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法学部の僕が、UX/UIデザイナーになるまで

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大学で著作権を学びデザインに魅力を感じた僕は、UXデザイナー職の就職を決めた。このマガジンは、大学3年生の僕が0からUX/UIのことを学び、学ぶ中で直面した法律にまつわる問題を考… もっと読む
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記事一覧

働き方のデザイン:freeeデザイナーの仕事と学びの両立

働き方のデザイン:freeeデザイナーの仕事と学びの両立

freeeでプロダクトデザイナーをしているgakutonです。
普段はfreee請求書という新しめのプロダクトのデザインをしたり、freee全体の知財戦略(特許などの方針策定・推進)を担当しています。

2023年の4月から社会人大学院に行き始めました。
仕事との両立で絶賛悩んでいる最中ですが、自分なりに学んだことや、稼働が減る中でアウトプットを出していくために得た気づきを書きたいと思います。

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法学部からデザイナーになるまでの道すじ~freee 19新卒 Advent Calendar~

法学部からデザイナーになるまでの道すじ~freee 19新卒 Advent Calendar~

※これはfreee 19年度新卒のアドベントカレンダーの中の記事です

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〜心の中の声〜

(アドベントカレンダーかぁ)

(何書こう...)

(やべえよ、序盤の人たちめっちゃエンジニアリングな話するじゃん。俺そんなデザインで語れることまだ持っとらんぞ)

(なんかそのあとの人たちもミスコンとか大道芸とかコンテンツ力高い話するなぁ。俺の強み

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アプリの法律的問題をデザインで解決する

アプリの法律的問題をデザインで解決する

今、お手伝いしている会社でSNS・メディアアプリのデザインをしているのですが、その中で気づいたことがあり。
デザイナー・開発者に向けて一つの視点を共有したく思う。

サービスを作っていると、いろんな法律的な壁にぶつかります。
「SNSって、嫌がらせとか悪質なコメントにどう対応すればいいの?」
「レビューサイトで嘘のレビューを書く人がいて苦情がきてるけど、どうすればいいの?」
「このサービス小さい子

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ユーザーインタビュー日記 相手の性格によって話し方を変える

ユーザーインタビュー日記 相手の性格によって話し方を変える

インタビューについて、本には書いてないけどすごく重要だと思ったことをノウハウとして書き留めます。
これまでのインタビューのプロセスは以下の記事にまとめてあります。

<これまでの記事>
その1:事前準備編
その2:インタビュー実施編
その3:要求定義編

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インタビュー対象の話し方は2種類に分かれる1ヶ月で10人ほどインタビューを行い、最初はなかなかうまく質問ができなかったの

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ユーザーインタビュー日記 その3:要求定義編

ユーザーインタビュー日記 その3:要求定義編

今月はユーザーインタビュー月間(と勝手に名付けている)というのもあり、3日に一回はインタビューに赴いているがくとんです。

過程が進むごとに更新しているこの日記ももう3回目。今回はインタビューで集まったデータからユーザーの要求を定義していくやり方を書いていきます。

<これまでの記事>
その1:事前準備編
その2:インタビュー実施編

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1.インタビュー後は、録音した会話を全

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ユーザーインタビュー日記 その2:インタビュー実施編

ユーザーインタビュー日記 その2:インタビュー実施編

こんにちは、前回はインタビューを行う上での事前準備について書きました!!
(ユーザーインタビュー日記 その1:事前準備編)

今回は準備を活かして、実際のインタビュー僕がやったこと、注意したところについてつらつら書いていきたいと思います。(前回の記事を読まなくてもわかる内容です。)

1.仮説ペルソナに該当する人にインタビューの依頼をするもしあなたがサイトをつくっていたり、サービスを作っている場合

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ユーザーインタビュー日記 その1:事前準備編

ユーザーインタビュー日記 その1:事前準備編

最近、起業した知人の新規サービスのUXデザインに関わらせてもらったり、所属している団体 (就職先ではない) のサイトのリニューアルなどをやらせてもらっています。

どちらもプロジェクトがキックオフしたばかりということもあり、対象となるユーザーさんの心理を探るという目的で、ユーザーインタビューを中心になってやらせてもらっています。

