「声の音量」や「目線」、「話すスピード」といった具体的なプレゼンの話よりも、そもそも僕が大切にしているスタンスについてお伝えできたらと思います。 いわゆるプレゼンのスキルを身に付けたい方は別の本を読んでいただくとして、何よりプレゼンは圧倒的に場数なので、緊張感のある場で人に何かを話す機会をとにかくたくさん得ることしか近道はないのかなと思います。 一応、プレゼン

        LOCAL PRODUCE BOOK (14) 「事業化論_【その③】マネタイズ編」

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          LOCAL PRODUCE BOOK (10) 「企画書論」

          続いては、「企画書」についてお伝えします。 毎回書いている気もしますが、企画書づくりにも様々なノウハウとコツが詰まっています。ぜひ参考にしてみてください。 プロデューサーの「商品」 ≒ 企画書プロデューサーになって15年が経ちました。デザインを作るわけでも、WEBサイトを構築するわけでもなく、何をやってるか一見分かりにくいプロデューサーという仕事。その「技術」はなかなか見えにくいものです。 プロデューサーの技術を言語化してみると、「考える」ことと「動かす」ことだと思って

          LOCAL PRODUCE BOOK (10) 「企画書論」

          LOCAL PRODUCE BOOK (9) 「スケジュール・タスク管理論」

          "広義のPM" について紹介した前回につづいて、今回は "狭義のPM" として「スケジュール・タスク管理」についてお伝えしたいと思います。 いわゆるプロジェクトマネージメント(以下、プロマネ)という言葉の本来の使い方であり、プロマネの基本と言ってもいいですね。 スケジュールが一番大事「スケジュール管理」は、プロジェクトを立ち上げ進めていく中で、実は最も大事な要素なのではないかと思っています。もちろん、利益を上げるとか、クオリティの高いものを作るとか他に大事な要素もたくさん

          LOCAL PRODUCE BOOK (9) 「スケジュール・タスク管理論」

          LOCAL PRODUCE BOOK (8) 「仲間の集め方・チームの作り方論」

          LOCAL PRODUCE BOOKの書籍化に向けて書き進めてきた記事も8つ目となりました。おそらくこの記事も含めてもう4〜5本ほどで完結すると思います。引き続きよろしくお願いいたします。 * 今回は、プロジェクトマネージメント(以下、プロマネ)について。 いわゆるプロマネ。企画したものを「動かす」パートに入ります。ローカルに限らずプロジェクトや仕事で何かの案件を動かす場合には必ず必要なスキルですが、人もないお金もないローカルでプロジェクトを動かす時には色々と考えないと

          LOCAL PRODUCE BOOK (8) 「仲間の集め方・チームの作り方論」

          LOCAL PRODUCE BOOK (7) 「情報発信論」

          続いて、「どのように?」伝えるかの「②情報発信」の仕方についてお話ししたいと思います。 このパートも広告代理店出身者的には得意分野なので、ものすごく長文になってしまいました…。一般的なプロモーションの考え方とローカルでの戦い方をミックスして伝えてみたいと思います。 まず、前述しましたが、前提に立ち返ります。そもそも情報が溢れ返っているし、情報の流通経路が複雑化しており、広く遍く情報を届けるのが難しい時代です。そんな時代にどのように情報を発信し、伝えたい相手に情報を的確に伝

          LOCAL PRODUCE BOOK (7) 「情報発信論」

          LOCAL PRODUCE BOOK (6) 「ブランディング&デザイン論」

          つづいて、今回は【どのように?】についてです。 このパートは、①デザイン ②情報発信の2点を説明しますが、今回は「①デザイン」についてお話したいと思います。情報を伝えるために最重要な要素が、デザインです。 誰に(ターゲットを定めて)、何を(伝えるべき情報の"強み"を整理して)、それをどのような形で具現化し、また魅力的に伝えるか。 前述しましたが、何かイベントを企画する時も、商品・サービスを開発する時も、他人に伝わらないと何も始まらりません。しかし、その伝え方が上手くない

          LOCAL PRODUCE BOOK (6) 「ブランディング&デザイン論」

          LOCAL PRODUCE BOOK (5) 「強みの見つけ方論」

          前回の「誰に」に続いて、今回は【何を】についてお話したいと思います。 ここでは、情報における「強みの見つけ方」≒ 「伝えるべき情報のコアバリューを見つける方法」について紹介します。ターゲティング論で、情報を届ける相手を把握する方法をお伝えしましたが、その定めたターゲットに対して、的確な情報を伝えたいですよね。 野球のボールでキャッチボールをしてるのに、サッカーボールを投げ返したり、バスケットボールを投げ返したりして「それじゃない感」を感じさせないように、同じ野球のボールを

