デザイナーキャリアを選ぶ僕が目指すもの


4月1日になり、社会人へのタイムリミットが丁度1年となりました。

節目としていいタイミングなので、「この1年をどう過ごすか」を話の軸にしつつ、どうしてデザイナーキャリアを選ぶのか、何を目指しているのか、デザイナーのインターンで気づいたことなどを書いていきます。

ほんの少しでもデザイナーを目指す方やデザイナー業界の方に新しい視点をもたらせられればいいな、と思っています。

自己紹介サマリ

・早稲田大学法学部4年生
・専攻は著作権やインターネット関係の法律
・大学1、2年はNPOやボランティアをしていた
・去年の9月からfreee株式会社UX/UIデザイナーのインターンをしている
・来年から同会社の同職種として入社予定

デザイナーになるきっかけはボランティア経験だった

法学部に入ったものの、特に理由なく学部選択をした僕は、学部の授業そっちのけでずっとボランティアなどの課外活動をしていました。

大学2年の夏、ボランティアでマレーシアの教育を受けられない子供達に授業をしに行った時のことです。
ボランティアの先輩や現地の大学生が「あそこの子供達はかわいそうだ」と言っているのをよく聞いていたこともあり、僕も彼らをかわいそうな存在だと思っていました。

ですが、実際に出会った子供達は僕たちにありったけの笑顔を向けて来てくれました。会うたびに「先生」と呼びながら近づいて来てくれる。
僕は彼らに何かを与えるために来たのに、むしろ自分の方が元気をもらっているじゃないか、そう思っていたのと同時に
彼らをかわいそうな存在だと思った自分をすごく恥じるべきだと思いました。

笑顔で全てを測ることはできないけれど、決して裕福とは言えない状況にいる子供達は幸せそうで、
でも一方で、日本では物に溢れていても幸せと思っていない人はたくさんいる。
「人が幸せかどうかはその人がどう思っているかどうかで、比較で決まるものではないんだな。」そう思いました。

人の心を豊かにする創作物の力

日本に帰り、「物に困らない日本において、何が幸せを感じる要素になっているんだろう」と考え始めました。

友達や家族がいるとか、美味しいものが食べられるとか、まぁ色々あるとは思うんですけど
僕が一番しっくり来たのは「何らかの新しい創作表現にふれられること」と「自分の思いの乗った表現を生み出せること」だと思いました。

漫画、映画、音楽、アニメ、ゲーム、アート、小説、デザインなど
いわゆる「創作物」と呼ばれるものは、究極的にはいらないかもしれないけど、人に新たな気づきを与え、心を豊かにしてくれる力を持っているような気がしていて、

またそれを生み出しているクリエイターやデザイナーも、自分の手によって誰かが少し笑顔になることに喜びを感じる。

そういった創作表現によって社会の中でいい循環が生まれたらいいなと思いました。


今の著作権は問題だらけ

ですが、今の著作権法には一般常識と乖離している部分が多く、問題だらけです。

例えば、YouTube等に違法にアップロードされているテレビ番組やアニメが、権利者にとってどれだけの害になっているか。(最近だと漫画村とかもこれにあたる)
またそれを見てしまうたくさんの人がいるように、権利の意識が浸透していないことがあったり。

だからといって全ての二次創作を禁止してしまうと、インターネットに存在するたくさんの素晴らしい創作も見られなくなることがあったり。

要は、表現を生み出した権利者と世の中全体の利益の調整が難しいのです。
インターネットが生まれてからずっと、このような状態が続いています。


自分ならその利益の調整ができると思った

こういう問題は知ってはいても、なかなか手を出しづらいものだと思います。
権利者と世の中全体の利益の調整をしようといっても、クリエイター(権利者)は法律のことをすごく知っているわけではないし、法律家(世の中の利益を考える側)もクリエイターの心に真に寄り添えるわけではないと思うんです。

でも法学部出身の自分がクリエイターになれば、この2者の垣根を超えて、本当にあるべき表現の守り方を考えられる気がしたのです。

それは「人の幸せはその人がどう思っているかに起因し、環境によって決まるものではない」と感じ、「日本では新たな表現を生み出せて、たくさんの表現にふれられることが心に豊かさを与える」と信じている自分だからこそできることだと思いました。

今は程遠い目標ですが、これを目指していくことに意味があると感じ、デザイナーとして就職することを決めました。


あと1年でやっていきたいこと

未経験の段階からインターンを約半年続けてきて

一つ一つの要素のデザインにこだわりぬく粘り強さが必要
→サービス内のページ一つ一つ、もっと言えばページ内のボタン一つとっても、そこには確実に解決すべきユーザーのニーズがあり、そのニーズが解決されるよう設置する位置や色、サイズなどを検討する必要がある

デザイン設計前に緻密にサービスの意味を考えずしていいものは作れない
→そもそもなぜそのサービスをする必要があるのか、どんなニーズを解決するのかといった元の部分、どのように情報を組み立てればニーズを解決できるのか(情報設計)、機能といった仕様の理解などを深く考えるほど何となくデザインを作ることが減り、デザインの理由を説明できる

といったことを痛感しました(それだけ熱中できていることがすごくありがたい)。


これを踏まえて、今後は以下の2つをやっていこうと思います。

情報設計からデザインまで通してできるサービスを自分で作ってみる
→法律と創作物を織り交ぜた内容で何か考えてみたい。

インプットしたことを細かくアウトプットする
→このサイクルを回すことで客観的に自分の考えを見られて、結果成長スピードも上がると思ったので。

どんなペースでやっていくかはまだ決めかねてますが、思ったことを何となく流してしまうことをしないようにしていきます。

できないことが多いと痛感する日々ですが、今後も目標を高くしてやってきます!

(おわり)


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

スキありがとうございます!質問・感想などいつでも連絡ください!
18

がくとん

法学部の僕が、UX/UIデザイナーになるまで

大学で著作権を学びデザインに魅力を感じた僕は、UXデザイナー職の就職を決めた。このマガジンは、大学3年生の僕が0からUX/UIのことを学び、学ぶ中で直面した法律にまつわる問題を考察することで、「デザイナーを守れるデザイナー」になるまでの道のりである。
1つのマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。