その過程で気付いたことを忘れないためのメモとして、ここに残していき

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デザイナーキャリアを選ぶ僕が目指すもの

デザイナーキャリアを選ぶ僕が目指すもの

4月1日になり、社会人へのタイムリミットが丁度1年となりました。

節目としていいタイミングなので、「この1年をどう過ごすか」を話の軸にしつつ、どうしてデザイナーキャリアを選ぶのか、何を目指しているのか、デザイナーのインターンで気づいたことなどを書いていきます。

ほんの少しでもデザイナーを目指す方やデザイナー業界の方に新しい視点をもたらせられればいいな、と思っています。

自己紹介サマリ・早稲田

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色の良し悪しの判断って誰がどうやってやるの?

色の良し悪しの判断って誰がどうやってやるの?

本当に最近、こんなことがありました。

所属している団体から「カラースキームを作って欲しい」と頼まれました。

ベースカラーが2つの候補あるということで、その2つのベースカラーを元に10色のカラースキームを作って共有したのですが、依頼してきた人に
「結局これどっちに決めるかの基準がわからないね。」と言われました。

候補として送られてきた2つのベースカラーにももちろんそれに至った背景や「サービスの

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AIが作成した創作物に著作権が発生するか検討する

AIが作成した創作物に著作権が発生するか検討する

こんにちは、がくとんです。
今日はAIが作ったものに著作権が発生する(べき)かについて考えたいと思います。

僕はデザイナーのインターンを初めて約半年経つのですが、「あぁ〜これって人間じゃないとできない仕事じゃわ〜」と思うことがちらほらあったりなかったりします。

でも、別に表現というものは人間だけができるものではないんですよね。
例えば動物だって絵を書くことだってできるし (ゾウが絵を書いている

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UIトレースレポート:Amazon Prime Music編

UIトレースレポート:Amazon Prime Music編

今回で2回目のUIトレースです。

前回のTwitterのトレースの時には、使われている言葉の色について気づきがあった一方、ページ全体の余白やフォントについて意識することが欠けていたので、今回はその辺りを重点的に考えていければ、と思いスタートしました。

上:元画像 下:トレースしたもの

特に何も考えず元の画像を選択したら、自分の趣味が完全に露呈しました。
年末に暇で「ひぐらしのなく頃に」を全巻

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あなたのデザイン・クリエイティブは会社のもの 〜職務著作という制度について〜

あなたのデザイン・クリエイティブは会社のもの 〜職務著作という制度について〜

当たり前ですが、デザイナーが世の中に価値を見出すにあたって、会社に雇用されて (もしくは個別に委託されて) 会社の業務として力を発揮するのが大半でしょう。
組織から完全に独立し自分が創作したものを自分で販売して利益を得ている人は少数だと思います。

今回は、そんな会社に雇用、もしくは委託されて業務をしている中で創作したものは、全て会社のものになるよ。という話をします。

会社に権利が帰属する「職務

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TwitterのUIをトレースした感想

TwitterのUIをトレースした感想

こんにちは、今日は初めてUIをトレースしたのでその感想を述べたいと思います。
使ったツールはSketch,今回はTwitterのweb版のUIをトレースしました。

上:元画像 下:トレースしたもの

web版だと文字の一つ一つが全体から見ると小さくなってしまって、確認するのに苦労しました。
また、Twitterのweb版はモバイル版より余白が多く設けられ、広々としています。そのぶん、ツイート表示

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Sketch等でUIを写経することは著作権法に反するのか? その2

Sketch等でUIを写経することは著作権法に反するのか? その2

こんにちは、がくとんです。

今回は前回に引き続き、Sketch等で既存のUIを写経することは著作権法に反するのか というテーマについて考えていきたいと思います。
(前回のnoteはこちら)

UIの写経は著作権法上の「複製」に当たるさて、まず初めに写経という行為が法的にどう捉えられるかを考えていきます。

写経という行為は、著作権法でいう「複製」という行為に該当します

複製 印刷、写真、複写、

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