          LOCAL PRODUCE BOOK (5) 「強みの見つけ方論」

          LOCAL PRODUCE BOOK (4) 「ターゲティング論」

          続いては「ターゲティング」について。 前述の企画フレーム【誰に、何を、どのように、どうなって欲しい?】の「誰に」と「何を」をもう少し細かく書いてみたいと思います。 「誰に」 が、超大事企画や情報発信をするときなど誰かに何かを伝える際は、「誰に」の部分が最も大事です。「誰に」その情報を届けるのか。ここが全体の方向性を大きく規定します。 例えば、ある飲料水をPRする際、東京在住の20代に向けて情報を発信する場合と、盛岡在住の60代に向けて発信する場合では、当たり前ですがライ

          LOCAL PRODUCE BOOK (4) 「ターゲティング論」

          LOCAL PRODUCE BOOK (3) 「企画の方法論」

          つぎに、「企画」の方法についてお話したいと思います。 ローカルプロデュースの現場だけでなく、そもそも色々な仕事や活動の場で「企画」をする機会ってありますよね。けれど、誰しもやっていることなのに、驚くほど企画の仕方って誰からも教わる機会がありません。 プロデューサーにならずとも、プロデューサー的な考え方を身につけることは色々な人に価値のあることだと思うので、今回は「企画」について紐解いていきたいと思います。なんとなく、RPGゲームを始める際に、一番最初に持っている初期設定の

          LOCAL PRODUCE BOOK (3) 「企画の方法論」

          LOCAL PRODUCE BOOK (2) 「地域への入り方論」

          「ローカルプロデュース」に関する本の出版に向けて、まずはnoteに書いていきます。 タイトルは「LOCAL PRODUCE BOOK」。 これからどこかの地域に移住して仕事をしようとする人、事業を作ろうとする人、起業しようとする人、副業などをやりながら暮らしを楽しもうとする人、地域おこし協力隊で赴任する人、地方の大学生・専門学校生、そんなローカルに関わりのある人に向けて書いてみます。 そもそも、僕のように「プロデューサー」と名乗らずとも、ほぼ全ての人がプランニング(企画

          LOCAL PRODUCE BOOK (2) 「地域への入り方論」

          LOCAL PRODUCE BOOK (1) 「はじめに」 & 書籍化に向けて

          東京で7年、岩手県遠野市で8年、プロデューサーとしてのキャリアは気づけば15年になりました。 広告代理店が行うナショナルクライアント向けのマーケティングやプロモーションから、移住を経てローカルの泥臭い事業の立ち上げ、机上ではないストリートなプロジェクトマネージメント、関係性づくりから始まるプロデュース、そしてゼロからの起業、法人化。 2019年からは、その経験を活かした研修プログラム「考えて動かす学校」をスタート。地域で活動する人々に向けて、プランニングとプロデュースの手

          LOCAL PRODUCE BOOK (1) 「はじめに」 & 書籍化に向けて

          目に見えづらい仕事。

          15年間、プロデュース・プランニング・デザインといった仕事をしてきて、そのプロセスの見えづらさ故に、適切に稼働を見られなかったり、安く見積もられたりすることが少なくなく、都度悔しい思いをしてきた(今もその戦いは続く)。 一方で、そのプロセスの可視化と稼働の説明努力を怠ってはいけないとも思っている。確かに、分かりづらいからだ。 基本的には脳味噌の中で行われていて、かつ作業中の姿を見ても"ずっとパソコンを見てる人"という印象だと、どうしてもそうなるのも分かる(むしろ作業中は集

          目に見えづらい仕事。

          シシになる。内なる野生、魂を取り戻せ。

          「令和5年のいま、デジタルもバーチャルも進むなかで、己の身体を使って魂を削って踊る姿に感動しました」 遠野まつりを見ていただいた方からそう言われた。おっしゃる通りである。身体を使わずとも、情報が取得でき、コンテンツが楽しめて、仕事もできる時代。こんな大変なことをわざわざやることもない。実際、踊り終わって酸欠になり、しばらく立ち上がれなかった。 岩手や東北で継承されている郷土芸能「しし踊り」をはじめて6年。今年は、一年で一番遠野が盛り上がる遠野まつりで、20分にわたって2人

          シシになる。内なる野生、魂を取り戻せ。